コンサル流「格安セレブ術」
2017年6月16日 

幻の懸賞「がんばってコート」を手に入れる方法!
昔、欲しくても手に入れられなかった、懐かしい
懸賞の景品を1万円以内でゲットするワザとは?

 「お金では決して手に入らない」とされていたものが、1万円あれば手に入る時代になった。とはいっても今回のテーマは「愛」ではない。「懸賞の景品」の話である。

応募総数はなんと4400万通!
伝説の「がんばってコート」を覚えているか?

 「がんばってコート」をご存知だろうか? 飯島直子さんがCMに起用されていた日本コカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」の1996年のキャンペーンの景品で、缶コーヒーについているシールを6枚貼って応募すると抽選でもらえたダウンコートだ。

 「ダウンのコートなんてユニクロで買えばいいじゃないか」と現代っ子なら思うかもしれないが、20世紀のおじさんたちは考え方が違っていた。

 「飯島直子とおそろいのコートをどうしても着たい――」

 そんなおじさんが日本中に1000万人はいた。その結果、この「がんばってコート」は空前の抽選倍率となった。「がんばってコート」への応募総数はなんと4400万通。日本人の3人に1人が懸賞に応募した計算になる。これは当時ギネスブックにも認定された世界記録だ。

 私も当時、オフィスの自販機で缶コーヒーを買うたびにシールを応募台紙に貼って集めたものだが、もちろん当たらなかった。「抽選で3万名様」に当たるコートに4400万通の応募が殺到したのだから、当選するのは1467通に1つ。これでは当選した人と偶然知り合う確率もゼロに近い。

 さて、この「ジョージア」の懸賞グッズシリーズで私が個人的に一番欲しかったのが、「がんばってコート」の前年の景品だった「やすらぎパーカー」だ。こちらは飯島直子さんの人気を不動にしたコマーシャルの懸賞で、応募数は3400万通と「がんばってコート」には及ばないが、当選者数は2万名様と少なかったため、当選確率は1700人に1人と入手するのはさらに難しかった。

「がんばってコート」「やすらぎパーカー」を
1万円以内でゲットした「格安セレブ術」とは?

「がんばってコート」をゲットし、喜ぶ筆者
欲しくてたまらなかった「がんばってコート」をゲットし、喜ぶ筆者。
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 それではようやく今回の本題に入ろう。今、私の手元には「がんばってコート」が1着、「やすらぎパーカー」が2着ある。ついでに言えば、仲間由紀恵さんが2001年の「ジョージア」のキャンペーンで着ていた白い羊革の「あした色の、コート」も持っている。

 今では当時あれほど欲しかった「やすらぎパーカー」を毎日着て、「こうしてみ、こうしてみ」と自宅でできるのだ。よくわからない人はYouTubeを見て勉強するように。

 このように、以前なら手に入れるのが難しかった景品を手に入れられるようになった最大の理由は、「ネットオークション」である。

 そう。これらの商品はすべてこの1年以内に「ヤフオク!」や「メルカリ」を使い、1万円以内で落札したものだ。どうしても欲しかった物が「ヤフオク!」で意外と安く大人買いできる時代になったのである。ただし、「簡単に」というのは語弊があるかもしれない。

 20年前の景品だから、出品の頻度がそれほど頻繁ではない。だからハンターのように「ヤフオク!」をいつも巡回しながら、新しい出品がないか確認をする努力が必要になる。出品されていても法外な価格の場合は見送る。

「やすらぎパーカー」を着る筆者入手に苦労しながらもようやくゲットした「やすらぎパーカー」を着て、うれしさを隠しきれない筆者。
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 特に入手に苦労したのが例の「やすらぎパーカー」だ。フリース製のパーカーという商品性質上、よい個体はもうあまり残存していないのかもしれない。ヤフオクではかなり長い間、いい出品を発見することができず、最近「メルカリ」でついに出品を見つけたときは欣喜雀躍(きんきじゃくやく)したものだ。

 もしオークションで入手可能な金額の出品を発見したら、いろいろな戦法があると思うが、私の場合はオークション終了直前のタイミングで、予算上限で入札するという戦法を取ることが多い。

 それで競り合いになって価格が予算を超えたらあきらめる。熱くなりやすい自分の性格を知っているので、自分を律するルールが重要だ。入手できなければまたハンターのように次の獲物の出品をじっと待ち続けるのである。

