【6月の株主優待の内容＆利回りを調査(2024年版)】｢すかいらーく｣｢アース製薬｣などの人気銘柄に加え、｢トラストHD｣｢デュアルタップ｣など新設銘柄にも注目

◆1月～12月までのお得な株主優待の内容はココでチェック！◆

2024年6月に権利が確定する株主優待の中から
注目すべきお得な銘柄＆株主優待内容を徹底調査！

　6月の株主優待は、全部で約110銘柄。すかいらーくホールディングス（3197）や「焼肉きんぐ」の物語コーポレーション（3097）といった外食系優待をはじめ、北海道コカ･コーラボトリング（2573）やアース製薬（4985）などの自社商品詰め合わせ、カタログギフトの前澤化成工業（7925）など人気銘柄が揃っている。

　また、トラストホールディングス（3286）やデュアルタップ（3469）など、今回から新設された高利回り優待株も見逃せない。株主優待の内容や利回りはもちろん、株価の位置や直近の業績もチェックした上で、気になる銘柄をしっかり絞り込もう！
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配当＋優待利回り9％超のBRUNO、今回から新設のトラストHDなど、
自社商品詰め合わせや選べるギフトの注目7銘柄を紹介！

　まずは、自社商品の詰め合わせや、複数の選択肢から好きなものを選べるカタログギフトなど、「モノ」がもらえる株主優待の中から、利回りや株主優待内容で注目したい7銘柄を取り上げる。

■自社商品詰め合わせや選べるギフトの注目7銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆BRUNO（3140） 【確定月】6月
10万3800円	9.06%	8.67%	0.39％
【株主優待内容】 自社商品ほかRIZAPグループ商品を、100株で9000円相当、200株で1万8000円相当、400株で2万4000円相当、600株で3万円相当、1000株以上で3万6000円相当
【備考】株主優待カタログより選択。昨年の商品例は、蓋つきステンレスマグshort（3000ポイント）、コンパクトホットプレート用グリルプレート（3000ポイント）、どろあわわ洗顔110ぐ（4000ポイント）、マルチスティックブレンダー（9000ポイント）など全23アイテム
◆トラストホールディングス（3286） 【確定月】6月
22万7100円	5.63%	3.52%	2.11%
【株主優待内容】 300株以上で8000円相当の九州の特産品
【備考】今回から株主優待を新設。株主優待品は、「もつ鍋とつみれ鍋セット」「A5ランク佐賀牛セット」「馬刺しセット」など10品から選べる予定
◆穴吹興産（8928）   【確定月】6月
21万8500円	4.48%	1.37%	3.11%
【株主優待内容】 100株以上で3000円相当のオリジナル特選ギフト（複数から選択）
【備考】前回の選択肢は、「あなぶき家特選半生うどんセット」「一夜干しセット」「長崎県産牛肩ロース350g」など全6アイテム
◆前澤化成工業（7925） 【確定月】6月／12月
54万円	4.44%	1.11%	3.33%
【株主優待内容】 株主優待ポイントを、300株で3000ポイント、500株で6000ポイント、800株で8000ポイント、1000株で1万5000ポイント、2000株で2万ポイント、1万株で3万ポイント、10万株以上で5万ポイント（1ポイント＝1円相当）
【備考】株主優待ポイントは、ポイント数に応じて食品、電化製品、ギフト、旅行・体験など5000種類以上の商品と交換可（プレミアム優待倶楽部）。共通株主優待コインに交換することで、他のプレミアム優待倶楽部のポイントと合算も可能
◆アース製薬（4985）   【確定月】6月／12月
45万1500円	3.55%	0.89%	2.66%
【株主優待内容】 6月は100株で2000円相当、1000株以上で3000円相当、12月は100株以上で2000円相当の自社製品詰め合わせ
【備考】6月は長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有で株主優待金額が3000円相当に増額。昨年6月の100株保有時の優待品は、「モンダミンプレミアムケア」「バスクリンアロマスパークリング奄美・琉球コレクション12包入」など全4品
◆北海道コカ･コーラボトリング（2573） 【確定月】6月／12月
26万9300円	3.19%	2.08%	1.11%
【株主優待内容】 ①好きな商品（飲料品）②自社商品詰め合わせのいずれかを、100株で①1ケース②2800円相当、1000株以上で①2ケース②3500円相当
【備考】前回の場合、「好きな商品」は「ジョージアミルクコーヒー」「ジョージアメロンミルクコーヒー」「コカ･コーラ」「からだすこやか茶W」など全18種類をラインナップ
◆江崎グリコ（2206） 【確定月】6月
41万500円	2.43%	0.24%	2.19％
【株主優待内容】 100株で1000円相当、500株で2000円相当、1000株以上で4000円相当のグリコグループ製品詰め合わせ
【備考】長期保有優遇制度があり、3年以上の継続保有で100株は1500円相当、500株は3000円相当、1000株以上は6000円相当に増額。前回の100株保有時の株主優待品は、ビスコいちご味、SUNAO発酵バター、 アーモンドクラッシュポッキーなど6品
※株主優待内容、最低投資額、利回りは5月17日終値時点。

