コンサル流「格安セレブ術」
2017年6月30日 鈴木 貴博 [経済エンタテナー]

「メルカリ」や「ヤフオク」を使い、高級ブランド・
カルティエのベルトを格安でゲットする裏ワザ公開!
賢い落札方法と中古品を蘇らせる驚きのDIY術も紹介

 それほどお金をかけなくても優雅にビジネスシーンを駆け抜ける格安セレブ術、今回のテーマは「ファッション小物術」だ。

 ビジネスシーンの服装でさりげなくセレブ感を出すためには、何にもっとも投資をすべきだろうか? この点で多くのビジネスパーソンは間違いを犯している。高価なスーツと高級な靴。この二つの品物に過剰な散在をしている人がよくいるが、それはどうだろう。

 「靴を見ればその人がちゃんとした人かどうかわかるからね」

 そう言われることは確かに多い。しかし、その教えは「靴の手入れをきちんとしているかどうか」が見られていることだけを指している。実際、「あの人の靴は本当に高級品だからよかった」などと感心している人を見かけたことはない。

 ビジネスシーンで本当に相手の記憶に残るアイテムは、男性の場合二つしかない。それは「ベルト」と「時計」である。

約6万円もするカルティエのベルトを
3000円~6000円で手に入れられる時代が来た!

「カルティエ」のベルト現在、筆者が持っている「カルティエ」のベルト。このピカピカのベルトには、格安セレブならではの秘密があった!
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 私がまだ駆け出しの20代コンサルタントだった頃、生まれて初めて「かっこいいベルトだ」とあこがれた逸品がある。それはベンチャーから東証一部上場にのしあがったある企業の創業メンバーの常務がいつも身につけていた「カルティエのベルト」だった。

 なにしろゴールドのバックルがカルティエの「C」のロゴの形をしている。そのCが、常務が動くたびにスーツの間からちらりとのぞく。それがとても優雅でかっこいいのだ。

 このベルト、都内のディスカウント店で調べたら5万8000円もするベルトだった。そこで私もボーナスで同じベルトを購入し、その常務とかち合わない仕事のときにだけ身につけていたものだ。

 さて、それから30年。今、私はカルティエのベルトを合計で8本所有している。当時のデザインのベルトが2本、新しいカルティエロゴタイプが3本、それ以外のデザインが3本という状況だ。しかし最初に購入したもの以外は、ほぼ3000円から6000円の予算で手に入れたものばかりだ。

 これほど安い値段で入手できたのは、「ヤフオク」と「メルカリ」のおかげである。しかし調べてみればすぐにわかるが、カルティエのベルトは「ヤフオク」でも新品で5万円超、中古美品で2万円前後する。

 では、どうすれば格安でそれらを手に入れることができるのか? そのテクニックを伝授するのが、今回の記事のポイントである。

ベルトはボロボロの中古品を落札せよ!
「ヤフオク」と「メルカリ」の違いもおさえよう!

 さて、テクニックの話をする前に中古のベルトについて考えておくべき重要なことがある。前の持ち主が、そのベルトを身につけてトイレに行くときの手順だ。

(1)用を足す
(2)ズボンのチャックを上げてベルトをしめる
(3)手を洗う

 そう。中古のベルトは必ずトイレで手を洗う前に扱われてきたものばかり。そうだとすれば、中古美品でもジャンク品でも本体は結構汚れていることに違いはない。だから私は中古ベルトを落札したら、革のベルトの部分はすぐに捨てることにしている。

 捨ててしまうのであれば、状態のいい中古ベルトを買う必要はない。その視点で「ヤフオク」や「メルカリ」などのフリマアプリで探し続けると、2~3ヵ月に一度、ボロボロの中古品が登場する。それを購入し、バックルの部分だけを再利用するのである。

 ちなみに、ブランド品を安く購入するにはコツがある。特に知っておくべきなのは「ヤフオク」とフリマアプリの代表格である「メルカリ」の違いだ。

 この二つ、機能はよく似ているが、ユーザーの使い方は180度違う。「ヤフオク」は不要なものを「少しでも高く売って儲けられないかな?」と思って出品する人が多い。だから通常出品から落札までには7日間かかり、落札価格も競り合いで高騰する傾向がある。

