韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
親が子が寝ているあいだに、机の上にそっと置く社会現象が起きたほど、親にも子にも衝撃的な話題作となった勉強本。ギフト需要が高まるこの時期に1章ごとのトピックを紹介していく(7章/13章)。(構成/ダイヤモンド社武井康一郎)

【5秒でできる】勉強に欠かせない「雑念の払い方」と「没頭の仕方」Photo: Adobe Stock

勉強に没頭するのに「最適な状態」を作る

 勉強に必要なことは、「いま、ここ」に没頭することです。いわゆる集中力をいかに身につけるか、にかかっています。

 没頭するにおいて一番の障害物は、まさしく「雑念」です。

 心から雑念をなくし、勉強に没頭するのに「最適な状態」を作る方法を紹介します。ここでは4つあるうちの3つを紹介。すぐにできるイメージトレーニングです。

1.自分の呼吸を感じる

 まず背筋を伸ばして椅子にぴったりつけたら、体の力をすっと抜きます。鼻から空気を吸って胸と腹を満たし、またゆっくりと吐きながら自然に「自分の呼吸」を感じてみましょう。鼻から入った空気が、肺を通じて腹までつながっていく感覚、そして腹がすっとへこんで、空気が胸を通過して鼻から抜けていく感覚を認識すると、気持ちが落ち着き、雑念は心の水面下へと深く消え、心が穏やかになります。

2.心のスイッチを切り、ストレスを発散させる

 ストレスでイライラする自分の心に向かって、こう叫ぶのです。

「タイムアウト!」

 ストレスを鎮めるため、真っ赤に熱くなった心のスイッチを「タイムアウト」でしばらく切るのです。そして心の中に一つの風船を想像してみましょう。パンパンに膨れ上がり、いまにも割れそうな風船を心の中に描いて、自分のストレスを文字にして書いてみるのです。次に「ストレス風船」を5秒間、抱きしめる自分の姿を想像します。1、2、3、4……、「5」の瞬間、風船をパン! と割るか、空中に飛ばすシーンを想像します。さあ、これであなたの心のストレスは、きれいさっぱり消え去りました。

3.脳を小川で洗うところを想像する

 目をつむり、空気の澄み切った森の草むらで、一人で寝転んで自分の姿を想像してみてください。草むらの脇には、さらさらと小川が流れています。川底が見えるほど、透き通って清らかな水です。ここで自分の頭の中から脳を取り出す様子を想像します。さあ、脳はピカピカになるほどきれいになりました。透き通って中身が見えるほどです。そして再び脳をぐいっと頭の中に戻します。頭の中はもちろん、心の中にまで、澄んだ空気がたっぷり行き渡るのが感じられることでしょう。

 自分の心をいつどんなときでも「いま、ここ」に集中させることができれば、自然に勉強に没頭できるようになります。そしてあなたは、そのとき初めて「勉強の面白さ」に気づくことでしょう。

(本原稿は、『勉強が面白くなる瞬間』第7章のダイジェスト版です)