　最初に見ておきたいのは、株式分割に伴い、昨年12月権利分の株主優待から制度を変更（拡充）した北海道コカ･コーラボトリング（2573）。新たな制度では、保有株数に応じた自社商品の詰め合わせ、もしくは「好きな商品1ケース（100株）あるいは2ケース（1000株以上）」も選べるようになっている。

　たとえば、昨年12月の権利確定分では「ジョージアミルクコーヒー500ml×24本」「コカ･コーラ500ml×24本」「からだすこやか茶W350ml×24本」「綾鷹650ml×24本」など、好きなものを選ぶことができた。「よく飲むのはコレ！」と決まっている人にとっては、ありがたい選択肢と言えるだろう。

　北海道コカ･コーラボトリングの権利獲得に必要な最低投資額は26万9300円（5月17日終値で計算、以下同）で、配当＋株主優待利回り3.19％。利回り的にも比較的高めと言える。

　自社商品の詰め合わせがもらえる銘柄では、アース製薬（4985）や江崎グリコ（2206）も人気が高い。アース製薬の優待品は、虫ケア用品や消臭芳香剤、入浴剤などの詰め合わせで、たとえば昨年6月分の100株保有時には「モンダミン」や「バスクリン」などおなじみの商品4品、合計2000円相当がもらえた。ちなみに、6月権利の場合は3年以上継続保有すると、100株でも3000円相当の商品がもらえるようになる。配当＋株主優待利回りは3.55％で、利回り面の魅力も高い。

　一方の江崎グリコは、配当＋株主優待利回りは2.43％にとどまるが、ビスコやポッキーなどのおなじみの品々が、グリコキャラメルを彷彿とさせるデザインの大きな赤い箱に入ってくるのがうれしい。長期保有優遇制度もあり、3年以上継続保有すると、保有区分ごとに株主優待金額が1.5倍にアップする。

　複数の選択肢が用意されているカタログギフトタイプの株主優待では、トラストホールディングス（3286）が今回から株主優待を新設。必要投資額22万7100円で、8000円相当の九州の特産品10セットから好きなものを選べる。配当＋株主優待利回りが5.63％と、非常に高いのも注目ポイントだ。
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　また、表組みには掲載していないが、Geolocation Technology（4018）も今回から選択制の株主優待を新設している。こちらの選択肢は、静岡県三島市の特産品。100株保有では選択肢が3種類と少なめだが、配当＋株主優待利回りは3.08％とまずまずの水準となっている。なお、Geolocation Technologyは福証Q-Boardに単独上場する銘柄だ。
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　穴吹興産（8928）の「オリジナル特選ギフト」の選択肢は6種類。昨年は、グループ会社の半生うどんセットや冷凍きつねうどんセット、長崎県産牛肩ロースなどが用意されていた。配当＋株主優待利回りは4.48％と、かなり高めだ。

