投資を始める前に必要な行動が、お金を貯める習慣を作ること。これができなければ、投資でも成功することはできない。貧乏家族にならず、栄光の金持ち家族になるための貯蓄についての考え方を教えよう。
巷の預貯金データを鵜呑みにするな!
全体の3割は貯蓄ゼロの貧乏老後予備軍
まずはQ19を見てほしい。これは金融資産の保有額の調査結果。1世帯当たり平均で1101万円もの金融資産を保有している。

この平均額を見て、「自分もこれくらい貯められる」と錯覚するのは早計だ。この金額は、一部のお金持ちが平均額を押し上げ、実態とかい離した数値が独り歩きしているからだ。特によく見かける老後プランの参考にする国や金融機関のデータの大半は平均額を使用しているので、ダマされないように注意が必要だ。
実態に近い数値を掴むには中央値や最頻値を見る必要があるのだ。
中央値とは調査結果(保有資産額)を上から順に並べて中央に来る数値。極端なお金持ちなど、平均値を歪める数値が排除された中間層の実感のある数値で、これは330万円だ。もう一つの最頻値とは、調査結果で最も回答者が多かった数値。「資産額いくらの世帯が最も多いのか」という結果で世の実態を表す。
Q19においてのその最頻値はなんと「資産ゼロ」。31%の世帯が株式や投信は保有せず、預貯金の残高もほぼゼロなのだ。つまり3割の家庭が貧乏家族。中間層でも330万円では、とても老後を支えることができない。すなわち貧乏老後が待ち構えているのだ。
老後資金は年金以外に月8万円が必要、
40代で1000万円、退職時に3000万円を目指せ!
Q20は老後のために公的年金以外に必要な資金と準備額の調査。年代を問わず約3000万円が必要だと答えている。老後が30年あるとして年間100万円が年金以外に必要だと感じている。月額でみると8万円強なので、意外と現実的な数値だ。

ところが50代でみても実際に用意できている金額は必要額の3分の1の998万円。しかし、これも平均額で一部のお金持ちが金額を押し上げた非現実的な数字。内訳を見ると、なんと約30%が準備ゼロだ。
こうした貧乏老後を回避する手段はあるのか。専門家の多くは「収入の多寡に関係なく、給料のうち一部を天引きして投資信託を積み立てるなど、計画的に投資をすることが最も手堅い手段」と口をそろえる。
FPの江原さとみさんも、「金持ち家族と貧乏家族の差は収入の違いだけではありません」と指摘。予算内で生活し、計画的に貯める習慣の有無が影響しているという。
江原さんは「理想の資産額は40代で1000万円。社会に出てからの20年間で1000万円貯められた人は、退職までの残り20年間で1000万円以上貯められる習慣が身に着いている」とアドバイスする。
さらに、Q21に見るように、投資をしている人はどの世代でも3人に1人程度。投資をしない理由を尋ねると、「資金不足」と「資金が減るのが嫌」で8割を占める。

