なぜ、オトナがハマるのか?

 著者のパク・ソンヒョクさんは、勉強とは縁遠い少年でした。とにかく遊びが大好き。1日10時間以上寝ているし、テレビにやマンガ、ゲームに満たされる日々。勉強の「べ」の字もない生活。そんな彼が、なぜ、突然勉強に目覚めたのか?

 将来を悲観したから。

 しかし、
「自分はいま、何やってるんだ?」
「ところで、自分はいま何やってるんだ?」
「自分に自分のことを信じさせてみよう」
「まだ遅くない」
「二度と君を投げださないよ」
 と、心に変化が表れたのです。変化の過程は、本書で確認してほしいが、勉強を始めたところで、すでに先を行く人間にはちょっとやそっとの努力では追いつかない。事実、元の怠け者に戻ったこともある。けれども、著者が大事にしたのは「あきらめなかった」こと。特に、後悔している人ほど大事にしてほしい信念だ。

 最後に、著者が著者自身に贈ったメッセージを届けたい。

「絶対にあきらめるな。誰でもスタートは君と同じだ。“不利”なのと“不可能”なのとは全く違う。だから、遅いとか遅くないとかは気にしなくてもいいんだ。君があきらめさえしなければ、そんなことは関係ないんだ」

 人生に手遅れなんてない。後悔する暇があるなら、今を精いっぱい生きよう。それに年齢は関係ないのだから。

(書き手/編集部 武井康一郎)

(本原稿は書籍『勉強が面白くなる瞬間 読んだらすぐ勉強したくなる究極の勉強法』をベースにした、マンガです)