
マイルを貯めるために、「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」を保有している人は多いだろう。なんと言っても、メトロポイントからのマイル換算率が抜群で、メトロポイントを中継すると、獲得マイルが一気に増えるのが魅力的なクレジットカードだ。
交通系電子マネーが付帯している「ANAカード」は、「ソラチカカード」以外にも存在しており、例えば、同じくPASMOが搭載されている「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード(TOKYU×ANA)」や、Suicaが搭載されている「ANA VISA Suicaカード」がある。
「ANA VISA Suicaカード」も「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード(TOKYU×ANA)」も、どちらともお得なクレジットカードだが、今回は「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード(TOKYU×ANA)」の紹介をしたい。
(関連記事⇒「ANAカード」のコストと獲得マイルを徹底比較!「ANA VISA Suicaカード」と「ソラチカカード」で低コスト&高還元でANAマイルが貯まるのはどっち?)
■ANA VISA Suicaカード | ||
還元率 | 1.5% (10マイルコース加入時、 1マイル=1.5円換算) |
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発行元 | 三井住友カード | |
国際ブランド | VISA | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (10マイルコース/年間6000円、 最大1250円の割引制度あり) |
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家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
東急関連の施設でポイントが貯まるのが
TOP&ClubQのクレジットカード
「TOPカード」は、東急関連サービスで割引サービスを行なっていたクレジットカードで、「Club Q-Point(クラブキュウポイント)」は、東急百貨店でのポイントサービスを行なっていたクレジットカードだ。「TOPカード」の機能と「Club Q-Point」の機能が一体化したのが「Club Q Point TOP Card」で、この東急百貨店向けのポイントサービス「ClubQ」が現在の名称に残っているということだろう。
以前は「TOP&ClubQ JMBカード」、「JALカード TOP&ClubQ」というJALとの提携カードもあったが、現在は名称が変わって、それぞれ「TOKYU CARD ClubQ JMB」、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」となっている。そのため、今後は「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード(TOKYU×ANA)」もTOKYU POINTの名称に切り替わるのではないだろうか。
■TOKYU CARD ClubQ JMB | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | 東急カード | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1000円 | |
家族カード | あり(年会費300円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
PASMO | |
■JALカード TOKYU POINT ClubQ | ||
還元率 | 1.5% ※ 1マイル=1.5円換算、JALカードショッピングマイル・プレミアム加入時 |
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発行元 | JALカード | |
国際ブランド | VISA、Master、DC | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円(JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費3000円) | |
家族カード | あり(年会費1000円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
WAON、PASMO | |
クレジットカードのポイントに加えて
TOKYU POINTも付与される!
この「TOP&ClubQ」や「TOKYU POINT」の名が付いているクレジットカードを東急関連の施設で利用するとTOKYU POINTが貯まる。例えば、東急百貨店では、年間利用額に応じて3~10%のTOKYU POINTが貯まり、東急ストアやプレッセなどでは、0.5~1%のTOKYU POINTが貯まる。
これは、決済時に貯まるクレジットカードのポイントとは別に貯まるものとなる。筆者の「TOKYU×ANA」の明細が出ていないため、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」で説明しよう。
まず、「JALカード TOKYU POINT ClubQ」は「DCカード」の提携カードなので、「DCカード」の明細を確認する。なお、今回は東急ストアで4回利用した。
次に、「JALカード」の明細を確認する。(1)~(4)までの金額に対して、マイルを獲得できていることがわかるだろう(明細は加工しているため、東急ストア以外の利用金額は合わない)。
最後に、TOKYU POINTの明細を確認する。別途、TOKYU POINTを獲得できていることがわかるだろう。
「TOKYU×ANA」を東急関連施設で使うと
最大10%のTOKYU POINTが貯まる!
「TOKYU×ANA」の場合は、上記の「DCカード」と「JALカード」の明細が「三井住友カード」に置き換わることになる。「TOKYU×ANA」を一般加盟店で利用すると、月間利用額1000円につきワールドプレゼントのポイントが1ポイント貯まる。貯まったポイントは1ポイント=10マイル(10マイルコース)で交換可能だ。
2020年6月1日に、三井住友カードの「ワールドプレゼント」は「Vポイント」にリニューアルされました。詳細は下記の記事をご確認ください。
⇒「三井住友カード」のポイント制度の変更点を解説!2020年6月のリニューアルで、ポイントが貯まりやすくなるのに加えて、ANAマイルに交換しやすくなる!
東急ストアで使った場合、このクレジットカードのポイントとは別に、200円(税抜)に対して1 TOKYU POINTを獲得可能だ。東急百貨店の場合は、クレジットカードのポイントに加え、3~10%のTOKYU POINTを獲得できる。
「TOKYU×ANA」のメリットは、
「お店でショッピング」に東急百貨店が入っていること!

「TOKYU×ANA」は、クレジットカードのポイントとTOKYU POINTの両方が貯まること以外にもメリットがある。それは、「三井住友カード」の「お店でショッピング」を利用できることだ。
(関連記事⇒ネットの「ポイントモール」特典をリアル店舗でも!「ポイントUPモール」などに登録しておけば街中で買い物する前にクリックすればポイントアップ)
「お店でショッピング」とは、対象店舗に行く前にwebサイトからエントリーして、対象店舗でエントリーしたクレジットカードで買物をすると、ボーナスポイントを獲得できるサービスのこと。
この「お店でショッピング」の中には、百貨店や商業施設も掲載されており、東急百貨店も一覧に存在する。
具体的な使い方は、「TOKYU×ANA」でVpassにログインし、「お店でショッピング」の中から東急百貨店を選択し、「ココ行こ♪」を押してエントリーする。その後、東急百貨店で「TOKYU×ANA」を利用すると、クレジットカードのポイントが3倍になる(記事執筆時)。もちろん、「TOKYU×ANA」を東急百貨店で利用すると、クレジットカードのポイントとは別に3~10%のTOKYU POINTが付与される。
東急百貨店で10万円(税抜)の商品を購入した場合、
「TOKYU×ANA」のマイル還元率は約3.28%にもなる!
