ETF(Exchange Traded Fund:上場投資信託)とは、株と同じように売買できる投資信託のことで、株式市場が開いている時間帯なら、株と同様に成行(なりゆき)や指値(さしね)での売買ができる。また、投資信託と同様に投資先は複数銘柄に分散されており、個別株より断然少額で買うことができる点も特徴だ。ここではそのメリットとタイプ別(日本株、外国株、コモディティ)のおすすめETFを8本紹介しよう。
複数銘柄の平均値である指数へ
少額から投資できるのが最大の魅力
指数への投資の第一歩としてオススメなのがETF(上場投資信託)だ。ETFは個別株と同様にリアルタイムでの売買が可能で、しかもETFの最低投資額は個別株に比べて圧倒的に少額。たとえばトヨタ自動車(7203)の株を買うには、株価が5894円で単元株数は100株なので約59万円(7月末現在)が必要となる。もちろん、もっと少額で買える株もあるが、その多くは10万円以上が必要だ。
一方のETFは、日経平均に連動する「日経225連動型ETF(1321)」の場合、株価は1万6850円、単元株数は1株なので約1万7000円で買える(7月末現在)。
ETF(上場投資信託)を買う5つのメリットとは? | ||
①税金ゼロのNISAでも買える! 税金ゼロのNISA(少額投資非課税制度)口座では株や投資信託のほかETFも買える。NISA口座では、金やプラチナ、原油などを買うことはできないが、これらの指数に連動するETFは買えるので、非課税投資が可能となる。 |
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②高配当株などの指数も揃っている ETFが連動する指数は日本株全体といった一般的な指数だけではない。たとえば高配当株を集めた指数など、特定の条件に対象を絞った指数に連動するETFもある。個性的な指数への投資ができるのもETFの魅力だ。 |
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③指数の2~3倍稼ぐこともできる! ETFの中には指数の2~3倍の値動きをするタイプ(レバレッジ型)がある。こうしたETFを使えば投資効率が2~3倍になるので、少額でも大きな利益を狙うことができる。使う時は長期ではなく、短期で稼ぐのはおすすめだ。 |
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④指数が下落しても値上がるタイプも揃っている ETFの中には指数と逆の値動きをするタイプ(インバース型という)もある。株価の下落局面でこれを買えば、下落した分だけこのETFは値上がるので、保有株が下落しても株を売らずに耐えることができる。 |
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⑤日銀による買い支えが決まっている! 7月29日、日銀の金融政策決定会合において、これまで年間3.3兆円だった日銀のETFの買い支え額が、6兆円にまで拡充されることが発表された。この決定により、この先1年間の日本株の下落リスクは減少した。 |
このように、ETFは値動きがわかりやすい、少額で買えるなど初心者にやさしいという特徴がある。
しかし、ETFは投資経験者にとっても大きな武器となる。一つがNISA(少額投資非課税制度)口座で使えるという点。株や投資信託もNISAで買えるが、実は金への投資などでETFは威力を発揮する。というのも純金積み立てなどはNISAの対象外だが、こうした金などへの非課税投資もETFならOKだ。
さらにETFには、もととなる指数の値動きの2倍動くタイプ(レバレッジ型と言う)や指数が下落した時に上昇するタイプ(インバース型と言う)がある。これらは、資金効率を上げたり、下落に備えたりする時に効果を発揮するはずだ。このほか、ETFでは高配当株の指数に連動するタイプなどもある。
ちなみに、7月末には日銀が日本株に連動するETFの買付額を年3.3兆円から6兆円に拡大することを決定した。日本株のETFを買うならこれも追い風だ。
以下にオススメのETFを8本選んだので参考にしてほしい。
日本株から4本:日経225連動型ETF(1321)、マザーズ・コア上場投信(1563)、日経平均レバレッジ・インデックス連動型ETF(1570)、日経平均インバース・インデックス連動型ETF(1571)。
外国株から3本:ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価連動型上場投信(1546)、海外株式(MSCI コクサイ)ETF(1550)、世界株式(MSCI ACWI)除く日本(1554)
コモディティから1本:純金上場信託(金の果実)(1540)だ。
◆日本株◆
◆外国株◆
◆コモディティ◆
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |