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【1】今日の株式相場早わかり!
日経平均600円超高、日銀政策維持で円安・株高に
日経平均株価は大幅続伸! 休場明け17日の米国株式市場はまちまち。ゴールドマン・サックスの低調な決算内容が重しとなり、NYダウは5日ぶりに反落した。一方でナスダック総合指数が小幅ながら7日続伸したことが支えとなり、今日の東京株式市場は買いが先行。昼には日銀の金融政策決定会合で金融緩和策の維持が決まったと伝わった。昨年12月に見直した長期金利の上限は0.5%のままとし、国債を大規模に買い入れる方針も継続。それを受け、円相場が一時1ドル=131円台に下落するとともに日経平均株価は急騰し、600円を超える上昇で取引を終えた。個別では、円安を背景に自動車など輸出関連株の買いが目立った。
今晩は米国の1月卸売物価指数(PPI)や小売売上高の発表が予定されている。個人の消費動向は景気全体に与える影響が大きく、注目度の高い指標になっている。
【日経平均】26791.12円↑↑(+652.44円)
【マザーズ指数】739.63↑↑(+17.98)
【NYダウ】33910.85ドル↓↓(-391.76、17日)
【ナスダック】11095.113→(+15.956、17日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
波乱相場でも安心! 長期で連続増配の高配当株
市場の先行き不透明感が増している今、注目したいのが高配当株。波乱相場でも下値が堅く、また配当収入が得られるのは心強い。ただし、配当利回りだけに目を奪われず、配当の安定性にも注意を払いたい。その点で“鉄板”なのが、連続増配株だ。景気悪化時にも配当を増やすのは、それだけの実力を持つことの表れ。さらに3月期決算企業については、3月末の権利確定日を前に配当取りの買いによる株価下支えも期待できる。
今回は、16期以上連続で増配している銘柄を、配当利回りが高い順にピックアップした。16期以上連続は、コロナショック時はもちろん、リーマンショック時も増配を続けたことを意味する。
トップ3は大手リースが占めた。1位の三菱HCキャピタルは配当利回りが5%近い。再生可能エネルギーなど事業の多角化も奏功して業績は好調で、今期の最終利益は過去最高を見込んでいる。2位のみずほリース、3位の芙蓉総合リースも同様だ。他にも22期連続の営業増益を見込むKDDI、売上・各利益ともに過去最高を更新予想のユー・エス・エスやハマキョウレックスなど、業績が安定成長している銘柄が多い。今後も減配のリスクは小さく、安心感は強いといえよう。
■三菱HCキャピタル株価チャート/日足・6カ月
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
バランス型投資信託「円奏会」の今後は?
(ご質問)
妻が保有する投資信託「円奏会」の基準価額が下がっています。このまま持ち続けてもよいでしょうか?
(答え)
運用環境の改善は見込みづらいので、売却を検討してもよいでしょう。
「東京海上・円資産バランスファンド(毎月分配型)」(愛称:円奏会)は、低リスクが売りで、安全志向が強い個人のニーズを掴み、人気ファンドになりました。ただ、昨年末時点の運用成績は過去1年間が-5.8%、過去3年では-9.7%と振るいません。運用悪化とともに解約も増え、資金流出が止まらないようです。
この投資信託は、ポートフォリオの7割を国内債券(主に社債)が占めますが、日銀の金利抑制策のもと、プラスのリターンが期待しづらい状況が何年も続いています。また、昨年末の日銀による政策修正後、長期金利が上昇(債券価格は下落)していることも逆風です。長期的には、金融政策の正常化による金利復活で、安定利回りが確保できるようになるかもしれませんが、現時点でそこまで見通すのは難しいでしょう。
残りの3割は日本株と日本の不動産投資信託(リート)です。価格変動リスクが高まったときはこれらの比率を一気に下げ、短期金融資産の比率を高める仕組みも取り入れています。ただ、こうした機動的な運用は常にうまくいくとは限りません(12月6日号【3】コラムを参照)。実際、このファンドもモデルが機能せず、コロナショック時に株価、リート価格の下落をもろに受ける場面がありました。基準価額はいまだにコロナ前を回復できていません。
繰り返しになりますが、このファンドは「低リスク」が売りです(月次リターンの年率標準偏差は4%弱)。資産運用におけるリスクは「価格のブレ」を意味します。リスクが小さいということは良いことのようですが、大きな値上がり益も期待しづらいことになります。現在の投資環境と商品性を総合すると、運用の好転は期待しにくいといえるでしょう。
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