投資信託おすすめ比較[2025年]

今個人投資家に大人気のラップ型投資信託は本当に買っていいのか、悪いのか!?

2015年8月18日公開(2025年5月2日更新)
ザイ・オンライン編集部
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資産配分にある程度柔軟性を持たせているラップ型は、新規設定が止まらない状態だ。ここでは最近設定が相次いでいる投資信託名や愛称に「ラップ」とついている投資信託のほかに、ラップと名前にはついていないが、資産配分を臨機応変に変える投資信託もある。こうした投資信託はどういう目的で買うべきなのか、各投資信託の内容も含め紹介しよう。

複数の資産を適宜組み替えて守りつつ増やす!
ただし今のところ下落相場での実力は未知数

 最近、投資信託名や愛称に「ラップ」とつく投資信託の設定が相次いでいる。中身は、ある程度お任せで運用してくれるラップ口座と同様に、国内外の株や債券などの複数の資産に分散し、比率を柔軟に変更できる投資信託だ。

 ラップ口座は数百万円単位などの資金がないと申し込めないが、ラップ型投資信託は1万円などの少額から買えるので人気が急上昇中なのだ。

 「バランス型が流入超過となったのは、実に7年ぶり。以前のバランス型は資産比率が固定されているものが多かったのですが、リーマン・ショック時に大幅に下落してしまったため分散しても効果がないのではと人気が低迷していました。その反省として日本債券を多めに組み入れたり、資産の構成比率に柔軟性をもたせたのが今のラップ型です」

 と、ドイチェ・アセット・マネジメントのファイナンシャルストラテジスト藤原延介さんは話す。

 また、債券が多めの安定型、株式が多めの成長型など1本の投資信託に複数のタイプがあるのもラップ型の大きな特徴で、「シリーズの中での区分けなので、安定型だから低リスクと思い込まず、何を組み入れているのかの確認が必要です」と楽天証券経済研究所の篠田尚子さんは警告する。

 当初設定されたラップ型は、国内外の株と債券を組み入れるオーソドックスなタイプが多かったが、直近に設定されているものの中には新興国やヘッジファンドを組み入れているものなども登場し、リスクは投資信託ごとに大きく異なっている。

 また、「設定されてから上昇相場しか経験していない投資信託が多いため、下げ相場での実力は未知数」(藤原さん)という点も覚えておこう。

 とはいえ、少額で複数の資産に投資でき初心者向けであることは確か。中身を十分に吟味して選んでみる価値はある。

投資信託によって投資先はまちまち!
新興国資産の比率などリスク度を確認

 「一口にラップ型といっても、投資対象先や、その構成比率はバラエティに富んでいます。新興国を組み入れているのか、円債を組み入れているのかなどリスク度合いを確認しましょう」(楽天証券・篠田さん)

 また、直近で設定されたラップ型には、株と債券の比率などによって、安定型、成長型など複数のタイプを設定している投資信託が多い。

 4000億円超もの資産残高を集めている人気1位のコアラップは、リートやヘッジファンド、コモディティにも投資。リスク抑制のためにヘッジファンドを30~40%組み入れている点が特徴的だ。

 人気2位の日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンドと3位の世界街道、4位のグローバル・アロケーション・オープンの3本は、ラップと名前につかないが、組み入れ比率を適宜変更するアセットアロケーション型の投資信託だ。

 この3本は、世界最大級の運用会社であるブラックロックのグローバル・アロケーション・ファンドの運用に基づいている投資信託で、中身はほぼ同じだ。新興国にも投資するが、基本は株と債券のみのオーソドックスな投資対象で分かりやすく、為替ヘッジなしと、限定為替ヘッジの2つから選ぶことができる。

 また、それぞれ決算回数も異なっており、2位の日興ブラックロック・ハイ・クオリティ・アロケーション・ファンドは年1回の決算だが、3位の世界街道は毎月分配型と年2回決算型、4位のグローバル・アロケーション・オープンは年4回と年1回決算型から選ぶことができる。

分配金が出る回数も必ずチェックせよ!
分配金が必要なければ年1回決算型を

 人気5位のスマラップは、株と債券にリートも加えて分散する投資信託。年4回決算型は成績に応じて分配を出す投資信託で、5月の分配は安定型、安定成長型、成長型のなかで、成長型がもっとも多く284円の分配を出した。年1回決算の「スマラップN」もあるが販社は2社のみだ。

 人気6位の三菱UFJバランス・イノベーションは、株式抑制型と株式重視型、新興国投資型の3種類の中で、株式重視型でも債券の比率を3分の1近く維持しており、低リスクの投資信託となっている。

 人気7位ののむラップ・ファンドの保守型は、国内債券43%、外国債券34%と債券が77%を占める低リスク型。同様に、人気9位のラップ・コンシェルジュの安定型も、国内債券が61%と高いうえに、外国債券部分は為替ヘッジ付きで、過度な為替リスクを取らない配慮がされている。

 人気8位のトレンド・アロケーション・オープンは名前にラップとはつかないが、相場のリスク度が高まった時には低リスク資産の割合を高くする投資信託。この投資信託も外貨建て部分は為替ヘッジをしている。

 人気10位のスマート・ラップ・ジャパンは、10本中で唯一日本のみを投資対象とする投資信託だ。日本の債券、株、不動産、商品で構成されおり、現在は債券の比率を増やしている。昨年8月に債券比率が約20%だったものが、現在は45%となっている。

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