今枝翔太郎
#1
大躍進を遂げてきた日本製鉄の社長が交代する。希代のカリスマとして日鉄をけん引してきた橋本英二社長は「会長CEO」に、後任の今井正副社長は「社長COO」に就任する。久しく使われてこなかったCEOやCOOという役職が復活したのはなぜか。「橋本・今井新体制」の思惑に迫る。

予告
日本製鉄「トヨタと大げんか」「USスチール買収」の大立ち回り!日の丸製造業の“巨人”の行く末
国内鉄鋼最大手、日本製鉄の勢いが止まらない。米USスチール買収をはじめ積極的な海外展開を続けており、2023年度は実力ベースで過去最高益が射程圏内だ。しかし、鉄鋼業界はEV(電気自動車)化への対応やカーボンニュートラルなど課題山積だ。果たして、死角はないのだろうか。日の丸製造業の“巨人”日本製鉄を大解剖する。

能登半島地震で大きな被害を受けた地域に対し、北陸にゆかりのある企業が次々と支援を表明している。中でも、主力拠点のあるコマツや村田製作所の支援規模は異次元だ。自社も被害を受けている両社がこれほど大きな援助に踏み切ったのはなぜか。各社の支援状況を一挙公開するとともに、コマツと村田が“ケタ違い”の義援金を拠出した裏側に迫る。

#67
2023年度は過去最高益が射程圏内の富士フイルムホールディングス。後藤禎一社長はその先の「30年度売上高3.5兆円」を見据える。後藤社長が「金利が上がっても投資する」という勝負エリアを明かすとともに、24年に契約更新を迎える米ゼロックスとの関係について語った。

#65
収益性向上が喫緊の課題である三菱電機は、低収益事業の撤退・売却を進める。その規模はおよそ3500億円。三菱電機の漆間啓社長が“事業仕分け”の真意を明かした。商機がありながらも低収益な自動車事業はどう仕分けるのか。

#64
電機業界各社には業績見通しとは別に、将来性を評価するポイントがある。それが自動車産業向けの車載事業だ。電機大手のパナソニック、ソニー、三菱電機、東芝における車載事業の将来性をランク付けした。日立製作所はこの勝負からすでにフェードアウトしている。将来有望組との明暗はどこで分かれたのか。

#62
原材料価格の高騰や中国勢の安値攻勢など、厳しい環境が続く鉄鋼業界。国内需要の減少が続く中、日本勢はどのように成長を図っていくのか。国内鉄鋼大手JFEホールディングスの柿木厚司社長が「中国ライバルと中国ビジネス」への本音を激白。“取捨選択”の経営判断は苦悩に満ちていた。

#14
ソニーに限らず、エレクトロニクスを手掛ける企業の未来は、既存事業の延長線上にはない。ソニー・ミュージックエンタテインメント社長などを歴任し、プレイステーション誕生の立役者ともなった丸山茂雄氏は、「社員が優秀なだけでは新しいものを生み出せない」と断言する。長年の経験に裏打ちされた新規事業創出の極意を語ってもらった。

#11
ソニーグループで今年4月、吉田憲一郎社長(現会長)から十時裕樹社長へ経営のバトンタッチが行われた。この交代劇は「既定路線」との見方が大勢を占める一方、関係者は口々に「ポスト十時の不在」を嘆く。取材を進めると、後継者となり得る50代幹部社員が浮かび上がってきた。ソニー次期社長候補の顔触れを開陳する。

#8
民生エレクトロニクス企業として発展を遂げ、日本経済をけん引してきたソニーとパナソニック。両社がM&Aや新規事業などで「5番勝負」を繰り広げる。果たして軍配はどちらに上がるのか。

#6
ソニーのゲーム事業は目下絶好調だ。しかし、コロナ禍の巣ごもり需要が落ち着いた今、低収益化のリスクにさらされている。既存のビジネスモデルが通用しなくなる上、米国では人材やM&Aを巡ってGAFAMとの戦いに直面している。ゲーム業界の大異変を解説するとともに、ソニーゲーム事業の「真の敵」の正体を明らかにする。

#4
ソニーは旺盛なイメージセンサー需要を背景に、半導体事業に巨額の投資を続けてきた。次期中期では、1兆円規模の投資をする構えを見せる。ところが、「アップル一本足」のイメージセンサー事業は危うさをはらむ。イメージセンサー市場のデータや業界関係者への取材を基に、成長を続けるソニー半導体事業を待ち受ける「落とし穴」の正体を明らかにする。

#2
業績好調なソニーグループの中で、“祖業”エレキ部門が焦燥に駆られている。近年はウォークマンのような大ヒット商品を出せておらず、低迷から抜け出せていない。かつてのような「人減らし」に踏み切る日が訪れるのか。データや関係者の声を取り上げながら、ソニーエレキ部門の抱える重大な課題に迫る。

日本の自動車大手や電池メーカー、大手商社が政府と一体となってカナダに進出している。ところが、この官民戦略には、日本の自動車・電池産業の根幹を揺るがしかねない“重大な死角”がある。日本勢がカナダに「EV電池供給網」の新天地を見いだした理由を明らかにするとともに、そこに潜む“死角”の正体に迫る。

半導体製造装置を手掛けるニコンが、露光装置の新製品を投入する。ところがこの“新作”は、露光装置の中で最も「ローテク」に位置付けられるものであり、ライバル・キヤノンの牙城でもある。あえてローテクに“下りた”ニコンの戦略を明らかにするとともに、独自路線を取る日系2社の対決模様に迫る。

#15
今年5月、トヨタ自動車と独ダイムラートラックの提携と、両社の傘下にある日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの統合が発表された。この会見の場で、トヨタの佐藤恒治社長から出た「日野を支えていくのは限界」との発言が業界内で大きな波紋を呼んだ。この発言に透ける思惑に迫るとともに、トラック各社の真意を探る。

#11
明和、刈谷など、愛知県内でも比較的知名度の高い公立高校4校が「中高一貫化」に踏み切る。これにより、県内の中学受験生は選択肢が増えることになり、序列の激変が取り沙汰されている。東海や滝といった名門私立中学は、堅持してきたブランド力を維持できるのだろうか。

#10
東海3県の国公立&私立高校「難関大合格者数」ランキング!2位は公立の岡崎、1位は?
愛知・岐阜・三重県の高校は、地元の名古屋大学のみならず、東大や京大など関東・関西の名門大学の合格実績で知られるところも多い。東海3県の難関大合格者の多い高校をランキング形式で紹介する。中部地区における「隠れた名門校」が浮き彫りになった。

#9
東大合格者の多い中部地区の高校といえば、東海や旭丘、岡崎などが有名だ。しかし実は、1学年の生徒数が少ないにもかかわらず東大合格者を多数輩出している高校が存在する。「東大合格“率”」で見ると高校の序列に変化が表れるのだ。各校のOB人脈にも触れながら序列上位校を紹介する。

#7
地元企業への就職率が高いといわれる名古屋エリア。その中でも、特に地元愛が強いのはどの大学なのか。卒業生の就職先をつぶさに分析すると、既存のイメージとは異なる大学の特徴が浮かび上がってくる。中部地区の有名大学の就職先をランキング形式で一挙公開する。
