超成長株投資で資産10倍計画!

企業の成長性を測る最も重要な指標がBPS。
黒字でBPSが増加していれば、株価下落は怖くない。
正しいナンピンで資産を大きく増やすことができる山本潤の超成長株投資の真髄 第99回

2021年2月3日公開(2021年2月3日更新)
山本 潤
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 不景気や株価暴落時こそ資産を増やすチャンス

 長期投資をデザインするコラムの4回目です。1回目は企業の永続性について、2回目は株価が長期で上昇する理由について、3回目は上場企業の優位性について解説しました。最終回となる4回目は、不景気や株価暴落時を利用して資産を増やすという考え方を紹介します。

 ガバナンスがしっかりと効いた企業であれば、不景気や経済危機などに陥った際、経営者は手綱を締めて、経営を舵取りします。例えば、コストコントロールもその一つです。業績の見通しが悪化すれば、経営者は「まずい」と思い、削れる経費をごっそり削ります。利益率を落とさぬよう、悪い時は悪いなりの振る舞いをするのです。投資家もそれをよく分かっているから、短期の心配より長期的な展望を重視する。結果として、株価は業績ほど下がらないのです。

 ただ、それでも株価のブレは年率で上下3割程度あります。多くの投資家は3割程度の下落で気持ちが萎えてしまうのです。今まであった含み益が消滅して意気消沈したり、取得株価を下回って含み損になって狼狽して売ってしまうなど、株価の変動に一喜一憂する投資家は多いと思います。

企業の成長性は、最もブレが小さいBPSの推移を見るのがコツ

 そんな投資家の皆様にぜひやっていただきたい情報の整理があります。それは株価の年足終値とBPS(1株当たり純資産)の推移を過去から1年ごとにプロットし、その推移を見ることです。途中で株式分割した場合は、BPSの連続性が損なわれますので調整してください(BPSについては2回目で詳細に解説しています)。

 BPSと株価の年足の推移を10年~20年などの長期で見ると、BPSの上がり方と株価の上がり方はほぼ同じであること、さらにBPSの変動率は株価の変動率と比べて極めて小さいことが分かります。

 変動率(ブレ)を計測する便利なツールが「標準偏差」です。標準偏差とは平均からの乖離の度合いを表すものです。株価の変動率の標準偏差は30%程度です。つまり、株価の変動は、年率で上下30%以内に概ね(確率7割ぐらいで)収まるということです。一方、BPSの標準偏差は数%程度と小さいです。株価とBPSが同じように上がっていくのであれば、ブレが小さいBPSに注目してほしいのです。

 業績が赤字だとBPSが減少するので、赤字にならない企業を選ぶべきです。利益率が高い企業、財務内容が良い企業は滅多に赤字にならないはずです。業績が黒字で、BPSがじわじわと増えている企業であれば安心です。

BPSの成長に出遅れて株価が安い場合はナンピンの好機

 株価とBPSの関係は、株価がBPSに遅れてキャッチアップするか、BPSが株価に遅れてキャッチアップするかのいずれかが大半です。株価が下落すると配当利回りが上昇するため、キャッシュに余裕がある場合は再投資して株数を増やすことで、長期の資産増加につながります。

 株価下落の際に買い増しすることをナンピンと言いますが、プロが行う正しい作法は、例えば30%下がったのならば、買い増しする株数は1.3倍にするといった穏やかにすることです。例えば、買い増しする株数を倍にするのはやりすぎです。

 強いビジネスモデルとガバナンスが効いた企業を選べば、長期でBPSが上がり、株価もいずれキャッチアップすると信じてください。BPSと株価の乖離が大きい場合もいずれ解消されると信じてください。

業績が黒字で、BPSが成長していれば株価下落を怖れる必要はない

 業績、株価、BPSの中で最もブレが大きいのが業績で、次が株価です。人間はブレが大きいものを見ていると必要以上に心配になります。ですから、企業の長期の成長性を測る指標として業績や株価ではなく、株主持分の資産であり、ブレが最も小さいBPSに着目すべきです。

 長期投資のコツはBPSの成長を見ることです。BPSが成長していれば、配当も増え、株価も上がるでしょう。短期的な業績や株価変動に一喜一憂せず、BPSの推移をじっくり観察しながら応援するのが、長期投資家のあるべき姿です。強いビジネスモデルを持ち、業績が黒字で、BPSが過去から着実に増えている銘柄に投資していれば、一時的な業績悪化や株価下落を怖れる必要はないのです。

(DFR投資助言者 山本潤)

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