韓国で45万部の超ロングセラーが発売から7年、いよいよ日本に上陸。韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、学生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。執筆に8年かかったとされる『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。

【勉強の本質】なぜモウソウチクは5年間、芽を出さないのか?Photo: Adobe Stock

根を張れば高く伸びる

「モウソウチク」という竹があります。この竹は、種を蒔いてたっぷり水をやり、いくら丹精込めて育てても芽を出しません。ひたすらじっと、静かに過ごします。そうして5年ほどたったある日、突如として芽を出し、すくすくと育ち始めます。1日に80センチずつ、ぐんぐんと伸びていきます。高さ30メートルになるまで止まることを知りません。30メートルといえば、男性18人分の身長を足した高さです。

「天を突くほど高く伸びて、倒れてしまわないだろうか」。

 頼りない竹の茎を見て心配した人々は、モウソウチクの根を掘ってみました。そして、いらぬ心配をしたことに気付いたのです。モウソウチクの根は四方八方にからまり合い、地の奥深くにまで埋まっていたのです。その長さを合計すると、実に4000メートルもありました。モウソウチクは5年の間、土の中でただじっと閉じこもっていたわけではなかったのです。地面の奥深くへと掘り進み、時が来るのを待ちながら準備をしていたわけです

「力を蓄えろ。もっと深く。燃える太陽に向かって高く伸びていく日のために。そして、最後に奇跡を作り出すんだ!」

 ただ深い穴を掘り、力を蓄えるだけの日々は、確かに退屈でしょう。一寸先も見えない洞窟の中に独り閉じ込められたような気分になるかもしれません。ですが、地中にしっかり張り巡らされた根の力がなければ、決して空高く伸びることはできません。もし高く伸びても、「深い根」がなければ簡単に風に揺さぶられ、倒れてしまうでしょう。高く伸びる力は、伸びていくうちに付くものではないのです。

 土の力と水の力を自分の体に引き込む「根っこの時期」にこそ、人生の嵐に襲われてもびくともしない、強い力が生まれるのですから。いま、この瞬間は、人生における「根っこの時期」です。じっと耐え抜くべき根っこの時期を、焦ることなく、力が十分につくまでもうしばらく待ってください。

 深く土を掘れば掘るほど、根をもっと張れば張るほど、あなたはもっと高く伸びるはずです。驚くくらい高く。

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』のまえがきです)