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【1】今日の株式相場早わかり！
下落スタートも上昇に転じる、連日のバブル後高値更新！
日経平均株価は4日続伸！ 昨日に引き続きバブル崩壊後の高値を更新した。5日の米国市場で主要株価指数は揃って反落。債務上限問題の不安が払しょくされたことなどを受け先週末、大幅上昇していたため、利益確定売りが相場の重石となった。今日の東京市場も利益確定売りが先行し、下落してスタート。ただ前場のうちに上昇に転じた。個別ではIHIが＋6.12％の大幅高となるなど、重工各社の値上がりが目立ったほか、三菱商事を始めとする大手商社も軒並み値上がりした。
週末9日に控える株価指数先物・オプション6月物の特別精算指数算出（メジャーSQ）を前に、株価指数先物へのヘッジ目的の買いが入り、相場を押し上げたとの見方がある。今晩の海外では、ドイツで4月の製造業受注が発表される。
【日経平均】32506.78円↑（+289.35円）
【マザーズ指数】784.05↑（+6.57）
【NYダウ】33562.86ドル↓（-199.90ドル、5日）
【ナスダック】13229.429→（-11.337、5日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
マクドナルド・すかいらーくなど、6月優待株に注目！
今日は6月に権利確定を迎える人気優待株を確認しておこう。6月期および12月期決算の企業はそれなりの数があるため、生活に身近な外食、食品企業でも人気優待株が散見される。様々な分野で値上げが広がる昨今、生活防衛の意味で注目してみてもよいかもしれない。
6月に株主優待の権利が確定する外食株では、日本マクドナルドホールディングス、ファミリーレストラン「ガスト」などを展開するすかいらーくホールディングス、「築地銀だこ」を展開するホットランドなどが人気だ。いずれも年2回、食事券などをもらうことができる。どれも高配当銘柄とは言えないが、例えばすかいらーくの場合、優待を加味した利回りは年2％以上になる。なお、好評発売中のダイヤモンド・ザイ7月号の特集「アガル！ 外食株」ではコロナ禍を経た外食株の現状と今後の見通しをまとめているので、あわせて確認してほしい。
食品株では江崎グリコとカゴメが自社製品の詰め合わせを贈呈する。両社に共通するのが、春以降、主力製品の値上げを発表している点だ。カゴメは4月末、決算と同時に乳酸菌飲料6品目の値上げを発表した後、株価が急上昇する場面があった。最近は値上げを実施する企業の方が、利益が改善するとの見方から、市場から高く評価される傾向がある。優待をもらいながら、株価の上昇に期待するのもアリだろう。
なお、権利確定日が6月末の優待の権利付き最終売買日は28日となる。
■日本マクドナルド株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイアナリスト海老澤界『週イチ！投信ランキング』」
海外テクノロジー株型がトップ！ 5月の投信動向
今日は、5月の国内投資信託の運用状況を振り返りたい。日経平均株価が8連騰し、バブル後最高値を更新するなど日本株の強さが目立ったが、投資信託全体でみると、最も上昇が目立ったカテゴリーは「テクノロジー関連海外株型」。牽引役は米国のハイテク株で、特に好決算を発表した半導体大手エヌビディアの株価は1カ月で＋36.3％と急騰し、時価総額は一時1兆米ドルを超えた。円安も手伝って、同カテゴリーの5月の平均リターンは13.2％に達した。
もっとも、米国株全体が良かったわけではない。ナスダック総合指数は上昇したものの、債務上限問題をめぐる混乱が長引いたことや、米連邦準備理事会（FRB）による金融引き締め長期化観測が強まったことが嫌気され、NYダウは5月、－3.5％となっている。
日本では日経平均株価への寄与度が大きい大型株が海外投資家に買われたが、個人が主戦場とする中小型グロース株は軟調だった。国内中小型株ファンドの5月のリターンは、約3分の1がマイナスとなっている。日経平均株価連動型と、米半導体株の上昇が連鎖したテクノロジー関連型がリターン上位入りしたのは、5月の日本株の状況を如実に表している。
足元、海外投資家の資金が日本株に向かう理由の1つに、政策などの不安が大きい中国株の代替投資先として注目度が高まっている点があげられる。中国株型は2カ月連続でリターン最下位となった。対称的なのはリターン上位に2カ月連続で顔を出したインド株型だ。年初は新興財閥アダニ・グループの不正会計疑惑がインド株全体の重石となったが、報道によると、5月にインドの最高裁が任命した委員会が疑惑を否定する見解を公表。同財閥の中核であるアダニ・エンタープライゼズの株価は急上昇した。
海老澤 界
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
横浜国大経済卒。産業専門紙記者を経て格付投資情報センター（R＆I）にて年金・投信関連ニューズレター記者、日本経済新聞記者（出向）、ファンドアナリストを務めたのち、現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。
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