代表的な銘柄の本当の価値について研究していく特別編。第2弾はソニー、パナソニック、シャープ。いうまでもなく日本を代表する家電大手3社なのだが、昨今は株価が激下げしている。その背景には何があるのか? 青山学院大学大学院教授の榊原正幸さん、別名プロフェッサー・サカキが、最新決算データからずばりと読み解く!
家電大手3社が抱える驚愕の真実とは?
前回の記事(「富士フイルムホールディングスは今が買い時!」)で、「リスクを抑えた安全な投資」を実践していくためには、資産内容を診ることが肝要だと申し上げました。
今回も、企業の財務内容を示す最も基本的なものである「貸借対照表」を用いて、日本を代表する家電大手3社、ソニー(%%%6758%%%)、パナソニック(%%%6752%%%)、そしてシャープ(%%%6753%%%)の株価下落の本質を読み解いていきます。
ここで取り扱うのは、企業の「清算価値」に基づく株価の安値の算出法です。企業の「清算価値」とは何かですが、簡単な言葉で言ってしまえば、「その企業の資産を売却して現金化して、それで借金を返した後に残っている価値」です。
ここでも前回と同じように、貸借対照表の各項目に対して、「一定の掛け目」を掛けて清算価値(=換金可能な価値)を算出しました。
「一定の掛け目」とは、各項目に関する「評価倍率」で、0%~100%までのレーティングを施しました。
たとえば、「現金及び預金」は、そのまま100%現金ですので、掛け目は100%です。売掛債権は85%、有価証券は90%、土地は簿価の80%、有形固定資産は、減価償却後の残高の80%としました。これは「評価倍率」としては寛大な方です。一流の大手企業なので、かなりおおらかに評価しました。
そして、負債は全て100%の掛け目を掛けてあります。負債を決済する場合には、ディスカウントはないからです。
このような掛け目を掛けた資産価額の合計から、負債価額の合計を引くと、その企業の清算価値が算出され、これを発行済株式総数で割れば、「一株当たりの清算価値」が算出されます。この「一株当たりの清算価値」を「補正BPS」と名付けました。
ここでは、家電大手3社の貸借対照表を分析し、「清算価値」を割り出した一覧表をお示しします。下記の表をご覧ください。