　ここまで紹介した選択制の株主優待はすべて飲料・食品だったが、コンパクトホットプレートの大ヒットで知られるBRUNO（3140）の選べる株主優待品は、RIZAPグループのキッチン家電や生活雑貨、美容雑貨など。保有株数によって選べる商品数は異なるが、昨年の場合の総アイテム数は23品だった。100株保有で9000円相当の品が選べて、配当＋株主優待利回りはなんと9.06％。これは、今回取り上げている6月の株主優待株の中で、もっとも高い数字となっている。

　選べる株主優待でアイテム数が多いのは、なんといってもポイント式のカタログギフト「プレミアム優待倶楽部」だ。食品や電化製品、体験型ギフトなど、全部で5000種類以上の中から保有株数に応じて自分の欲しい商品を選択できる。

　6月は、保有期間の条件なしでは8銘柄がこの「プレミアム優待倶楽部」を株主優待に採用しているが、その中でもっとも利回りが高いのが前澤化成工業（7925）で、配当＋株主優待利回りは4.44％だ。共通株主優待コインに交換すれば、他の「プレミアム優待倶楽部」とポイント合算もできるので、複数銘柄を保有している場合は、ポイント数の多い商品を狙うこともできる（保有期間に応じて交換手数料がかかる場合がある）。
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外食系のきちりHD、すかいらーくHD、買い物がお得になる
パン・パシフィック・インターナショナルHDなど優待券6銘柄！

　6月は、外食や買い物をお得に楽しむことができる株主優待券の銘柄も充実している。その中から、定番の6銘柄を紹介しよう。

■買い物や外食がお得になる株主優待券の定番6銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆アルペン（3028）　【確定月】6月／12月
20万300円	4.50%	2.00%	2.50％
【株主優待内容】 100株で2000円分、500株で5000円分、1000株以上で7500円分の株主特別優待券
【備考】「スポーツデポ」「アルペン」「ゴルフ5」などの自社店舗のほか、自社グループのフィットネスクラブ、ゴルフ場などでも利用可
◆きちりホールディングス（3082）   【確定月】6月／12月
9万2800円	4.04%	3.23%	0.81%
【株主優待内容】 1500円分の株主優待券を、100株で1枚、500株で6枚、1000株以上で13枚
【備考】「KICHIRI」「いしがまやハンバーグ」「VEGEGO」など自社グループ各店で利用可（一部店舗を除く）
◆キングジム（7962） 【確定月】6月20日
26万5500円	3.84%	2.26%	1.58％
【株主優待内容】 300株で6000円分、1000株以上で1万2000円分の株主優待クーポン
【備考】自社オンラインストアで利用可。額面に合わせた「おすすめセット」もあり
◆物語コーポレーション（3097） 【確定月】6月／12月
36万9000円	2.71%	1.90%	0.81％
【株主優待内容】 100株以上で3500円分の株主食事優待券
【備考】「焼肉きんぐ」「丸源ラーメン」「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」など自社の直営・FC各店で利用可（一部業態を除く）
◆すかいらーくホールディングス（3197）  【確定月】6月／12月
22万1500円	2.26%	1.81%	0.45%
【株主優待内容】 100株で2000円分、300株で5000円分、500株で8000円分、1000株以上で1万7000円分の株主優待カード
【備考】「ガスト」「バーミヤン」「夢庵」「しゃぶ葉」など自社グループ各店舗で利用可（一部店舗を除く）
◆パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（7532）  【確定月】6月／12月
38万3500円	1.59%	1.04%	0.55%
【株主優待内容】 電子マネー「majica」を、100株以上で2000ポイント（1ポイント＝1円）
【備考】ドン・キホーテ、MEGAドン・キホーテ、アピタ、ピアゴなど国内自社グループ各店で利用可
※株主優待内容、最低投資額、利回りは5月17日終値時点。

