「デザイン経営」の考え方や効果・効能について、理解することはさして難しくありません。しかし、「デザイン」という、知ってはいるが馴染みのないキーワードに、自分たちの課題に合った考え方なのか、どうしたら今の組織でスムーズに進められるのかなど、その組織ならでは個別具体的な状況を照らし合わせることは簡単ではありません。ここでは、「『デザイン経営』宣言」に深く関わったコアメンバーの視点とともに、先駆的に取り組む企業を業種や規模といったバリエーションで取りあげ、注目すべきポイント、プロセスについて解像度高く分析します。デザイン経営を自分ごととして解釈し、揺るぎない意思と最適な進め方をつくり出すヒントが満載です。
デザイン経営の輪郭
どうすれば組織全体にデザイン意識を浸透させられるか、経営層との共通言語のつくり方
個を高めて調和を生み出す、「総合力」としてのデザイン
知財とデザインの一体型組織が「課題を掘り起こす力」を資産に変える
世界的なファッションブランドが田舎の風景の再生に取り組む理由とは
ヤマハの楽器デザインに学ぶ、長期ビジョンとビジネスをつなぐ視点
地域の価値が一変したケースに見る「意味のイノベーション」の社会的活用
A4一枚から始まった、社長とデザイナーのブランド変革
絵を描くだけじゃない!伝統の「女子美」で学ぶ、共創のデザイン
イノベーションにつきまとう倫理的な問題をクリアするために必要な姿勢とは
研究者とデザイナー、2つの視点で100年先の未来を描く
アイデアからビジネスの意味を見つけ出す言葉の使い方
ユーザーインサイトを製品価値につなげる組織とデザイナーの条件
アートが生まれる時間とイノベーションが生まれる時間
デザイナーに求められる、自己を変革し、拡張する力
なぜ富士通はDX企業に変わるために「デザイン」を活用するのか
デザインドリブンのイノベーションに「デザインを理解する力」は必要か
エンジニアリングから始める、技術系中小企業のための「デザイン経営」
対話を重ね、人間中心の価値創造を社内に根付かせる
多様性からイノベーションを生み出す「デザインディスコース」、その成立のための条件とは
「デザイン経営」が効く企業、効かない企業