FP花輪陽子のシンガポール移住日記
【第4回】 2016年1月20日 花輪陽子

「電気料金」は割高でも「水道料金」は半分以下!
日本より物価が高いシンガポール生活で暮らすために
必要な「水道光熱費」や「通信費」を公開!

シンガポールに引っ越して電気代上昇!
暑くてジメジメした気候でエアコンは欠かせない

 ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。

「水道光熱費」や「通信費」は、毎月生活をする上で必ずかかる費用なので、少しでも減らしたいものです。そこで、今回はシンガポールで生活をした場合に、「水道光熱費」や「通信費」でどれくらいお金がかかるのか、どのようにすれば節約できるのかをお伝えしたいと思います。

 総務省の「家計調査(2014年度)」によると、日本全国での「水道光熱費」の平均は月2万129円で、そのうち「電気代」は9472円、「ガス代」は4972円、「他の光熱」は1518円、「上下水道代」は4167円だそうです。

 我が家の場合、日本で生活をしていた時は全国平均よりも少なかったのですが、シンガポールに引っ越してから電気代が上がりました。日本にいたときに電気代が少なかったのは、妊娠・出産するまでエアコンを使っていなかったからです。数年間は、エアコン自体取り付けてもいませんでした。

 ただ、妊娠してからは1台だけエアコンを取り付けて、夏は28度、冬は20度に設定し、なるべくその部屋で過ごすなどの工夫をしていました。そのおかげで、電気代は抑えられていたのです。

 ところが、シンガポールは熱帯モンスーン気候で、年中高温多湿です。そのため、エアコン4台をかなり使うことになり、電気代は2万円前後かかるようになりました。この数字は、近隣世帯とは同程度の電気代で、シンガポール全体の平均値よりは高くなっています。

 エアコン代を節約したほうがよい、と思われるかもしれませんが、シンガポールは湿度が高くムシムシしているので、カビも生えやすいのです。冷房をかければ湿気を取ることができますから、必要経費と思って割り切っています。もちろん、できるだけムダのないように、エアコンの設定温度は26〜28度にして、必要最低限の台数だけ動かすようにはしています。

 加えて、ンガポールでは3カ月に一度、エアコンのメンテナンスを行うことが義務付けられています。日本人が運営している会社にお願いしているのですが、エアコン4台にかかる1年間のメンテナンスフィーは約4万5000円程度。月に換算すると4000円弱かかる計算になります。

住まいによっては電気でお湯を沸かし、
ガスをあまり使わない場合も多い!

 ところで、最近日本では電力の自由化が話題ですね。消費者に選択肢が広がることはよいことですし、電力市場に競争の原理が働くことでサービスの向上や価格の低下も期待できます。

 もちろん、当面は会社を選ぶのに手間がかかるというデメリットも挙げられますが、徐々に比較検討しやすくなり、スムーズに手続きできるようになるのではないでしょうか。

 シンガポールの場合、電力会社はいくつかあるのですが、今のところは大口顧客しか自由に選ぶことはできません。ですが、今後は一般家庭も選べるようになるよう、働きかけはされているようです。現状では、シンガポールの水道・電気・ガスの申し込みや停止等の各種手続き、集金、工事などを担当する「SP Services (SPS)」という企業と契約する形になっています。

通信費の明細と、「SPS」から届いた明細写真は、通信費の明細と、「SPS」から届いた明細。後者には、電気代、ガス代、水道代がまとめて記載されています。
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 続いて、ガス代と水道代について。我が家のガス代は月500円程度、水道代は月1500円程度なのですが、この数字は近隣世帯やシンガポール平均と比較すると、圧倒的に低いようです。一般家庭の半分くらいでしょうか。

 ですが、これが仮に2倍になったとしても、日本よりは安いですから、シンガポールはガス代も水道代も比較的安いと言えます。

 ガスも水道も、極端に使わないようにしているわけではなく、日本にいた時と同じように使っています。ただ、水は流しっぱなしにしないようには心がけています。子供が大好きな水浴びをするときにも、ベビーバスに水を張ったり、シャワーの水があまり出ない状態にしたりして遊ばせています。もちろん、食器を洗う際や歯磨きの際などにも、水を流しっぱなしにしないようにしています。

 また、私の住んでいるコンドミニアムは、電気でお湯を沸かす仕組みです。給湯は、家庭の消費電力のかなりの部分を占めるので、そういう理由もあって我が家は電気代が高く、ガス代は安いのだと思われます。

ダストシューター日本ではあまり見かけない、ダストシューター。シンガポールのコンドミニアムには最初からついていることも多いです。

 給湯が電気のため、ガスは調理のときに使うだけですが、調理でもオーブンやオーブントースターを利用することも多いので、あまりガスを使わない状況になっています。また、ルクルーゼの鍋の類似品をこちらで安く買ったのですが、この鍋のおかげで煮物にかかる時間が減りました。調理時間が長いとどうしてもガス代がかかってしまうので、火を小さくしたり、調理時間を短縮させたりすることが、ガス代節約のコツだと思います。

 その他、ゴミ処理代に毎月1000円程度かかります。集合住宅にもよりますが、私の住むコンドミニアムはゴミの分別をする必要はなく、部屋にダストシューターがあるのでゴミを捨てるのは楽です。

 次ページからは、シンガポールの通信費事情を紹介しましょう。