次に、実際にどのくらいマイルを貯められるかを解説しよう。
例えば、東急百貨店で10万円(税抜)の商品を購入した場合、ワールドプレゼントのポイントが108ポイント貯まる。1ポイント=10マイルで計算すると1080マイルの獲得だ。加えて、「お店でショッピング」を利用することで2倍分のポイントが貯まる。このポイントはプレミアムポイントとなるため、1ポイント=3マイルの計算となり、216ポイント=648マイル獲得できる。
2020年6月1日に、三井住友カードの「ワールドプレゼント」は「Vポイント」にリニューアルされました。詳細は下記の記事をご確認ください。
⇒「三井住友カード」のポイント制度の変更点を解説!2020年6月のリニューアルで、ポイントが貯まりやすくなるのに加えて、ANAマイルに交換しやすくなる!
東急百貨店における前年の年間利用額が10万円未満の場合は、TOKYU POINTの付与率は3%となるため、3000ポイント貯まる。1000 TOKYU POINTは750マイルで交換できるので、2250マイルの獲得となる。
10万円(税抜)の商品を購入し、獲得したすべてのポイントをマイルに交換すると、計3546マイル獲得できるため、約3.28%の還元率となる。
「TOKYU×ANA」は、TOKYU POINTとANAのマイルの交換率が良いため、東急関連サービスを利用する場合は、メリットのあるクレジットカードだ。ちなみに、東急沿線利用者でない場合は、東急百貨店ネットショッピングを利用するといい。東急百貨店ネットショッピングでも3~10%のTOKYU POINTを獲得できるため、毎年お歳暮やお中元を贈るだけでもお得なクレジットカードとなる。
以上、今回は、クレジットカードのポイントとTOKYU POINTの両方が貯まる「ANA TOP&ClubQ PASMO マスターカード(TOKYU×ANA)」を紹介した。
■ANA VISA Suicaカード | ||
還元率 | 1.5% (10マイルコース加入時、 1マイル=1.5円換算) |
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発行元 | 三井住友カード | |
国際ブランド | VISA | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円 (10マイルコース/年間6000円、 最大1250円の割引制度あり) |
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家族カード | なし | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
Suica、モバイルSuica | |
■TOKYU CARD ClubQ JMB | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | 東急カード | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1000円 | |
家族カード | あり(年会費300円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
PASMO | |
■JALカード TOKYU POINT ClubQ | ||
還元率 | 1.5% ※ 1マイル=1.5円換算、JALカードショッピングマイル・プレミアム加入時 |
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発行元 | JALカード | |
国際ブランド | VISA、Master、DC | |
年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降2000円(JALカードショッピングマイル・プレミアム年会費3000円) | |
家族カード | あり(年会費1000円、税抜) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
WAON、PASMO | |
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2021年の最強カードは?
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還元率 | 年会費 (税抜) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆OricoCard THE POINT (オリコカード・ザ・ポイント) |
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1.0~2.5% | 永年無料 | JCB Master |
Suica ICOCA |
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【OricoCard THE POINTのおすすめポイント】 年会費無料ながら新規入会後6カ月は2.0%の高還元率で、7カ月以降も通常還元率が1.0%の高還元クレジットカード。「オリコモール」活用で「Amazon」では還元率2%になるほか、各サイトで貯まるポイントも含めれば「楽天市場」では還元率2.5%、「Yahoo!ショッピング」では還元率3.0%、サイトによっては還元率15%以上に達するなど、ネットショッピングでは最強レベル。また、「iD」と「QUICPay」を搭載しているので少額決済でも便利。貯めたポイントは「Amazonギフト券」「iTunesギフトコード」なら即時交換ができるので、ポイントの使い勝手も◎! |
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◆dカード | ||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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◆アメリカン・エキスプレス・スカイ・トラベラー・カード |
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1.5%~ | 1万円 | AMEX | Suica ICOCA |
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◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~3.0% | 永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 年会費無料で通常還元率は1.0%、「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」のセブン-イレブンやAmazonなどでは還元率2.0%、スターバックスでは還元率3.0%になるお得なカード。しかも、大手カード会社のクレジットカードだけあって、ポイントの汎用性も抜群! |
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◆イオンカードセレクト | ||||
0.5~1.0% |
永年無料 | VISA JCB Master |
Suica ICOCA WAON |
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【イオンカードセレクトのおすすめポイント】 一般的な「イオンカード」ではポイントがつかない「WAON」チャージでポイントが貯まり、「ポイント2重取り」ができるのが最大のメリット。また、「イオンカードセレクト」の保有+月1回のカード(または搭載のWAON)決済+ネットバンキングに登録という3つの条件を満たすだけで「イオン銀行Myステージ」の「シルバーステージ」に到達し、「イオン銀行」の普通預金金利が通常の30倍=0.03%になる(こちらの記事を参照)。メガバンクの定期預金金利が0.002%の今、普通預金金利が0.03%になるのはお得!「イオンカードセレクト」以外の「イオンカード」保有者はすぐ切り替えよう! |
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