家計再生コンサルティング
2013年12月26日 横山光昭

変動費は「通信費」から見直そう!

2014年のマネープラン(Vol.3)

前回は、固定費の見直し方をお話ししました。そこで、今回は変動費――すなわち、“やりくり”によって節約できる費目の見直し方法を、お話ししたいと思います。変動費は固定費と違い、その人の節約意識や工夫次第で、大きく削減できる場合があります。節約モチベーションを高め、できるだけムダのないようにお金を使っていきましょう。

今の時代、家計圧迫要因で上位に来るのは「スマートフォン」

 やりくりできる費目といえば、代表的なのが食費。それに被服費、理美容費、娯楽費、子ども費(教育費以外。おむつ代など)も、やりくりできる変動費です。固定費にくくられることもありますが、努力次第で節約できるのが水道光熱費、通信費、交通費など。細かく挙げるとほかにもありますが、ここでは以上を変動費と定義したいと思います。

 やりくりというと、すぐに食費や水道光熱費を思い浮かべる人が多い傾向があります。もちろん、これらは日々の努力ですぐに節減でき、効果を実感しやすい費目です。ただ、度を超えたムダ遣いをしている場合以外、それよりも先に見直すべき費目があると私は考えています。それは、通信費です。

 家計相談を受けていると、通信費が高すぎて家計を圧迫している例がかなり多くなっています。

自分の小遣いからスマホの料金を支払わせると使い方にも気を配るようになる【イラスト/斎藤ひろこ】

 敗因は、やはり携帯電話、とりわけスマートフォンです。今どき、小学生でも携帯電話を持つことが当たり前のようになっていますが、最近ではスマートフォンが普及し、大人はもちろん、子どもでもスマートフォンを持つ割合が増えてきました。

 中学生でもクラスの大半がスマートフォンを持っていて、普通の携帯電話やPHSを所有している子どもはごく一握り――といったケースも多いようです。

 「中学生にスマートフォンが必要か」という問題はさておき、仮に両親・子ども2人の家族で、全員がスマートフォンを持っていたら、そして子どもの電話料金を親が負担していたなら、家計から出費する毎月のスマートフォン代は、4万円を超えてしまうこともあります。スマートフォン代4万円、固定電話代で約2000円、プロバイダ料金を4000円ほど支払い、月々の通信費が5万円前後という家計も、これまで何度となく目にしてきました。

子どものスマートフォン代は「お小遣い作戦」の導入で乗り切る

 毎月5万円といえば、だいたい1カ月の家族の食費と同等か、食費より高い場合も多いのではないでしょうか。個人的には、食べるものにかけるお金より、通信費のほうが高いというのは、かなりアンバランスな状態だと思います。

 それでも「スマートフォン代はどうしても削れない」という相談者が多いのも事実です。では、スマートフォンは持つという前提で考えてみましょう。

 もし、お子さんが「クラスメートもみんなスマートフォンだから」などの理由で、「どうしてもスマートフォンが持ちたい」といい張ったとします。その場合、たとえば自分のお小遣いから、一部料金を支払ってもらうようにしてはどうでしょうか? 

 そこまでして持ちたいならOKとし、それができないならPHS(ウィルコム)などにするのがおすすめです。子どもに限りませんが、LINEなどを利用せず、移動中にネットを見ることもそれほどない人なら、普通の携帯電話やPHSで充分でしょう。ウィルコムなら、月額定額使用料は1450円~(学割を適用など)ですみますし、ウィルコムどうしの通話は常に無料。スマートフォンに比べると格段に安いのです。

 スマートフォンを使っているなら、各種割引制度を最大限に使い、できる限り安くする方法を模索してみてください。家族で同じ会社のスマートフォンを使ったり、2年間継続利用を約束したり、対象機種を購入することで割引を受けられ、数千円単位で料金を引き下げられることもあります。割引の活用、さらにオプションサービスの見直し・カットにより、スマートフォンを毎月4000~5000円くらいで利用している人もいるのです。

 「自分では難しい」と思うなら、携帯電話各社のショップに足を運び、腰を据えて相談をしてみましょう。

 また、テザリング(スマートフォンをアクセスポイントにして、パソコンなどをネットにつなぐサービス)を利用して、プロバイダ料金をゼロにしたり、家の固定電話を思い切ってなくしてしまうなどして、少しでも通信費を引き下げる工夫をしたいものです。

インターネットのフル活用で、食費も子ども費も安くなる!

 通信費の話が長くなってしまいましたが、ここからは、ほかの費目についてお話しします。

 「使いすぎてしまう」という声が依然として多いのは、やはり食費(特に外食費)や子ども費(特に子どものおもちゃ、衣料品代)、被服費です。これらは、今後の消費増税でさらに負担感が増す部分ですから、買う店や買う方法なども検討し直したほうがよいかもしれません。

 具体的にいうと、今まで以上にインターネットのサービスに注目し、活用すべきだと思います。ネット上には、モノやサービスをおトクに利用する方法がたくさんあります。

 たとえば、子ども費に悩んでいる方には、amazon.comの「amazonファミリー」がおすすめです。登録すれば、「Amazon定期おトク便」で、おむつとおしりふきが15%割引、5000円以上のベビー用品の買い物で使える3900円クーポンがもらえるなど、子どもがいる人に便利なサービスが充実しています。おむつなどのかさばる荷物を店舗より割安で買えることもあるのですから、利用しない手はないでしょう。

 食費・外食費は、ネットで手に入る飲食店のクーポンの利用を徹底するのは当たり前。また、ネットスーパーを利用するのもおすすめです。ネットスーパーは予算を決めて買い物すれば、店舗で実際に商品を眺めながら買うよりも、じっくり考えて冷静に判断ができます。送料の安い日を選び、まとめ買いすれば、実店舗よりおトクに、しかも荷物を運ぶ手間なく買い物できるのです。

 また、ご存じの方も多いかもしれませんが、シーンに合わせて洋服やバッグなどを安い料金でレンタルできるサービスも増えています。ネット上で商品を選び、送られてくるのを待つだけ。特にフォーマルウェアは充実しており、やみくもにモノを増やしたくない人にはうってつけです。

 もちろん、各ネットショップのポイントを貯めたり、楽天スーパーセールなどのように、おトクに買い物ができるチャンスをうまく活用することも不可欠です。

 ただ、ネットショッピングは便利さゆえにお金を使いすぎてしまう心配もあります。そのため、『VISAデビットカード』(VISAのマークがある場所で使え、使った金額が即時口座から引き落とされる)を利用し、口座に予算を入れておいて、使いすぎを防止するのも手でしょう。

 どれも簡単に始められて、家計の負担を減らせる方法です。次回は、家計がうまく回り始めたところから考えたい、投資のお話をしたいと思います。