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・日経平均は3日続落。東京メトロの初値は売り出し価格を約36％上回る好スタート
・注目株は石破首相が保有する7銘柄をチェック
・複数の証券会社を使う人の優待株の疑問にも答えます！
【1】今日の株式相場早わかり！
日経平均は3日続落！ 上場初日の東京メトロは大商い
日経平均株価は3日続落。前日の米国市場でNYダウが伸び悩んだ流れを受けて、日経平均株価は前日の安値水準でスタート。その後はしばらく前日終値を挟んだ展開となったが、米国の株価指数先物の下落を受ける形で、後場の中ごろに一段安に。400円超にまで下げ幅を拡大し、節目の3万8000円を割り込む場面もあった。27日に予定されている衆議院選挙を控え、市場には不透明要因が多く、警戒感の広がりから利益確定売りが優勢となった。
一方で、「ソフトバンク以来の大型IPO」として注目されていた東京地下鉄（東京メトロ）が東証プライムに上場。初値は1株1630円で、公開価格の1200円を約36％上回ってスタートした。その後、株価は一時1768円まで上昇。終値は1739円で時価総額は1兆円超えに。人気の高さを窺わせる上場初日となった。今晩の米国では、テスラ、IBM、コカ・コーラなど注目企業の決算発表が予定されている。
【日経平均】38104.86円↓（-307.10円）
【グロース250】604.09↓↓（-10.81）
【NYダウ】42924.89ドル→（-6.71ドル、22日）
【ナスダック】18573.129→（+33.124、22日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
防衛関連など7銘柄「石破首相が持っている株」
今日は10月1日に内閣総理大臣に就任した石破茂氏が保有する銘柄に注目。国会議員は「資産等報告書」や「補充報告書」を国会に提出しており、株式を保有している場合はその銘柄や保有株数を知ることができる。石破首相は7銘柄を保有しているようだ。ブルームバーグの取材に対し、石破首相の事務所は「全て相続した資産」と答えているものの、石破首相の政策と関連しそうな銘柄がいくつか含まれており興味深い。
7銘柄中4銘柄の株価が年初来でプラス。総裁選前には金融所得課税の強化を口にするなど投資家からの人気はイマイチな石破首相だが、自身の今年の投資成績は上々といえる。まず目につくのは防衛関連銘柄だ。年初来で三菱重工業は2.5倍、川崎重工業は1.9倍まで株価を伸ばしている。石破首相は「平和を守るための抑止力の強化」「防衛力の抜本強化」を掲げており、防衛予算増大の傾向は続くとみられる。電力株も東京電力ホールディングス、関西電力の2銘柄を保有。立候補時には「原発依存度をゼロに近づける」と語っていたが、その後はトーンダウン。生成AIの拡大で電力需要が増大する中、石破政権のエネルギー政策が電力各社の業績を左右しそうだ。
また日本製鉄をめぐっては、USスチール買収を米バイデン政権が阻止しようとしており、大統領候補のトランプ氏、ハリス氏も買収反対を表明している。米側の「安全保障上の危惧がある」との主張に対し、石破首相は「すごく違和感がある」と語っていた。外交でどのように働きかけるのか注目される。なお、「国務大臣、副大臣及び大臣政務官規範」により、閣僚の在任期間中は株式等の取引は自粛し、保有する株式は信託銀行等に信託することとなっている。
■三菱重工業株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
優待の必要株数を複数の証券会社で揃えるのもアリ？
（ご質問）
2つの証券会社で同じ株主優待株を100株ずつ持っています。その銘柄は200株保有したら株主優待がもらえるのですが、この場合でももらえますか？
（答え）
2つの証券口座が同一人のものとして「名寄せ」された状態で、権利付最終日に100株ずつ保有していれば、200株の株主優待がもらえます！
ここでは「名寄せ」がキーワードになります。そこで、証券会社などの金融機関が持つ株主の加入者情報を一元的に管理する、証券保管振替機構（ほふり）の株主通知業務部の担当者さんに解説してもらいました。名寄せとはどういう仕組みなのでしょうか？
「名寄せとは、加入者（口座開設を行った投資者）が証券会社などの金融機関に複数の口座を開設している場合に、同一人の加入者情報かどうか判定する作業です。氏名・カナ氏名・住所・生年月日・マイナンバー（個人番号）の情報が一致した場合に『1人の株主情報』として取扱います。完全一致が原則ですが、氏名や住所などに表記ゆれがあった場合でも、当社ホームページで公表している『加入者情報名寄せ基準書』に基づき、情報が一致していると判定できれば名寄せを行います」（株主通知業務部の担当者さん）
とはいえ、名寄せされない悲劇を避けるために、各金融機関の加入者情報は完全一致を目指しましょう。引っ越しなどで加入者情報の変更が発生するタイミングは要注意。
「例えば、証券会社A・Bで口座を開設していて、すでに名寄せされているとします。引っ越し後、証券会社Bで住所変更を忘れていても、証券会社Aで住所変更を行っていれば、当社から証券会社Bに他社（＊）で住所変更があった旨を連絡するため、トラブルになりづらいです。一方、引っ越し後に証券会社A・Bどちらとも住所変更を行わない状態で、新たに証券会社Cで口座開設し、新住所で登録した場合は名寄せが行われません」（株主通知業務部の担当者さん）
「優待がもらえる株数を揃えたつもりだったのに…」と後悔しないよう、複数の証券会社を使い分けている人は定期的に加入者情報が一致しているか確認しましょう。
（＊）どの証券会社で変更があったかは証券会社Bには伝達されません。
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