山口 博
「この仕事は向いていない」と誰しも思ったことがあるだろう。向いていない仕事は嫌々やるしかないのだろうか。私はそうではないと考える。自分に合う仕事ができる確率を高め、自分に向いていない仕事でも意欲を高めて取り組むコツがある。

成果を上げるために「優先順位を付けて取り組む」ことが大事だとよくいわれる。ところが、優先順位を付けて仕事をした結果、成果が上がるどころか、進捗遅延や業務のやり直しが生じ、生産性が上がらない事態に陥るチームも少なくない。なぜこの問題が起こるのか。

「仕事ができる人は、重要度が高いタスクを任されやすい」と思われている。確かに10年前はそうだった。しかし、近年、とんとん拍子に出世している人が共通して、重要度が低いタスクをも担うようになっている。それには納得できる理由がある。

人が良くて好かれているのに、成果が出ない人がいる。人が良いことと成果が出ることは両立しないと思われているが、そうではない。いい人で、かつ、成果を出しているビジネスパーソンには共通の傾向がある。

現場での実務経験を積まないとリーダーは務まらないという間違った定説が流布しているように思えてならない。むしろ、実務経験、現場経験のないリーダーこそが発揮できるリーダーシップ手法がある。

リーダーが会議や日々の対話の中で当たり前に実施している習慣が、実はメンバーの自主性を著しく下げてしまっていることがある。気を付けるべき20の“悪しき習慣”を紹介しよう。

締め切りに追われてストレスを溜め、業務効率が落ちる人もいれば、余裕をもって仕事を進めている人もいる。後者が共通に実施している、誰でもすぐに実施できる方法がある。

決定事項が曖昧なままで終わる会議は少なくない。それでは、組織の実行力」が低下するのは当たり前だ。一定時間内に合意形成でき、参加者のコミットメントを高めることができるリーダーが発揮している共通のスキルがある。

管理するか任せるか、トップダウンかボトムアップかの境界設定に悩んでいるリーダーは多い。これに迷って、両者を混在させてしまうと、一気にリーダーシップ発揮力は低下する。すぐに効果が出る、この問題の解決策がある。

リーダーが善かれと思って実施したことが、メンバーには刺さらないどころか抵抗感を与えてしまうことがよくある。実は、メンバーの「自己肯定度」を把握すると、人それぞれに合わせたリーダーシップを格段に発揮しやすくなる。

管理職になりたくない人の割合は、8割に迫る勢いだ。知識や経験がないと管理職になれないと考えている人も多いようだが、それは間違っている。知識や経験がなくても、むしろない方が、リーダーシップを発揮できるのだ。

会議や面談で必ずといっていいほど実績確認と激励が行われるが、業績回復に役立つどころか、逆に、参加者の意欲を低下し、抵抗感を増幅させてしまう。目標未達者に絶対してはならないNG言動がある。

「なんだかぼんやりしている」ように見える人が出世し、優秀で鋭い人が登用されない――そんな不条理を嘆く人がいる。鋭い人は疎まれ、やっかみを受けやすいからだと思われがちだが、実は“ぼんやり顔”の人が発揮しているスキルこそが、出世を後押ししているといえる。

対話やプレゼンでは、「つかみ」が大事だとよく言われる。しかし、「つかみ」ができる人は実に少ない。「つかみ」に長けた人は何をやっているのか。話しはじめの「15秒」で押さえておきたいポイントがある。

良好な人間関係を築くには、「適度な距離」を保つことが重要だ。人は誰しも「これ以上は踏み入ってほしくない」という境界線がある。その境界線を越えて距離を詰めすぎると、相手は嫌悪感を抱き、トラブルに発展するリスクもある。では、適度な距離を保つにはどうすればいいのか。たった1つのスキルを発揮することで、この問題は相当程度解決できる。

自分の意見を主張できないビジネスパーソンが増えている。実は意見を主張できない人には共有の特徴がある。その特徴を逆手にとって、自分の意見を主張できるようになる方法がある。

「口はうまいが、手足が一向に動かない」人がいる。ああだ、こうだと煙に巻き、周囲にストレスを与え、組織の結束を損ないかねない。口先だけの人の行動力を高めるにはどうすればいいのだろうか。

部下が一般社員である課長から、部下が管理職である部長になると、スキルを発揮する方法が大きく異なる。部長になったら、どんなスキルが求められるのだろうか。

仕事をしていると、話がかみ合わない、気が合わないと感じる人は必ずいる。ただそうした人を切り捨てるだけでは、仕事が広がらない。気が合うか合わないかの問題は、持って生まれた性格に起因するのでどうしようもないと思われがちだが、一つのスキルを発揮するだけで、相当程度改善できる。

電話口で名乗らない、グループメールアドレスから発信する、メールの個人署名がない……個人名を明かさない“カオナシ族”が増えている。自己開示を拒む状況を放置すると、組織のエンゲージメントは一気に低下してしまう。