 そこで「ヤフオク」を使う場合は、最初から上限の価格を決めておいて、それを超えたらあきらめるほうがいい。「ボロボロの中古品を6000円以内で落札する」と決めたら、その条件で入札し、深追いはしないことが重要だ。

 一方で「メルカリ」のようなフリマアプリは、断捨離目的での利用が多い。ささっと売り払ってしまいたい人が多いのだ。持って行ってくれたら嬉しいという人が出品するので、安値で買えることが多い。ただし「ヤフオク」と違い、いい出品物はすぐに売れてなくなる。ここが重要だ。

 「メルカリ」によれば、良い出物は5分から1時間以内で売れてしまうらしい。だから「カルティエ ベルト」といったキーワードを登録しておいて、頻繁に出品をアラートで知らせてもらうように設定しておかないと、掘り出し物はすぐに他の人に買われてしまう。

傷だらけのバックルとボロボロの革ベルトを
DIY&ちょっとの出費でピカピカに蘇らせる方法

 これらの点を踏まえたうえで、私はボロボロのカルティエのベルトを入手するわけだが、一体どのようにして使える状態にするのか。最近入手したカルティエのシルバーのベルトを例にご覧いただくとわかりやすいだろう。

錆びて傷だらけの「カルティエ」のバックル錆びて傷だらけの「カルティエ」のバックルをいかに使える状態にするか。それが格安セレブの腕の見せどころだ!
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 バックルは全体的に錆びてくすんで、傷だらけになっている。購入価格は「メルカリ」で2500円。この革のベルト部分は捨てて、バックルだけを残す。準備が整ったら、まずは殺菌タイプの手洗い石鹸でバックルをきれいに洗う。さらに、バックルを超音波洗浄機にかけて内部の汚れをすべて洗い出す。結構な汚れが出てくるのが面白いほどだ。

 つぎに、「リューター」という工具を用いて鏡面磨きをかける。YouTubeを見ると細かいやり方を解説した動画が上がっているので、初心者の方は参考にするといい。高速回転するフェルトの先に「白棒」や「青棒」と呼ばれる研磨剤を付けて表面が鏡面になるように磨き上げるのだ。

 このときに磨きすぎて内部が露出してしまうことがある。写真のベルトの場合、カルティエの刻印の下の傷が気になって「白棒」でしっかりと削ったらシルバーのメッキの下の真ちゅう部分が露出してしまった。

研磨&メッキ仕上げ後のベルトバックル研磨&メッキ仕上げ後のベルトバックル。ピカピカで新品同様だ。
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 そんなときは自分でメッキしなおす。その場合のために「めっき工房」というDYIのメッキセットをあらかじめ購入しておくといい。これなら誰でも簡単に金属をメッキできるのだ。

 シルバーのベルトならニッケルメッキ、ゴールドのベルトなら金メッキをすればきれいに仕上がる。写真の仕上がり具合を見ていただければわかるが、もともとのシルバーとメッキをした箇所とのシルバーの違いは外見ではまったくわからない。

 そこまでできたらあとは革ベルトの調達である。

ドンキホーテなどで購入したよく似た風合いの革製ベルトドンキホーテなどでよく似た風合いの革製ベルトを調達し、磨いたベルトバックルにつければ、完成! 最初の写真で紹介したピカピカの「カルティエ」のベルトになる。
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 ドンキホーテに出かけて、元のベルトと同じサイズでよく似たデザイン、よく似た風合いの革製ベルトを購入する。その際、ベルトの品質には徹底的にこだわるべきだ。安物を買わずに2500円ぐらいの高品質のベルトを購入することをおすすめする。

 その新品の革のベルト部分を取り外し、磨きこんだバックルに取り付ければセレブ風のベルトがまたひとつ誕生する。新品のカルティエのベルトの10分の1以下の投資で、ピカピカのベルトが手に入るのだ。

 私の場合、その日の気分でバックルはシルバーにしたりゴールドにしたり。そしてその日の服装に合わせてベルトはブラック、ダークブラウン、ライトブラウンなど好きな色に取り替える。

 だからそれほどお金をかけていないのに「鈴木さんはカルティエのベルトを何本も持っているのですね」とセレブなファッションセンスに対して共感を集めることができるのだ。

 さて、同じカルティエの小物でも腕時計となると、ベルトとは異なるさらに別の技術が必要になる。次回、後編では「ヤフオク」や「メルカリ」を利用したカルティエの高級腕時計獲得術について紹介しよう。