超成長株投資で資産10倍計画!

日本株はバブルなのか?
株式市場より大きな債券市場の
状況を俯瞰すると答えは自ずと見えてくる山本潤の超成長株投資の真髄 第95回

2021年1月13日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

日本の株式市場はバブルなのか?

 新年あけましておめでとうございます。本年も本コラムのご愛読よろしくお願いいたします。

 東京都をはじめ関東1都3県で緊急事態宣言が出され、コロナの収束はなかなか見込めませんが、日本株市場は今年も堅調に推移し、長期投資を始める良い機会だと考えております。私が助言するDFRポートフォリオもキャッシュを残しており、株価が下がった際は追加買いの対応をしていく予定です。

 本コラムでは、長期投資に興味がある方に向けて、今後、数回に渡って長期投資を始める意義や基本を伝えていきたいと考えています。それに際し、まずは多くの人が気にしている日本の株式市場はバブルであるかについて考察したいと思います。

株式市場を理解するには、より大きな債券市場を見る

 日本の株式市場を見る上で、時価総額がより大きな米国の株式市場を見ることが大切なように、株式市場を理解するにはより大きな市場を見ることが大切です。株式市場より大きな市場はどこかと言えば、その答えは債券市場です。債券市場の規模は、株式市場の倍程度あります。

 株式の需給に大きな影響を与えるのが、債券市場からの資金流入です。債券市場で重要な指標が、米国長期金利の水準です。米国10年債の利回りは数%あるのが普通でしたが、2017年以降は1%を下回るようになり、昨年の春先には0.1%まで低下しました。現在は0.8%程度の水準です。

 債券投資家の立場で物事を見ると、株式市場をより理解できます。この先、債券利回りは長期で上昇するのか、下落するのかのどちらでしょうか。インフレ率が1%を超える中、利回りの低い債券に投資するでしょうか?

 合理的な投資家は債券相場の上昇はあまり期待できないと判断し、消滅したインカムゲインを補うため、配当利回りが比較的安定した大型優良株を保有する方に向かうのではないでしょうか。具体的には、債券ポートフォリオのごく一部を株式にシフトするでしょう。

債券市場より大きい短期金利市場も大幅に悪化

 債券市場を見る上で重要なのは、さらに大きな市場を見ることです。それは短期金利市場です。現金や預金などの短期金利市場の規模は債券の倍程度ある非常に大きなマーケットです。

 米国の短期金利の状況はどうでしょうか。1ヶ月のUSD LIBOR(ロンドンインターバンク市場)の推移によると、2018年から2%以上あったもののコロナショック後に急落し、0.2%前後まで低下しました。物価上昇率の方が高い状況なので、預金者の立場からすれば、今の低金利を短期で稼ぐか、あるいは1%弱の長期債券を購入するか意見が分かれることでしょう。

 短期金利市場は債券市場の2倍、債券市場は株式市場の2倍の規模があります。株式市場の中でも日本株のウエイトは低く、外から少しの資金流入で評価が上がってしまうのです。つまり、こうした需給で考えると、今後も資金流入が期待できる日本株市場はまだまだバブルとは言えないのです。

預金や債券のリスクとリターン比率が劇的に悪化

 金融商品はリスクとリターンの関係で評価します。短期金利1年ものはリスクは1%程度で、リターンは0.2%程度です。長期債券はリスクが3~4%程度で、リターンは0.8%程度です。リスクとリターンの比率は短期金利資産は数分の1になり、長期債券も半分になってしまった。これらが株式市場の外で起こっている大きな問題です。

  一方、株式のリスクとリターンの比率は、ETFなどのインデックス商品でリスク20%でリターンは7%程度ですから、リターンをリスクで割ると約0.35です。一方、債券はリスクが4%でリターンが0.8%ですから、リターンをリスクで割ると約0.2です。約10年前は債券のリターンとリスクの比率は1程度ありましたから劇的な悪化です。リターンとリスクの比率は株式が圧倒するようになったのです。

株への資金流入は始まったばかりで、バブルとは言えない

 このような考え方はアセットアロケーションでの話ですが、似たような考え方が国家財政についても言えます。よく言われていることですが、間違っている意見があります。日本の国家財政が破綻して、自国通貨の円が暴落するという説です。

 間違っている理由は分かりますね。日本だけでなく世界を見なければならないからです。米国も欧州も財政支出を増やし金融緩和を懸命にやっている中、日本だけがやらないと逆に円高になる。インフレ率が一番低い国の通貨が日本円ですが、このことは日本円は信頼されていることに他なりません。日本の財政状況だけを見ても分からないのです。ここがマーケットの面白いところですね。

 話を戻しますが、最大のマーケットと言える米国のキャッシュ資産のリターンとリスクの比率が過去最低水準になっている事実を無視してはダメです。株がバブルだとおっしゃっる方の投資判断は当たらないでしょう。相場のコツはより巨大な市場を見ることなのですから。

 一般に株式市場に1%の資金が流入すると、株価は数%程度上昇すると言われています。5%の資金が流入すると、数十%程度の値上がりになります。株式の需給はチャートや信用情報だけを見るのではなく、金融商品別にリスクとリターンの比率がどのような状況であるかを含めて検討すべきでしょう。

(DFR投資助言者 山本潤)

この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。


太田忠の勝者のポートフォリオはこちら!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2022年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

人気の株500激辛診断
米国株オススメ&診断
上場3854社理論株価

11月号9月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[人気の株500激辛診断/米国株]

◎巻頭特別対談
人生を変える!貯金 節約 投資
投資家/棋士・桐谷広人さん×小説家・原田ひ香さん


◎第1特集
買いの高配当株は84銘柄!
人気の株500+Jリート14激辛診断

●儲かる株の見つけ方
・旬の3大テーマ
上方修正株」「人流復活で注目の株」「値上げが浸透する株
・5大ランキング
「第1四半期の進捗が高い」「ROEが高い」
「高配当利回り株」「少額で買える株」「理論株価で割安な株」

●2022年秋のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株

●気になる人気株

◎第2特集
上期修正期待の株も!

人気株500以外で買いの株100

●全上場株をランキング!
高配当トップ100&イチオシ&注目株
●第一四半期決算の好発進&復活期待株
●2大テーマ株
●株主優待株

 

◎第3特集
人気の10倍株や利回り8%超 の株も
米国株150オススメ&診断

どうなる米国株
「10月まで上げ渋るが
2023年に最高値を更新する」
●波乱に負けないオススメ株
「大型優良株&高配当株18」
●人気の株を定点観測
GAFAM+α8診断/ナスダック44診断/ニューヨーク証券取引所80診断
●全上場株でランキング!

高配当株全米トップ100
 

◎【別冊付録1】

割安か割高か判明!

最新全上場3854社の理論株価
 

◎【別冊付録2】

3年で100万円が2倍超に!
AI搭載ペットと儲ける3カ月


◎人気連載もお楽しみに!
●おカネの本音!
●10倍株を探せ!IPO株研究所
●株入門マンガ恋する株式相場!
●どこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2022】 クレジットカードの専門家が選んだ 2022年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報