日本株型アクティブファンドの中で、直近1年の上昇率
が高い3本を紹介！ 高配当株を組み入れて上昇率20％
超の｢日経平均高配当利回り株ファンド｣などに注目！

日本株で運用するアクティブファンドの中で、過去1年間の上昇率が高かった投資信託ベスト3を公開！

発売中のダイヤモンド・ザイ9月号は、特集「直近1年の成績トップ【投資信託】60」を掲載。この特集では、ここ1年間で人気だった投資信託、不人気だった投資信託をランキングで紹介。また、「日本株」型、「米国株」型、「グローバル株」型などのジャンル別で、過去1年間の上昇率が高かった、注目の投資信託も取り上げている。

今回はこの特集から、中小型株以外の日本株に投資する「日本株」型の中で、特に成績がよかった投資信託を3つ紹介。投資信託選びの参考にしてほしい！
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「日本株」型で好成績だった投資信託を発表！
高配当株や資源関連株を組み入れたタイプが目立った！

　この1年間の日経平均株価は伸び悩み、上昇率は－5.5％。そのため、日本株の指数に連動するインデックスファンドは、いずれも基準価額が下がっている。一方で、指数を上回る成績を目指すアクティブファンドの中には、好調な投資信託も多く見られた。

　そこで、ここからは、中小型株以外の日本株に投資する「日本株」型の投資信託のうち、過去1年間の基準価額の上昇率（2021年5月末～2022年5月末）が高かった商品をピックアップ。上昇率の高い順にランキングをつけると、以下の3つの投資信託が上位となった。
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◆過去1年の上昇率が高い「日本株」型 投資信託・ベスト3
順位	上昇率	基準価額	純資産	投資信託の詳細
1位	日経平均高配当利回り株ファンド／三菱UFJ国際
	1年：22.3％ 3年：39.3％ 5年：ー	1万1254円	10億円
	【特徴】日経平均採用銘柄から、予想配当利回り上位30銘柄に投資。増配など、株主還元に積極的な企業への注目度が高まっているのも追い風。組み入れ上位は海運業が目立つ。
2位	ダイヤセレクト 日本株オープン／東京海上
	1年：19.2％ 3年：33.4％ 5年：29.5％	1万1090円	33億円
	【特徴】三菱グループ銘柄二十数銘柄で構成。米国の著名投資家・ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社も保有する。三菱商事の株価が1年で約50％上昇し、好成績に寄与。
3位	日本好配当リバランスオープン／岡三
	1年：17.2％ 3年：39.7％ 5年：34.4％	1万607円	54億円
	【特徴】日経500種平均の中から、予想配当利回り上位70銘柄を均等保有。バリュー銘柄の代表格で、金利上昇局面に有利とされる銀行株の比率が20％超と、突出して多い。
※基準価額などの数字は2022年5月末時点。上昇率は2021年5月末～2022年5月末までの1年間。

　上位のうち2本は、名前を見てもわかるように、高配当株に狙いを定めている。予想配当額÷株価で算出する配当利回りは、分母である株価が安いほど高くなるため、高配当株を組み入れた投資信託は、広義の「バリュー株」型の投資信託と捉えてもいい。

　このところ、株式市場ではバリュー株優位の傾向が続いている。2022年1月から5月までの上昇率を見ると、TOPIXグロース（成長株）指数が－11％なのに対し、TOPIXバリュー（割安株）指数は3％のプラスだった。

　背景には、世界的な金利上昇がある。金利が上がれば、預金や国債などの安全資産の魅力が増し、将来の業績などの不確実性が大きい成長株への投資の魅力は、相対的に薄れる。資金調達コストがかさむのも、成長株にとってはマイナスだ。

　日本は低金利維持だが、世界的に投資家の関心がバリュー株に向いていることもあり、日本株もバリュー株が優位に。このほか、円安の進展、資源価格の高騰、そして株主還元も重要なキーワードだ。実際、上位に入った投資信託は、円安、資源高と連続増配で株価が急上昇した日本郵船（9101）などが、好成績に寄与している。

　ここまで成長株優位の相場が長く続き、”スタイル分散”という考え方を忘れていた人も多いかもしれない。しかし、このあたりで基本に立ち返って、バリュー株投資にも注目してみるのもよさそうだ。
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