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【1】今日の株式相場早わかり！
東エレク8日ぶり反発、しまむら・高島屋が決算
日経平均株価は反発！ 23日の米国市場では主要株価指数が反発した。11月の個人消費支出（PCE）物価指数は市場予想をやや上回ったが、12月のミシガン大学消費者態度指数（確定値）でインフレ期待が低下したことを好感した買いが入った。週明けの東京市場でも米国株の上昇を受けて買いが先行。半導体関連のレーザーテックと東京エレクトロンはそろって8日ぶりに反発した。23日に決算発表したニトリホールディングスは売り買いが交錯しつつも、続伸して取引を終えた。
今日の取引終了後に発表されたしまむらの2023年2月期第3四半期（3～11月）決算は、営業利益が前年同期比14.9％増の445億円となった。高島屋は2023年2月期の営業利益予想を前期比6.9倍の285億円に上方修正した。今日は米国を含む多くの海外市場が休場となる。
【日経平均】26405.87円↑（+170.62円）
【マザーズ指数】704.79↓（-2.44）
【NYダウ】33203.93ドル↑（+176.44ドル、23日）
【ナスダック】10497.863↑（+21.744、23日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
今年の新興株値上がり率ランキング！ TKPやBuySell
先週の12月22日号で「2022年の大型株値上がり率ランキング」を取り上げたが、今回は新興株の値上がり率でランキングを作成した。東証グロース上場で、株式の流動性や株価変動性を考慮して時価総額300億円以上の銘柄が対象だ。今年のマザーズ指数のパフォーマンスは－28.66％（26日時点）。特に今年前半は世界的なインフレと金融引き締めの影響で苦戦を強いられたが、12月発売のダイヤモンド・ザイ2月号「2023年･株全予測」では来年の新興株の復調に期待する声も多い（32ページ）。もっとも当面はインフレ高止まりなどへの警戒感はぬぐえず、今年の好パフォーマーから今後も値上がりが見込める新興株を探りたい。
値上がり率トップは貸会議室のティーケーピーで、株価は昨年末のおよそ2倍。貸会議室やホテルの需要が想定以上に回復し、決算発表ごとに株価水準を切り上げた。オンライン旅行会社のアドベンチャーは7位にランクインしており、新興株でもコロナ禍からの経済活動の正常化による恩恵が大きかったことがわかる。2位で着物などの買い取りを手掛けるBuySell Technologiesは、出張訪問による需要掘り起こしで成長中。また、アドベンチャーは国内機関投資家の積極的な買い増しが観測され、BuySellは外資系証券がリユース市場の拡大に期待するレポートを出しているようだ。
ランキング全体の傾向としては、（1）営業利益で3割超の高成長を見込む銘柄が多い、（2）今期予想PER50倍程度までの銘柄が多い、などが挙げられそうだ。
■ティーケーピー株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】月曜連載「ザイアナリスト小林大純『今週の焦点』」
年末年始の取引予定、海外指標や国内決算を確認！
先週の日経平均株価は－1291.87円（－4.69％）。日銀が19日（月）～20日（火）の金融政策決定会合で長期金利の変動幅を0.25％から0.5％に拡大したことがサプライズとなり、20日の取引中に急落を強いられた。金融政策の転換をめぐる思惑から三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株が一段と買われる一方、米マイクロン・テクノロジーのさえない決算もあって半導体関連株の軟調ぶりが目立った。
今回は1月第1週までの2週間分のスケジュールを掲載する。東京株式市場では今週28日（水）が12月末の配当・株主優待などの権利付き最終売買日、30日（金）が今年の取引終了（大納会）、来週1月4日（水）が新年の取引開始（大発会）となる。すでに休暇に入った市場参加者が多いとみられ、国内外の金融政策の行方に対する警戒感から年内は戻りの鈍い展開となりそうだ。
一方、年末の休場中から年明け最初の週にかけて、米中で企業景況感や雇用関連の重要指標の発表が相次ぐ。最大の焦点は1月6日（金）発表の米12月雇用統計だ。景気の先行き懸念から31日（土）の中国の12月購買担当者景気指数（PMI、国家統計局）や1月4日の米12月サプライマネジメント協会（ISM）製造業景況感指数も注視したい。国内では今日のしまむらや高島屋に加え、27日（火）のJ．フロント リテイリング、1月6日の良品計画といった小売各社の決算に注目だ。
小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科（現経営管理研究科）修了（MBA）。金融情報サービス会社のフィスコなどを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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