　外食系でまず注目したいのが「KICHIRI」や「いしがまやハンバーグ」などを展開するきちりホールディングス（3082）。最低投資額が9万2800円と買いやすい金額で、100株では1500円分の株主優待券を1枚もらえる。店舗のある地域は限られているが、配当＋株主優待利回りは4.04％と、なかなかの水準だ。ちなみに、100株より500株、500株より1000株のほうが利回りは高くなり、1000株ちょうどの配当＋株主優待利回りは5.01％になる。

　すかいらーくホールディングス（3197）は全国に店舗があり、利用できる店が「ガスト」「バーミヤン」「魚屋路」「夢庵」など、バラエティに富んでいるのが魅力だ。株主優待券はカードタイプで、500円ごとに利用できる。最低投資額は22万1500円で、配当＋株主優待利回りは2.26％となっている。

 「焼肉きんぐ」や「丸源ラーメン」などを展開するする物語コーポレーション（3097）は、100株以上で3500円分の株主優待券がもらえる。必要投資額は36万9000円とやや高めで、配当＋株主優待利回りは2.71％だ。

　なお、表組みには掲載していないが、6月（＆12月）の外食系の株主優待としておなじみの日本マクドナルドホールディングス（2702）は、今回から株主優待制度を一部変更。もらえる優待食事券はこれまでと変わらないが、株主優待の取得には一定期間の継続保有が条件となった。具体的には、今回6月が100株以上を6カ月以上、次回12月以降は1年以上保有した人だけが株主優待の対象となる。
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　買い物系では、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス（7532）の株主優待が使いやすい。「ドン・キホーテ」や「MEGAドン・キホーテ」、スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」で使えるので、店舗によっては食品や日用品のほか、レジャーグッズや衣料、アクセサリーなども購入できる。株主優待は専用の電子マネーのポイントとして提供されるので、1円単位で利用できるのも便利だ。

　アルペン（3028）は株主特別優待券がもらえる。スポーツ用品やアウトドア関連の買い物利用がメインになりそうだが、実は自社グループのフィットネスクラブやゴルフ場などでも利用できる。配当＋株主優待利回りは4.50％で、取り上げた6銘柄の中ではもっとも高くなっている。

　キングジム（7962）は、株主優待クーポンの金額の範囲内で、自社オンラインストアの商品を自由に選択できる。「文房具セット」や「整理収納用品セット」などクーポンの金額に合わせたセットもいくつか用意されているので、手間なく選びたい人はそちらを利用するとよい。また、クーポンの金額を超えた場合は差額を自分で支払うこともできる。

