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【1】今日の株式相場早わかり！
米インフレ鈍化が期待されるも、今晩は重要な発表多数
日経平均株価は6日続伸！ 終値としては3月9日以来の高値を付けた。13日の米国市場では主要株価指数がそろって反発。3月の卸売物価指数（PPI）が総合で前月比0.5％低下し、ハイテク株を中心に買いが入った。生成AI（人工知能）への参入を発表したアマゾン・ドット・コムは＋4.67％となった。今日の東京市場でもこうした流れを引き継ぎ、朝方から買いが先行。市場予想に反し今期業績予想を上方修正したファーストリテイリングが急伸したことも日経平均株価を押し上げた。その他の決算発表銘柄ではローソンが大きく買われ、中小型・新興株でもクラウド名刺管理サービスのSansanなどが好感された。
インフレ鈍化が期待される米国だが、今晩は3月の小売売上高や鉱工業生産、4月のミシガン大学消費者調査、JPモルガン・チェースなどの金融大手決算といった、景気の先行きを占う上で重要な発表が相次ぐ。
【日経平均】28493.47円↑↑（+336.50円）
【マザーズ指数】756.57↑（+5.80）
【NYダウ】34029.69ドル↑↑（+383.19ドル、13日）
【ナスダック】12166.272↑↑（+236.935、13日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
4月の高配当株＆人気優待株！ くら寿司や伊藤園
今日は4月に権利確定を迎える高配当株と人気優待株を確認しておこう。4月を決算期末とする企業はさほど多くないが、株主優待では人気の高い食事券や食品詰め合わせなどを贈呈しているケースが散見される。
アパート経営提案の東建コーポレーションは、4月期末に1株あたり250円の配当を実施する。配当利回りは3.1％と比較的高い水準だ。業績面では資材価格の上昇などが響いているが、配当は前期と同額に据え置いている。より小型株になると、精肉店などの柿安本店も配当利回りが3.6％ある。今週12日に4月期末の配当を従来予想の80円から85円に増額すると発表した（前期は記念配当20円を含め100円）。中間配当を実施する10月期決算企業では、建機レンタルのカナモトが年3.4％の配当利回りだ（中間35円、期末40円）。
株主優待では、回転ずしチェーンのくら寿司やそうざい店のロック・フィールド、傘下に「ステーキのあさくま」を擁するテンポスホールディングスの優待券が人気だ。自社商品を贈呈している企業では、伊藤園が飲料、食品商社の正栄食品工業が菓子類の詰め合わせ。美容機器のヤーマンは直販サイトで割引を受けられるなど、4月優待の内容は思いのほか多彩だ。外食・食品関連もコスト高への懸念がぬぐいづらいものの、経済活動の正常化による恩恵を受ける企業が散見される。優待を楽しみながら事業環境の改善を待つのも一案だろう。
なお、4月末の配当・株主優待の権利付き最終売買日は26日となる。
■くら寿司株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】金曜連載「ザイアナリスト小林大純『ホットなテーマ！』」
「大阪IR」計画認定、整備から観光まで恩恵に期待
政府は14日、IR（カジノを含む統合型リゾート）推進本部で大阪府と市の整備計画を認定することを決めた。米MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスを中心とする共同事業体が大阪湾の人工島である夢洲にカジノや国際会議場、ホテルなどを整備する計画で、2029年秋～冬の開業を目指す。初期投資額は1兆円あまり。国内のIR整備計画が認定されるのは初めてだ。
今週半ばに「計画認定へ最終調整」などと報じられていたこともあり、早々に関連銘柄への関心が高まっているようだ。ゲーミング機器を手掛けるコナミグループやセガサミーホールディングスのほか、貨幣処理機などの周辺機器では日本金銭機械やオーイズミといったところがカジノ関連との位置づけ。また、夢洲は2025年大阪・関西万博の会場予定地でもある。関西地盤の大手ゼネコンである大林組は万博の主要工事を落札し、大阪IRの共同事業体にも出資。JR西日本や京阪ホールディングスは夢洲への旅客輸送をにらんだ延伸構想を持つ。
大阪府・市はIR立地による近畿圏の経済波及効果が年間で約1兆1400億円、雇用創出効果が約9.3万人に上るとしている。施設整備などを含めれば幅広い業種に恩恵が及ぶとみられ、今後も関連銘柄を探る動きは続きそうだ。
小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科（現経営管理研究科）修了（MBA）。金融情報サービス会社のフィスコなどを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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