
財布から現金を出さず、ポイントを貯めながら、携帯電話だけでお得に生活していけるだろうか? 筆者は、おサイフケータイがあれば可能だと考える。おサイフケータイは非常に便利なツールであり、一度使ってみるとその便利さからは抜け出せなくなるだろう。
各ポイントカードからスマホアプリが登場

最近では、スマートフォン向けのポイントカードアプリが用意されていることが増えた。例えば、「Rポイントカードアプリ」や「MUJI passport」、「マツモトキヨシ公式アプリ」などだ。店舗での買い物時には、アプリに表示されるバーコードを提示することでポイントを獲得できる。
「LAWSONアプリ」にも「Pontaカード」機能が搭載されている。「LAWSONアプリ」を起動し、レジでバーコードを提示するとポイントが貯まるので、「Pontaカード」を提示する必要がなくなった(ローソン以外では「Pontaカード」は必要)。
以上のことは、おサイフケータイだけではなく、スマートフォンでも利用できる範囲だ。では、おサイフケータイが必要な理由はどこにあるのだろうか? それは、おサイフケータイが決済まで可能だからだ。
おサイフケータイで利用できる電子マネーは?

おサイフケータイ対応の電子マネーには、「Suica」、「nanaco」、「WAON」、「楽天Edy」、「iD」、「QUICPay」があり、筆者はそれらすべてを利用している。「iD」と「QUICPay」以外は、クレジットカードチャージが可能だ。
「Suica」は「ビックカメラSuicaカード」や「『ビュー・スイカ』カード」など、「ビューカード」のクレジットカードでチャージすれば、チャージ時に1.5%のビューサンクスポイントを獲得できる。Suicaポイントクラブの加盟店では、「Suica」支払いで0.5~1.0%程度のSuicaポイントも獲得可能だ。
■ビックカメラSuicaカード | ||
還元率 |
1.0~10% (一般加盟店では1.0%、JR東日本の切符や定期券、「Suica」チャージなどは1.5%、「ビックカメラ」では10%) |
|
発行元 | ビューカード | |
国際ブランド | VISA、JCB | |
年会費(税抜) |
初年度無料、2年目以降477円 (年1回の利用で次年度無料) |
|
家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
一方「nanaco」は、「リクルートカードプラス」でチャージすることで2%のリクルートポイント(Pontaポイントに交換可能)を獲得可能だ。セブン-イレブンやイトーヨーカドーで「nanaco」払いをすると、さらに1%のnanacoポイントを獲得できる。
(関連記事⇒nanaco、楽天Edyなどの電子マネーにチャージして一番得する「達人御用達」クレジットカードはコレ!最新版!電子マネーを最大限生かすカードの選び方)
筆者の場合は、「JMB WAON カード」を利用しているため、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」でチャージすることで1%のJALマイルを獲得している(ショッピング・マイルプレミアム加入時)。さらに、「WAON」での支払い時に0.5%のJALマイルが付与される。
(関連記事⇒JALカードよりJALマイルが貯まりやすいカードとは?低コスト&無期限の「リクルートカードプラス」か、「JALカードTOKYU POINT ClubQ」でJALマイルを貯めよう!)
■JALカード TOKYU POINT ClubQ | ||
還元率 | 1.5% ※ 1マイル=1.5円換算、JALカードショッピングマイル・プレミアム加入時 |
|
発行元 | JALカード | |
国際ブランド | VISA、Master、DC | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費3000円) |
|
家族カード(税抜) | あり(年会費1000円) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
WAON、PASMO | |
「楽天Edy」は「リクルートカード(Visa)」でチャージし、1.2%のリクルートポイントを獲得している。おサイフケータイの場合は貯まるポイントを選択することができるため、筆者はANAのマイルを選択している。さらに、「AMCモバイルプラス」(月額300円+税)に加入することで、決済時に1.5%のマイルを貯めている。
これだけ多くの電子マネーがおサイフケータイ1台で利用可能なのは、非常に便利だ。今やほとんどのコンビニエンスストアでは、電子マネー払いが可能となっている。さらに「Rポイントカードアプリ」や「LAWSONアプリ」を起動して提示すれば、それぞれのポイントも貯められる。また、イトーヨーカドーやイオンでは、「nanaco」や「WAON」を利用することで5%OFFの対象となる。
このように、財布から現金やポイントカードを出さずにポイントを貯め、支払いまで可能なのが、おサイフケータイのメリットだろう。
もしポイントを増やしたくない場合は、「iD」や「QUICPay」を利用すれば良いだろう。ローソンでは「LAWSONアプリ」を提示して、「iD」(「DCMX」か「DCMX mini」)で決済すれば3%OFFの対象となる。
(関連記事⇒「DCMX」と「Pontaカード」の2枚を保有するだけでローソンのほとんどの商品を5%割引で購入可能!ドコモユーザーならこのお得情報を見逃すな!)
