山口 博
リーダーが善かれと思って実施したことが、メンバーには刺さらないどころか抵抗感を与えてしまうことがよくある。実は、メンバーの「自己肯定度」を把握すると、人それぞれに合わせたリーダーシップを格段に発揮しやすくなる。

管理職になりたくない人の割合は、8割に迫る勢いだ。知識や経験がないと管理職になれないと考えている人も多いようだが、それは間違っている。知識や経験がなくても、むしろない方が、リーダーシップを発揮できるのだ。

会議や面談で必ずといっていいほど実績確認と激励が行われるが、業績回復に役立つどころか、逆に、参加者の意欲を低下し、抵抗感を増幅させてしまう。目標未達者に絶対してはならないNG言動がある。

「なんだかぼんやりしている」ように見える人が出世し、優秀で鋭い人が登用されない――そんな不条理を嘆く人がいる。鋭い人は疎まれ、やっかみを受けやすいからだと思われがちだが、実は“ぼんやり顔”の人が発揮しているスキルこそが、出世を後押ししているといえる。

対話やプレゼンでは、「つかみ」が大事だとよく言われる。しかし、「つかみ」ができる人は実に少ない。「つかみ」に長けた人は何をやっているのか。話しはじめの「15秒」で押さえておきたいポイントがある。

良好な人間関係を築くには、「適度な距離」を保つことが重要だ。人は誰しも「これ以上は踏み入ってほしくない」という境界線がある。その境界線を越えて距離を詰めすぎると、相手は嫌悪感を抱き、トラブルに発展するリスクもある。では、適度な距離を保つにはどうすればいいのか。たった1つのスキルを発揮することで、この問題は相当程度解決できる。

自分の意見を主張できないビジネスパーソンが増えている。実は意見を主張できない人には共有の特徴がある。その特徴を逆手にとって、自分の意見を主張できるようになる方法がある。

「口はうまいが、手足が一向に動かない」人がいる。ああだ、こうだと煙に巻き、周囲にストレスを与え、組織の結束を損ないかねない。口先だけの人の行動力を高めるにはどうすればいいのだろうか。

部下が一般社員である課長から、部下が管理職である部長になると、スキルを発揮する方法が大きく異なる。部長になったら、どんなスキルが求められるのだろうか。

仕事をしていると、話がかみ合わない、気が合わないと感じる人は必ずいる。ただそうした人を切り捨てるだけでは、仕事が広がらない。気が合うか合わないかの問題は、持って生まれた性格に起因するのでどうしようもないと思われがちだが、一つのスキルを発揮するだけで、相当程度改善できる。

電話口で名乗らない、グループメールアドレスから発信する、メールの個人署名がない……個人名を明かさない“カオナシ族”が増えている。自己開示を拒む状況を放置すると、組織のエンゲージメントは一気に低下してしまう。

「質問ありませんか?」と聞いて、シーンとなってしまった経験はないだろうか。一方で、この人が仕切るときにはいつも活発に質問が出るというリーダーもいる。会議などの場で質問が出づらいリーダーがやりがちなNG言動とともに、誰でも簡単に質問を引き出すことができるスキルを紹介しよう。

月曜日は無理せず最低限の活動こそがよいという「ベア・ミニマム・マンデー」の考え方が広まりつつある。賛否が大きく分かれる考え方だが、その根底にこそ成果創出の鍵がある。

シニア世代になってから、役職定年や出向、転職などで新しい職場で働き始める人が多くなった。年下のリーダーに従えない、話が合わない、仕事のやり方が異なるといった悩みが絶えないが、これらを解消できるスキルがある。

すれ違いざまの対話で何を話せばよいか、戸惑う人が少なくない。たった数分の限られた時間の中でも、相手を引き付けることができる話法がある。訓練されたスマートなビジネスパーソンが発揮しているスキルだ。

口がうまいだけの人がいる。話の中身がなく、脈絡がなく、他の人に歩み寄ろうとしない、組織の厄介者だ。「口がうまいだけ」の状況を改善するにはどうすればいいのだろうか。

日々仕事をする中で、敵対する相手に出くわさないことはない。敵を味方にする方法はないだろうか。実は、対立を解消するために有効な方法がある。

存在感を高めたいというビジネスパーソンは多い。しかし、存在感ほど、捉えどころがないものはない。存在感を高めるにはどうすればいいのか。実は、重要な「コアスキル」がある。

2024年上半期に「ダイヤモンド・オンライン」で会員読者の反響が大きかった人気記事ベスト10をお届けします!第9位はこちらの記事です。

「なぜ」を繰り返し、5W1Hで真の原因を追究しよう、とよく言われる。ただ、これは自問自答する場合には役立つが、面談で使ってしまうと、メンバーを巻き込めないどころか、抵抗感を与えてしまう可能性がある。
