
最近の自動車保険にはロードサービスが付帯しているものが多いので、万一のトラブルの際はそれを活用している人も多いと思う。しかし、だからといってクレジットカード付帯のロードサービスが不要というわけではない。
今回は、クレジットカードに付帯するロードサービスについて解説したいと思う。
自動車保険のロードサービスは「契約車両」に、
クレジットカード付帯のロードサービスは「契約者」に適用される
自動車保険のロードサービスの内容は、JAFなどの専門業者が提供するロードサービスに負けず劣らず手厚くなっていることが多い。しかし、自動車保険のロードサービスは、原則として契約車両が対象となる。つまり、他人の車やレンタカーを運転していてトラブルにあうと、自分が契約している自動車保険のロードサービスは利用できないのだ。
その点、クレジットカード付帯のロードサービスは、クレジットカードの所有者に対してロードサービスが適用されるものがある。つまり、他人の車でもレンタカーでも、問題なく利用可能ということだ。レンタカーは、オプションでロードサービスを選択できるケースもあるが、クレジットカードに他車でも適用できるロードサービスが付帯していれば、その費用を浮かせることができる。
クレジットカード付帯のロードサービスのチェックポイントは
「他車運転」「他車同乗」「アフターフォロー」の3つ
クレジットカード付帯のロードサービスを比較する場合、注意すべき点が3つある。そのうち2つは、ロードサービスの適応範囲だ。具体的には、次の2つとなる。
(1)他車運転
自分の車以外の他車を運転していた場合でも
ロードサービスが適応されるか?
(2)他車同乗
自分が運転しておらず、同乗しているだけでも
ロードサービスが適応されるか?
当然、他車運転や他車同乗でも、ロードサービスが適用されるクレジットカードを選びたい。
最後の1つは、アフターフォローが付いてくるかどうかだ。アフターフォローとは、遠方でトラブルがあった場合の宿泊費用やレンタカー費用、帰宅費用、修理車両の搬送費用などを補償してくれるサービスのこと。当然ながら、アフターフォローの充実したカードがおすすめだ。
ロードサービスが充実している
おすすめのクレジットカード2枚
これらのポイントをもとに検討すると、次の2つのクレジットカードがおすすめできる。
(1)「CLUB AJカード」
「CLUB AJカード」はジャックスカードの発行で、全国オートバイ協同組合連合会との提携カードだ。年会費は2000円+税だが、初年度無料で、翌年度以降も年間10万円以上の利用で無料となる。基本還元率は0.5%だが、前年度利用額に応じて還元率は1%まで上がる。
「CLUB AJカード」は、クレジットカード付帯のロードサービスとしては最高クラスの「50kmまでのレッカー牽引」に対応している。また、ジャックスカードに共通のメリットとして、「J’sコンシェル(ベネフィット・ステーション)」という福利厚生サービスが受けられる。このサービスを使えば、レストランやホテルの優待などが利用可能だ。
(関連記事⇒クレジットカードで重要なのは還元率だけじゃない!「CLUB AJカード」など、ゴールドカード並みに付帯サービスの充実した年会費無料カードを狙え! )
■CLUB AJカード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | ジャックス | |
国際ブランド | Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円(10万円以上の利用で次年度無料) | |
家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA |
(2)「ロードサービスVISAカード」
「ロードサービスVISAカード」は、三井住友トラスト・カード発行のクレジットカード。年会費は2000円+税で、初年度は無料となっている。基本還元率は0.5%だが、前年度利用額に応じて還元率は0.65%まで上がる。さらに、「マイ・ペイすリボ」を駆使することで還元率に0.5%上乗せすることができるので、トータルの還元率は1%~1.15%まで上げることが可能だ。
「ロードサービスVISAカード」は、レッカー牽引距離こそ15kmと少し短めだが、その他のサービスは「CLUB AJカード」と比較しても遜色ない。「ロードサービスVISAカード」ならではのメリットとしては、家族カード(1500円+税、初年度無料)を発行できることが挙げられる。年会費こそかかるが、家族全員でロードサービスの恩恵にあずかれる。
■ロードサービスVISAカード | ||
還元率 | 0.5~0.65% | |
発行元 | 三井トラスト・カード | |
国際ブランド | Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 | |
家族カード | あり(年会費初年度無料、 2年目以降1500円、税抜) |
|
ポイント付与対象の 電子マネー |
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今回は、クレジットカード付帯のロードサービスについて解説した。クレジットカードのロードサービスは、いざというときに付帯していると便利だ。
とはいえ、充実したロードサービスを受けるには年会費がかかる。また、自動車保険にもロードサービスはついているので、自分で所有する以外の車を運転する機会がほとんど無いのであれば、必要はないだろう。
逆に社用車やレンタカーなどを運転する機会が多いのであれば、クレジットカード付帯のロードサービスは心強い味方になることは間違いない。自分の生活スタイルに照らし合わせて、有益なクレジットカード選択をしてほしい。
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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