■DCMX | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | NTTドコモ | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1250円 (ただし、年1回でも利用すれば、次年度以降も年会費無料) |
|
家族カード | あり(年会費初年度無料、2年目以降400円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
― | |
ポイントカードで財布がパンパンになっているという方は、おサイフケータイの利用を検討してみて欲しい。
なぜプラスチックカードではなく、おサイフケータイなのか?
「Suica」、「nanaco」、「WAON」、「楽天Edy」などの電子マネーには、当然ながら通常のプラスチックカードも存在する。「利用する電子マネーが1つか2つの場合なら、おサイフケータイではなくプラスチックカードでも良いのでは?」と考える人もいるだろう。

しかし筆者は、それでもおサイフケータイをおすすめする。
おサイフケータイの最大のメリットのひとつは、スマホでチャージが可能なことだ。
「Suica」はオートチャージ設定が可能だが、私鉄とJR東日本の乗り換え改札やJR東日本圏外の改札では、オートチャージが作動しない。しかし、「モバイルSuica」なら、電波が届く場所であればその場でアプリを起動してチャージすることが可能だ。
またアプリでは残高確認もできるため、買い物前に残高をチェックして、足りなければその場でチャージすることもできる。この便利さは、プラスチックカードの電子マネーには存在しない。
バーコード以外のおサイフケータイ専用アプリも
最近は、スマートフォンの画面にバーコードを表示するポイントカードアプリが主流になっているが、おサイフケータイ専用のアプリも用意されている場合がある。
例えば、「ヨドバシカメラ」、「ビックカメラ」、「モバイル スターバックス カード」のアプリは、おサイフケータイでしか動作しない。
「モバイル スターバックス カード」に「ANAカード」を登録しておけば、チャージ時のクレジットカードのポイントとは別に、100円につき1マイル獲得できる。チャージはアプリから行うことも可能だ。
(関連記事⇒「スターバックス カード」を最大限お得に使うには?「Orico Card THE POINT+α」で還元率4.6%、「JCB ORIGINAL SERIES」でも還元率2.5%に!)
■ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB) | ||
還元率 | 1.5%(※ 1マイル=1.5円換算。「10マイルコース」申込時) | |
発行元 | ANAカード | |
国際ブランド | JCB | |
年会費(税抜) | 初年度年会費無料、2年目以降2000円(マイル移行手数料は10マイルコースが年5000円、5マイルコースは無料) | |
家族カード | あり(年1000円、税抜) | |
おすすめポイント | 年会費+マイル移行手数料の年間維持費が安く、東京メトロの定期券購入、乗車でもポイントが貯まる! | |
また、ヨドバシカメラでは「Edy」、「Suica」が利用でき、ビックカメラは「Edy」、「Suica」、「WAON」が利用できる。つまり、アプリをかざすことで10%のビックポイントやヨドバシのゴールドポイントを獲得し、「リクルートカード(Visa)」でチャージした「楽天Edy」で支払うことで、1.2%のリクルートポイントと0.5%の楽天スーパーポイントも貯めることが可能となる。
(関連記事⇒イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も!)
