「ひふみ投信」の今後の運用成績はどうなる? 3人の
専門家による評価のほか、最高投資責任者・藤野英人
さんが明かした“世界株型”の新ファンド構想にも注目

2019年7月29日公開(2019年9月19日更新)
ザイ・オンライン編集部

ひふみ投信」の運用成績はどうなる? アナリストなどの投資の専門家による「ひふみ投信」の評価を公開! また、“世界株型”の新ファンド構想を最高投資責任者の藤野英人さんが明らかに!

発売中のダイヤモンド・ザイは、特集「人気投信10本のファンドマネージャーに公開質問!」を掲載! この特集では、10年間という長期の運用成績が優れていて、なおかつ純資産残高が大きい、人気の投資信託を10本セレクト。それらの投資信託のファンドマネージャーに、好成績の秘訣や今後の運用方針などの気になる点を質問し、Q&A方式で紹介している。さらに、アナリストなどの第三者に、10本の投資信託それぞれの“運用の腕”も診断してもらっているので、投資信託を買いたい人には参考になるはずだ。

今回はその中から、「ひふみ投信」の運用会社であるレオス・キャピタルワークスの社長・藤野英人さんのQ&A後半部分を抜粋。さらに、アナリストなどが「ひふみ投信」をどのように診断しているかも、抜粋して紹介しよう!
【※藤野英人さんのQ&Aの前半はこちら!】
⇒「ひふみ投信」の投資方針や運用成績に関する疑問を最高投資責任者の藤野英人さんに直撃! 海外株比率を増やした理由や昨年の成績がTOPIXに負けた原因は?

【Q4】過去に現金比率が3割だったことあるが、今の5%は妥当?
⇒【A】現金の自由度は持つが相場で比率は決めない

「ひふみ投信」の運用会社であるレオス・キャピタルワークス社長・藤野英人さんレオス・キャピタルワークス社長・藤野英人さん

 マーケットが上昇しているときは、売りたい銘柄が増えていきます。このときに現金を持たない主義だと、売るアイデアはある一方で、買いたい銘柄はないのに苦しまぎれに買わなければなりません。これが失敗につながります。

 私はITバブルなど、何度かバブル相場を経験しているので、現金ポジションを持てる自由度は、好成績につながると考えています。

 ただし、相場のタイミングは読めません。株式相場を読んで、現金の比率を何%にするということはしていません。どんな状況下でも、株価が上昇すると判断できる企業があれば投資します。

【Q5】海外株投信の立ち上げ構想もありますか?
⇒【A】海外調査の充実に伴い、新ファンド構想も

 海外の調査体制が充実して蓄積ができてきました。かつ、海外には成長性の高い魅力的な企業がたくさんあります。イメージ的には日本株と海外株の比率を5対5くらいにしたいのですが、「ひふみ投信」はやはり日本株型なので、海外株の比率は15%くらいにとどめます。新しい世界株型の投信の設定を検討しているのは確かです。

 いったん延期になった上場についても、再度目指しています。時期は未定ですが、準備を進めています。

アナリストなどのプロが診断!「ひふみ投信」の真価は?
3人のプロは「銘柄選択眼」に対しては一定の評価

 ここまで、「ひふみ投信」の運用会社であるレオス・キャピタルワークス社長の藤野英人さんのQ&Aを紹介した。続いては、第三者であるアナリストなどが、「ひふみ投信」をどのように評価しているかを見ていこう。

 そもそも「ひふみ投信」の人気に火がついたのは、2017年にテレビ番組の『カンブリア宮殿』で取り上げられたことがきっかけ。姉妹ファンドに「ひふみプラス」と「ひふみ年金」があるが、3ファンド合計で純資産残高は7300億円規模と、日本ではトップクラスを誇っている。

 「もともとは、企業訪問によって日本の中小型株や成長株を見つける選択眼に優れたファンドでした。資産規模が大きくなり、最近は米国株や中国株など、世界の中に投資機会を見つけ始めています。規模の成長に伴い、どう進化するかが注目されます」(イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの島田知保さん)

 モトリーフール・ジャパンの加賀章弘さんは、「日本でアナリストがあまりウォッチしていない中小型株の発掘と、資本主義の本場でみんなが調査している米国では、競合のレベルが異なります。海外でひふみの調査能力の優位性がどこまで発揮できるかに注目しています」と話す。

 ラカンリチェルカの村瀬智一さんは、「その時々で成長しそうな企業を選んでいて、銘柄選択眼はいいと思います。5年前は新興企業が中心でしたね。ただ一時期、大塚家具を買い増したように、銘柄にほれ込みすぎる感はあります」と話す。

 現在、投資している銘柄については、「増収増益の企業を押さえていますね。さらに毎期配当を出していたり、増配傾向にある企業が入っています。また、地味ながら今後も成長しそうな分野から選んでいる印象ですね。協和エクシオは電柱の地中化、ショーボンドホールディングスは東京オリンピック後も東京・日本橋の首都高速道路の地中化で仕事があるでしょう。米国株のOLLIE’Sはアウトレットでシェアが大きく、INTUITはクラウドのソフトウェアでシェアトップです」と村瀬さん。

 長期では好成績だが、直近1年間の短期では指数以上に下落するなど、値動きが大きくなっているのは確か。一括購入ではなく積立などでリスクを分散させたい。

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 今回は、発売中のダイヤモンド・ザイに掲載している特集「人気投信10本のファンドマネージャーに公開質問!」から、「ひふみ投信」の運用会社の社長・藤野英人さんのQ&Aと、「ひふみ投信」に対するプロの診断の結果を抜粋した。ダイヤモンド・ザイでは、「ひふみ投信」以外に9本の投資信託を取り上げ、ファンドマネージャーのQ&Aとアナリストの分析を紹介しているので、誌面も併せてチェックしてみてほしい。

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