
クレジットカードやポイントのコラムにおいて逆説的であるが、本当にクレジットカードはお得なのだろうか? 基本的に、クレジットカードで買い物すればお得であることは間違いないのだが、「クレジットカードさえ使っていれば、もっとも節約できる」というわけではない。
筆者は、普段からクレジットカードを使っているが、その他にも、金券ショップや株主優待も活用している。
そこで、今回は、金券ショップや株主優待の活用方法について解説しよう。
金券ショップなら、切符や商品券などを
数%の割引価格で買えるのでお得!
まず、金券ショップの活用方法について解説しよう、
筆者が金券ショップを利用するのは、クレジットカードの還元率よりも、金券ショップでの割引率が高いときである。筆者がよく購入する金券類は、「切符」「全国共通お食事券ジェフグルメカード」「商品券」「全国百貨店共通商品券」「図書カード」などだ。
では、金券ショップで上記の金券類を購入すると、どれだけお得なのかを見ていこう。
●切符
金券ショップならば、切符を数%オフで購入することができる。
例えば、東京メトロの「土・休日割引回数乗車券」は、金券ショップならば、正規価格の30円引きで購入することが可能だ。その他の切符であっても、最低でも正規料金の10円引きで購入できる。
還元率1.5%のクレジットカードでSuicaにチャージをした場合は、1000円につき15円の還元となるため、金券ショップで切符を購入したほうがお得である。
●全国共通お食事券ジェフグルメカード
「全国共通お食事券ジェフグルメカード」の正規価格は500円だが、金券ショップならば、4%オフの480円で購入することができる。
現時点で、最も還元率が高いクレジットカードは、誕生月に還元率2.5%になる「ライフカード」。また、通常の還元率が最も高いのは、還元率2%のプリペイドカード「LINE Payカード」だ。これらの高還元率カードと比較しても、やはり金券ショップで「全国共通お食事券ジェフグルメカード」を購入し、利用したほうがお得である。
(関連記事⇒「ライフカード」のメリット、人気の秘密とは?年会費無料でありながら、誕生月ポイント5倍など4つのボーナスポイントで還元率は最大1.73%に!)
■ライフカード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | ライフカード | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、 nanaco(nanacoはJCBのみ) |
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●信販系商品券
かつて、金券ショップでは、「JCBギフトカード」や「三井住友カードVJAギフトカード」など、信販系の商品券を正規価格の2%オフで購入することができた。しかし、最近は、正規価格の1.5%オフが相場となっており、さらに、信販系の商品券は、お釣りが出ないので、最近はあまり購入していない。
●全国百貨店共通商品券
「全国百貨店共通商品券」も、正規価格の1.5%オフで購入することができたが、最近では0.5%~1.0%オフが相場となっている。ただし、「全国百貨店共通商品券」は、百貨店でしか使えないものの、お釣りが出るので使い勝手は良い。
●図書カード
「図書カード」は、正規価格の3%オフで購入することができる。やはり、金券ショップで「図書カード」を購入して利用したほうが、「ライフカード」や「LINE Payカード」などの高還元率カードを使うよりもお得だ。
ただし、他にも、5%以上安く本を購入する方法がある。くわしくは、下記の関連記事を参照して欲しい。
(関連記事⇒本を5%以上も安く購入できる「6つの方法」とは?「リクルートカードプラス」や「楽天ブックス」などクレカや電子マネー、ポイントモールを駆使しよう!)
金券ショップでのそれぞれの割引率をまとめると、下記の通りとなる。
■金券ショップでそれぞれの金券を購入する場合の割引率 | ||||||
金券名 | 割引率 | |||||
切符 | 10~30円引き | |||||
全国共通お食事券ジェフグルメカード | 4%引き | |||||
信販系商品券 | 約1.5%引き | |||||
全国百貨店共通商品券 | 0.5~1%引き | |||||
図書カード | 3%引き |
株主優待でもらったQUOカードで
買い物したほうがお得な場合も!
次に、株主優待の活用方法について解説しよう。
株を保有していると、株主優待として、QUOカードや商品券などを支給する企業が数多くある。特にQUOカードは、飲食店やコンビニエンスストア、書店など、幅広いお店で利用できて便利だ。
QUOカードを株主優待として支給していて、5万円未満からでも株を購入できる企業は、数多くある。
(株主優待の最新情報はコチラ!⇒株主優待おすすめ情報[2016年])
また、マイナス金利の導入以降、銀行預金の利子がさらに低くなり、普通預金で100万円を預けても、1年に10円ほどしか利息がつかない。これでは、物価が上昇した場合、明らかに預金の価値が目減りしてしまう。
しかし、株ならば、銀行預金金利よりも高い配当金がもらえたり、QUOカードが支給されたりするので、魅力的だ。ただし、株は、購入時よりも値下がりすることがある点には注意しよう。
以上、今回は、金券ショップや株主優待の活用方法について解説した。クレジットカードだけではなく、金券ショップや株主優待を活用すれば、最終的な出費を抑えることも可能なので、クレジットカード以外の節約方法も意識するのがおすすめだ。
(関連記事⇒大手コンビニごとにクレジットカードや電子マネーを上手に使い分けることができるお得な活用法を伝授!ポイントを効率よく貯めて節税もできる裏ワザを公開)
■ライフカード | ||
還元率 | 0.5% | |
発行元 | ライフカード | |
国際ブランド | VISA、Master、JCB | |
年会費 | 無料 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
モバイルSuica、ICOCA、 nanaco(nanacoはJCBのみ) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」が改悪続きでも“最強のポイント”である理由を専門家が解説!「楽天カード」などだけでなく、無料でポイントを獲得できるサービスが魅力! ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~5.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大5%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード |
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1.0~1.5% (※1) |
1万6500円 | AMEX | - |
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【ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめポイント】 2021年3月から発行が始まった、高級ホテル「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」との提携カード。ヒルトンの上級会員資格「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が無条件で付帯し、レイトチェックアウトや部屋のアップグレード(最高でエグゼクティブ)、朝食無料サービスなどを利用できるのが最大の魅力! さらに、年間150万円以上を利用すると「ウィークエンド無料宿泊特典(金・土・日のみ利用可)」がもらえて、ヒルトンやコンラッドなどの1泊3万円以上するような高級ホテルに無料で宿泊できる! また、通常100円につき2ポイント、ヒルトン系列では100円につき3ポイントの「ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント」を獲得でき、貯めたポイントでヒルトン系列のホテルに宿泊することも可能! ※1 ヒルトン系列ホテルの宿泊にポイントを利用した場合。1ポイント=0.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード登場! ヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! ◆「ヒルトン・オナーズ・アメックス」のメリットを解説!1泊9万円強の高級ホテルへの無料宿泊特典や朝食無料サービスなど、高額な年会費以上にお得な特典が付帯 ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう!(ヒルトン・オナーズ アメックスの解説へ) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~5.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」または「nanacoポイント」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
- |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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【関連記事】 ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると最大5%のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! ◆「au PAY カード」を使って、auカブコム証券で投資信託の積立投資をしてみた! 積立金額の1~5%分のPontaポイントが付与されるタイミングなどを検証! |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※1) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※2)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※2 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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