簡単に言ってしまえば、「おトク+スマート=おサイフケータイ」ということだ。もし、おサイフケータイの端末を持っているのに使っていない場合は、1度使ってみて欲しい。iPhoneに乗り換えたとしても、きっとおサイフケータイが欲しくなるはずだ。
以上、今回はスマートフォンで利用可能なポイントカードアプリやおサイフケータイの魅力を解説した。
■ビックカメラSuicaカード | ||
還元率 |
1.0~10% (一般加盟店では1.0%、JR東日本の切符や定期券、「Suica」チャージなどは1.5%、「ビックカメラ」では10%) |
|
発行元 | ビューカード | |
国際ブランド | VISA、JCB | |
年会費(税抜) |
初年度無料、2年目以降477円 (年1回の利用で次年度無料) |
|
家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
■JALカード TOKYU POINT ClubQ | ||
還元率 | 1.5% ※ 1マイル=1.5円換算、JALカードショッピングマイル・プレミアム加入時 |
|
発行元 | JALカード | |
国際ブランド | VISA、Master、DC | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費3000円) |
|
家族カード(税抜) | あり(年会費1000円) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
WAON、PASMO | |
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2021年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!
【2021年4月1日時点・最新情報】
|
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
![]() |
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! ◆「楽天カード」にメリット追加で還元率もアップ!さらに「楽天カード」と「楽天モバイル」の兼用でスマホ代の節約+楽天ポイントがザクザク貯まる! |
||||
◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
![]() |
【dカードのおすすめポイント】 テレビCMでもおなじみの「NTTドコモ」のカードだが、auやソフトバンク利用者でもお得! 通常還元率1%と高還元で、2019年9月16日以降の申し込み分から年会費が永年無料になり、ますますお得なカードに進化! さらに「dカード」で貯まる「dポイント」は携帯電話料金に充当できるほか、JALのマイルなどにも交換可能で、ドコモユーザー以外でもお得なクレジットカードだ。 |
||||
【関連記事】 ◆「dカード」は「dポイント」を貯める最強カード! ドコモ利用者以外は年会費実質無料の「dカード」、ドコモ利用者は「dカード GOLD」がおすすめ! ◆「dカード」はドコモユーザー以外にもおすすめの「高還元+実質年会費無料」クレジットカード!ドコモユーザーなら「dカード GOLD」を使い倒せ! |
||||
◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
||||
1.5%~ | 1万1000円 | AMEX | Suica ICOCA |
![]() |
【アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カードのおすすめポイント】 「マイル系最強カード」との呼び名が高いクレジットカード。対象航空会社・旅行会社28社で航空券代金やツアー代金を決済すると通常の3倍のポイントが貯まるので、航空会社発行のカードよりもマイルが貯まりやすいのが魅力。さらに、貯まったポイントは提携航空会社15社のマイルに自由に交換可能で、しかもポイントは無期限で貯められるのも大きなメリット! 「長距離+ビジネスクラス」の特典航空券に交換すれば、還元率は1.5%よりも高くなる! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(マイル系カード部門) ◆航空・旅行アナリストがおすすめ!貯めたポイントを航空会社15社で自由に使える万能型のマイル系クレジットカードとは? |
||||
◆JCB CARD W(ダブル) |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
![]() |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
||||
【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
||||
◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
![]() |
【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
||||
【関連記事】 ◆イオンカードを作るなら「イオンカードセレクト」が一番お得! WAONチャージでのポイント2重取り&イオン銀行で預金金利が優遇されやすくなる特典も! ◆【イオン銀行の金利・手数料・メリットは?】イオン銀行利用者は「イオンカードセレクト」が必須!簡単に普通預金が定期預金並みの金利0.05%にアップ! |
||||
◆au PAY カード | ||||
1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- |
![]() |
【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! (※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料) |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2021年の最優秀カード”を詳しく解説!(スマホ決済+クレジットカード部門) ◆「au PAY カード」が“ローソンで一番得するクレジットカード”に進化! 年会費“実質”無料、通常還元率1%、ローソンで最大12%還元、auユーザー以外もお得に! ◆Pontaポイントが貯まりやすいクレジットカードは?「ローソンPontaプラス」や「au PAYカード」「リクルートカード」など4枚の年会費や還元率を比較して検証! |
||||