 それなりの苦労はあるとはいえ、懸賞で当てる苦労と比べれば楽なものである。缶コーヒーのシールを6個集めて「がんばってコート」に1回応募するには600円かかる。「がんばってコート」は1467通に1つという当選確率だから、当選するのになんと88万円かかった計算だ。これでは大富豪でもないと当選できないではないか。そんな景品がいまでは1万円で手に入るのだ。時代はまさに「格安セレブ時代」だと言えないか。

伝説の「ヨーヨー」伝説の「ヨーヨー」も、今なら簡単に手に入る。拡大画像表示

 昔欲しかった商品の1つでもある、同じコカ・コーラのヨーヨーはすごく簡単に手に入れることができる。漫画『ちびまる子ちゃん』でも取り上げられたので覚えている方も多いかもしれない。1976年に大ブームになったヨーヨーだ。

 実はこのヨーヨー、懸賞商品ではなく450円で売っている販促用のおもちゃだったのだが、当時はまだ貧しい昭和の時代。私もお小遣いが月300円という制約からヨーヨーを買うことができなかった。それが今なら送料込で400円と、誰でもぱっと買うことができるのだ。

幻の「おれ、ゴリラ」もヤフオクに!
「懸賞でしか手に入らない景品」はなくなる?

 こんな時代になった今、一番手に入れやすいレジェンド景品が「おれ、ゴリラ」のぬいぐるみである。44年前に「おれ、ゴリラ。社長の代理」というテレビコマーシャルで一世を風靡したぬいぐるみで、当時、350万通の応募が殺到したという幻の景品だ。

 このぬいぐるみ、これまで「ヤフオク!」で5万円ほどで売られていたレア景品だったのだが、今年に入って事情が変わった。明治チョコレートの発売90周年を記念して昨年冬に「帰ってきた! おれ、ゴリラ」としてリバイバルの懸賞が行われたのだ。

 だから今、「ヤフオク!」では、「おれ、ゴリラ」が50匹は売られている。価格は数千円レベル。44年前に小学生でゴリラのぬいぐるみが欲しくて欲しくてたまらなかった世代にとっては、まさにバーゲン状態である。

 さて最後に、コンサルタントらしい視点で、景品をめぐる世の中の変化についても触れておこう。こういった「懸賞でしか手に入らない景品」というのは世の中からだんだん消えようとしている。

 コンサルタント的な常識で言うと、昔はクローズド懸賞(商品を買って応募すると当たる懸賞)の当選確率は5%程度だった。1000個の景品が当たる懸賞を実施すると、2万通ぐらいの応募がある。その状況を見てメーカーは広告キャンペーンの費用対効果を確認していたものだ。

 ところが近年、このようなクローズド懸賞への応募数が激減している。理由は今回のコラムの通り「応募するより『ヤフオク!』で落札したほうが楽だから」である。

帰ってきた! おれ、ゴリラ筆者がゲットした「帰ってきた! おれ、ゴリラ」。
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 実は私も小学校時代にこの「おれ、ゴリラ」が欲しくてたまらなかったクチで、いつも職場では板チョコで糖分を補給しながら仕事をしていることもあり、昨年冬のキャンペーンではちゃんと応募してみた。レシートをスマホで撮影して応募するのがちょっと面倒だったが、きちんとやってみた。すると、5%どころか何通も当選してしまったのだ。そのことで、懸賞の応募率が下がっていることを、身を持って経験することができた。

 だからだろうか、近年では懸賞のプレゼント景品も「世界の秘境に行くレアな海外旅行」とか「100万円分のポイント」のように、ほんの数名にとんでもなく豪華なプレゼントが当たるキャンペーンが主流になってきている。

 その点で言えば、今の若者はおじさん世代よりも少しだけ可哀想かもしれない。お金では手にはいらない、でもどうしても欲しいもの。そんな甘酸っぱい経験を人生の初期に楽しむ機会がなくなってしまったのだから。

 今回は、「お金に手に入れられなかったもの」を1万円以内で手に入れられる時代になったことを紹介したが、次回は具体的にネットオークションを使っていかに安く競り落とし、手に入れるか、具体的なノウハウをご紹介したい。

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