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【1】今日の株式相場早わかり！
日経平均は反落、半導体株が売られる
日経平均株価は反落！ 16日の米国市場では、米連邦準備理事会（FRB）が早期の利上げに踏み切るとの期待から、NYダウが最高値を連日で更新。これを受けて、今日の日経平均株価は上昇してスタートした。だが、午後に入り「バイデン米政権は、東京エレクトロンやオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングなどの企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、利用可能な最も厳しい貿易制限措置の利用を検討している」との報道から、値がさの半導体株が軒並み下落。東京エレクトロンは－7.46％、レーザーテックは－4.97％、アドバンテストも－2.56％で取引を終え、日経平均株価を押し下げた。一方で、東証グロース市場250指数は4日続伸。出遅れ感のある新興株は引き続き堅調だった。
今晩の米国では、6月住宅着工件数、６月鉱工業生産指数・設備稼働率といった重要指標の発表が予定されている。個別企業では、ジョンソン・エンド・ジョンソンの4～6月期決算発表がある。
【日経平均】41097.69円↓（-177.39円）
【グロース250】695.11↑↑（+13.78）
【NYダウ】 40954.48ドル↑↑（+742.76ドル、16日）
【ナスダック】18509.340→（+36.774、16日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
業績絶好調銘柄から増配＆優待のダブルどり！
過去10年で今期が最高益予想の絶好調銘柄の中から、さらに配当も株主優待も実施している超よくばりな銘柄を探してみよう。東証の改革もあり、この1～2年で株主還元に力を入れる傾向が強まっているが、ここでは今期の会社予想を含め、5年以上連続増配を続けている条件も追加。業績がよければ、今後の増配継続も期待できる。また、魅力的な株主優待であれば、株価が下がっても優待狙いの買いが入るので下げにくいというメリットもある。
上の表では今日時点の予想配当利回り3％以上の銘柄をピックアップした。まず、タマホーム。売上高が伸び悩んでいるものの、今期は増益予想で、当期利益は7期連続で過去最高を更新する見込みだ。2024年5月期の期末配当を185円から190円に上方修正。今期はさらに増配、195円を予定している。配当利回りは4.29％。次のシークスは、日本のEMS（電子機器受託製造）の草分け的存在。今期は18期連続で増配予定。株主優待はギフトカードのほか、1年以上保有すると海外工場の視察を含む旅行に抽選で10名が招待されるお楽しみもある。
物流サービスのキムラユニティーは4期連続で当期利益は過去最高更新を見込む。株主優待は200株以上だが、年に2回おこめ券2kgがもらえる。全国保証は中期経営計画「Next Phase～成長と価値創造～」でさらなる株主還元を掲げており、2026年3月期までに配当性向を段階的に50％まで引き上げ、同期の配当は今期予想比で46円多い243円を計画している。株主優待はQUOカード3000円分だが、1年保有すれば5000円に増額。今の株価水準で計算すれば、来期の長期優遇優待＋配当利回りは4.96％となる。
■タマホーム株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
株とは違う？ 暗号資産に課される税率
（ご質問）
ビットコインの取引で利益を上げたら、税金はどのように課されますか？
（答え）
株や投資信託とは異なり、最大で55％の税率が課されます！
今年3月には1ビットコインが1000万円の大台を突破するなど、暗号資産（仮想通貨）への投資が盛り上がりを見せています。ただ、暗号資産に課される税金については注意が必要です。株や投資信託とは課される税金の区分が異なるからです。
株や投資信託の取引で得た利益は「譲渡所得」に分類され、税率は20%（復興特別税を除く、以下同）です。「分離課税」といって、ほかの所得とは別に計算されるため、税率は一定です。一方、暗号資産の利益は「雑所得」に分類されます。雑所得は「総合課税」のため、給与所得などほかの所得と合算されたうえで課税されます。所得税率は5%～45％で、さらに10％の住民税が課されます。課税所得が4000万円以上の場合、税率は合わせて55%となります。
なお給与所得者など、ほかに確定申告の必要がない人は雑所得が年間20万円以下であれば確定申告は不要です。ただし医療費控除や住宅ローン控除を受ける場合など、何らかの理由で確定申告をする場合には、1円でも利益があれば申告が必要となります。
ちなみに現在、日本には暗号資産に投資する投資信託やETFはありません。米国や香港ではすでに暗号資産ETFが上場されていますが、日本の証券会社では取り扱いがありません。実現のためには法改正が必要となりますが、日本でも暗号資産ETFの取引が可能となれば、株と同じ税率で投資できるようになるかもしれません。
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