家計再生コンサルティング
【第14回】 2012年10月5日 横山光昭

その出費は「自己投資」? 単なる「浪費」?
自分のためになるお金の使い方!

この連載では家計の見直しポイントを
(1)毎月必ず定額を支払うもの(いわゆる固定費)、
(2)毎月出ていくが、使い方次第で増減するもの(食費や水道光熱費等)、
(3)数カ月に1度は必ず発生するもの(美容院代等)、
(4)ごくたまに発生し、節約はできないもの(医療費等)
の4種類に分けて考え、これまで(1)についてお話してきました。(1)については今回が最後。少しやわらかいお話をしたいと思います。自分のためになる出費である「自己投資」という固定費についてです。

「資格=自己投資」とは言い切れない

 家計相談に来られる方の中には、趣味を持っていたり、習い事をしていたりする人も大勢います。

 実際にお会いした方の中でワイン好きが高じてセミナーに通っている人がいました。セミナー代は1回5000円程度だそうです。また、英会話教室に通っている人の月謝は1万円ほどということでした。流行りの"朝活"に参加する人も多いですね。毎回支払うセミナー代や月謝は固定費です。

 自分を高め、仕事や生活面にもよい影響を与えるような物事に関する出費は、「自己投資」と呼ぶことができます。

 以前、"家計の出費を「消費」「浪費」「投資」の3つに分けて考えよう"というお話をしました。「投資」には、金融商品への投資、貯金が入ります。そして、自己投資も「投資」に含まれると考えていいでしょう。

 この自己投資は、「投資」の出費のうち、2~3割程度を上限とするのが理想的です。

 ここで問題なのは、本人が「投資」だと思い込んでいるものが、実は「浪費」になっているケースです。

 "うんちくが語れるようになりそうだから"と、ワインコーディネーター教室に通うとしましょう。教室に通えば資格なり知識なりが身につくので、一見すると自己投資のようですが、果たしてはたしてそうでしょうか?

 通うことで有益な人脈が広がったり、仕事の役に立つのであればいいかもしれません。

 でも、友達との飲み会で語れる程度のうんちくが身に着いただけで、資格を取ったらそれっきり……というのでは、はっきりいって「浪費」です。

 前述のように、ワインコーディネーターの教室は1回通うのでも5000円くらいかかることが多く、本格的な資格を取ろうとすれば、勉強のための教室代、受験料、資格取得後の登録費用などで、総額10万円程度はかかるでしょう。

うんちくを語れるようにするために、この大金……浪費以外の何物でもありませんそれ、「浪費」じゃない?【イラスト/斎藤ひろこ】

 うんちくを語れるようにするために、この大金……浪費以外の何物でもありません。