配当＋株主優待利回り＝4.34％の新設銘柄デュアルタップなど、
利回りが3％を超える「QUOカード」などの金券優待6銘柄！

　続いて「QUOカード」や「図書カード」などの金券類がもらえる銘柄の中から、配当＋株主優待利回りが3％を超える6銘柄を見ていこう。

■配当＋株主優待利回り3％超の「QUOカード」優待6銘柄！
最低投資額	株主優待＋ 予想配当利回り	株主優待利回り	予想配当利回り	詳細情報
◆メディカル・データ・ビジョン（3902） 【確定月】6月
4万8000円	5.52%	4.17%	1.35%
【株主優待内容】 100株以上で、Appleギフトカード2000円分
【備考】自社アプリリニューアル記念の特別株主優待で、今回限りの実施
◆デュアルタップ（3469） 【確定月】6月
12万900円	4.34%	3.31%	1.03%
【株主優待内容】 100株以上で4000円分のQUOカード
【備考】今回から株主優待を新設。長期保有優遇制度があり、1年以上の継続保有で1000円分を追加
◆エリアクエスト（8912）　【確定月】6月
15万5000円	3.88%	1.94%	1.94%
【株主優待内容】 1000株以上で3000円分のQUOカード
【備考】今回から株主優待制度を新設
◆ベルパーク（9441）   【確定月】6月／12月
17万6800円	3.62%	1.13%	2.49%
【株主優待内容】 100株以上で、1000円分のQUOカード及び株主優待券1枚
【備考】株主優待券は、自社子会社が運営する「結婚相談所ベルブライド」の入会金・登録料の無料券。株主優待利回りはQUOカードのみで計算
◆アイ・ピー・エス（4335）  【確定月】6月
11万3500円	3.52%	0.88%	2.64%
【株主優待内容】 100株で1000円分、300株以上で3500円分のQUOカード
【備考】特になし
◆ザ・パック（3950） 【確定月】6月／12月
38万6000円	3.45%	0.39%	3.06%
【株主優待内容】 100株以上で、6月は500円分の図書カード、12月は1000円分のQUOカード
【備考】特になし
※株主優待内容、最低投資額、利回りは5月17日終値時点。

　今回から株主優待を新設したのはデュアルタップ（3469）とエリアクエスト（8912）。デュアルタップは、100株以上で4000円分の「QUOカード」がもらえて、配当＋株主優待利回りは4.34％とかなりの高水準だ。必要最低投資額が12万900円と、比較的買いやすいのもうれしい。
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　一方、エリアクエストは1000株以上で3000円分の「QUOカード」がもらえて、配当＋株主優待利回りは3.88％と、こちらも高めだ。実は、エリアクエストは2018年にも「QUOカード」などがもらえる株主優待を導入していて、このときはなんと1回だけの実施で制度を廃止している。まさか同じことを繰り返すとは考えたくないが、過去に「導入⇒1回で廃止」ということがあったのは頭の片隅に置いておいたほうがよさそうだ。
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　取り上げた6銘柄の中で配当＋株主優待利回りがもっとも高いのは、自社アプリのリニューアル記念で今回のみ株主優待を実施するメディカル・データ・ビジョン（3902）。利回りは5.52％と高水準だが、必要投資額は4万8000円と6銘柄の中ではもっとも少ない。株主優待品は2000円分の「Appleギフトカード」で、アップルの公式ストアや公式通販での商品購入のほか、iCloudや動画サービスの支払いなどにも利用可能だ。
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　昨年、株主優待を新設したアイ・ピー・エス（4335）は、100株では1000円分の「QUOカード」がもらえるが、300株以上なら3500円分になる。配当＋株主優待利回りは、3.52％（100株保有時）と3.67％（3000株保有時）で、300株保有時のほうが少しだけ利回りが高くなる。資金に余裕があって、利回りにこだわる人は、300株保有を検討してみてもいいかもしれない。

　ベルパーク（9441）とザ・パック（3950）は、6月に加えて12月も株主優待を実施する。ベルパークは、6月も12月も株主優待品は「QUOカード」だが、ザ・パックの場合は6月が500円分の「図書カード」、12月が1000円分の「QUOカード」。6月と12月では、株主優待品も金額も異なる。必要投資額は6銘柄の中でもっとも高くなり、逆に配当＋株主優待利回りは6銘柄中もっとも低い。「図書カード」目当てという人以外、まずはほかの選択肢を優先したほうがいいだろう。

　最後は、権利確定日と権利付最終売買日を確認しておこう。6月末が権利日の銘柄は、2営業日前の26日（水）が最終売買日だ。ただし、キングジム（7962）は20日（木）が権利日で、18日（火）が最終売買日になる。

　また、トラストホールディングス（3286）、前澤化成工業（7925）、キングジム（7962）、エリアクエスト（8912）は、いずれも株主優待の獲得に複数単元が必要だ。購入前には、最終売買日や必要単元数を再度見直して、欲しい株主優待は確実に手にいれよう！
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