老後資金を作るために、投信の積み立てなどタイミングや資産の分散を図った投資をするべきなのだが、リスクにばかり縛られてしまい発想が逆になってしまっている実態が見浮き彫りになった。まずは、貯める仕組みを作り、貯まったお金でリスクを取りながら投資をする。これが、老後に金持ち家族となるための近道といえるだろう。
ところで、今好評発売中のダイヤモンド・ザイ7月号では、ザイ1万人大調査の結果を大公開し、今回紹介した貯蓄の現実だけでなく、住宅購入&ローンの実態と金持ち家族になるワザ、保険の実態と金持ち家族になるワザ、億を作った人の投資法などを大特集で掲載している。日本人のお金と投資の現状を知るとともに、貧乏家族から金持ち家族に変身するテクニックを身につけてほしい。
>>お金のプロが教える節約術&貯金術はコチラ!
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!
▼節約の第一歩はATM&振込手数料が無料のネット銀行選びから!▼ | |
---|---|
![]() ![]() ![]() |
![]() ![]() ![]() |
【2023年9月15日時点】 ■編集部おすすめのネット銀行はこちら! |
|||
普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
---|---|---|---|
1年 | 3年 | 5年 | |
◆イオン銀行(イオンカードセレクト保有者) ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.05% (「イオン銀行Myステージ」の 「ゴールドステージ」の場合) |
0.01% | 0.01% | 0.01% |
【イオン銀行おすすめポイント】 2018年4月に始まった「イオン銀行Myステージ」で「ゴールドステージ」になれば、普通預金金利が0.05%に!「ゴールドステージ」になるには、イオン銀行スコアが100点必要なので、「イオンカードセレクト」の保有(+10点)、インターネットバンキングの登録(+30点)、最低1000円からの投信自動積立の口座振替(+30点)、最低500円からの外貨普通預金積立の口座振替(+30点)といった条件をクリアするのがおすすめ。さらに、「ゴールドステージ」になれば、イオン銀行ATMの手数料は24時間いつでも何回でも無料なのはもちろん、他行ATMの入出金手数料と他行あて振込手数料がそれぞれ月3回まで無料になる! |
|||
【関連記事】 ■【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!簡単に普通預金が定期預金並みの金利0.05%にアップ! ■「イオン銀行Myステージ」で簡単にステージを上げる攻略法を伝授! 普通預金金利が0.10%になり、各種手数料もお得な「プラチナステージ」になる方法は? ■定期預金金利に匹敵する普通預金があった! 普通預金の金利がメガバンクの100倍以上で各種手数料もお得な「イオン銀行」を使え! |
|||
◆UI銀行 | |||
0.10% | 0.30% (※1) |
0.30% (※1) |
0.20% |
【UI銀行おすすめポイント】 2022年に東京きらぼしフィナンシャルグループが新たに開業した銀行。キャンペーンとは関係なく、1年~5年もの定期預金の金利が0.20%と高金利なのがメリット! さらに、普通預金は、口座を保有している人なら誰でも金利0.10%とメガバンクの100倍の高金利! また、セブン銀行ATMの出金手数料は最大で月20回まで無料、他行あて振込手数料も最大で月20回まで無料でお得! ※1 2023年10月31日までの特別金利。 |
|||
【関連記事】 ■定期預金の金利が高い銀行ランキング[最新版]貯金をするなら、メガバンクの100倍以上も高金利でお得な銀行を選ぶのがおすすめ! ■【2023年版】ネット銀行おすすめ人気ランキング! この1年間で口座開設の申し込み数が最も多かったザイ・オンライン一番人気のネット銀行はここだ! |
|||
◆SBI新生銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.10% (※1) |
0.30% (※2) |
0.30% | 0.40% |
【SBI新生銀行のおすすめポイント】 「ステップアッププログラム」のステージが「ダイヤモンド」の場合は普通預金金利が0.10%に大幅アップ! しかも「ダイヤモンド」は、SBI証券との口座連携サービス「SBI新生コネクト」を利用するだけで簡単に到達でき、他行あて振込手数料が月50回まで無料になる特典なども受けられてお得! そのほか、新規に口座開設した人限定の「スタートアップ円定期預金」なら、3カ月もの定期預金の金利が1.00%、1年もの定期預金の金利が0.30%に大幅アップ! また、2023年10月2日からは、他行からの振込入金などで現金がもらえる「キャッシュプレゼントプログラム」もスタート。 ※1「ステップアッププログラム」でダイヤモンドの場合の金利。2023年9月28日まではキャンペーンによって0.20%。なお、SBI証券との口座連携サービス「SBI新生コネクト」を利用すると翌々月からダイヤモンドに到達可能。※2 新規に口座開設した人限定の「スタートアップ円定期預金」適用時の金利。 |
|||
【関連記事】 ■【SBI新生銀行の金利・手数料・メリットは?】振込入金などでTポイントやdポイントが貯まる!新生シルバー以上は出金手数料や振込手数料がお得に ■「SBI新生コネクト」を利用すれば、SBI新生銀行の金利や手数料がお得に! SBI証券と口座を連携して、最上位「ダイヤモンド」ステージの特典を活用しよう! |
|||
普通預金金利 (年率、税引前) |
定期預金金利(年率、税引前) | ||
1年 | 3年 | 5年 | |
◆楽天銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.10% (※1) |
0.02% | 0.02% | 0.02% |
【楽天銀行のおすすめポイント】 「楽天証券」との口座連動サービス「マネーブリッジ」を利用すれば、普通預金金利がメガバンクの100倍の0.10%に大幅アップ! しかも、楽天証券の申し込みページから「楽天証券の口座+楽天銀行の口座」を同時に開設できるので、普通預金金利が高金利な「マネーブリッジ」の利用も簡単! また、「マネーブリッジ」を利用しても特に投資をする必要はないので、とりあえず楽天証券の口座も開設して、楽天銀行の普通預金だけ利用してもOK! ※1「楽天証券」保有者の「マネーブリッジ」適用時。300万円を超えた分の普通預金は金利0.04%の適用。 |
|||
【関連記事】 ■【楽天銀行の金利・手数料・メリットは?】楽天証券との口座連動により普通預金金利が5倍に!振込や口座振替などで「楽天ポイント」も貯まる! ■「楽天銀行」と「楽天証券」はセットで使うのが得!預金金利が5倍、配当金受取で現金プレゼントなど、証券と銀行の連携でさらに得するサービスが充実! |
|||
|
|||
◆ソニー銀行 ⇒詳細ページはこちら! | |||
0.001% | 0.02% | 0.05% | 0.10% |
【ソニー銀行おすすめポイント】 外貨に強いネット銀行。Visaデビット付きキャッシュカードの「Sony Bank WALLET」なら海外事務手数料が0円なので、海外での買い物がクレジットカードよりお得! 優遇プログラム「Club S」のステージなどにより、ATM出金手数料は月4回~無制限で無料、他行あて振込手数料は最大月11回まで無料! 毎月無料で決まった金額を、他行から手数料無料で入金できる「おまかせ入金サービス」も便利。 |
|||
【関連記事】 ■【ソニー銀行の金利、手数料、メリットは?】外貨に強いネット銀行。Visaデビット搭載のSony Bank WALLETならクレジットカードよりお得に海外ショッピングが可能 ■「ソニー銀行」の顧客満足度調査の評価はなぜ高い? 手数料や金利で突出したメリットが見当たらなくてもなぜかユーザーから支持されている理由はどこだ!? |
|||
※ 100万円を預けた場合の2023年9月15日時点の金利(年率、税引前)。金利は税引き前の年利率であり、利息には20.315%(国税15.315%〈復興特別所得税含む〉+地方税5%)の税金がかかります。また、最新の金利は各銀行の公式サイトをご確認ください。 |