【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 43,958.19 △47.21 (11/13)
NASDAQ: 19,230.73 ▼50.68 (11/13)
1.概況
米国市場では、高安まちまちの結果となりました。30ドル安で取引を開始したダウ平均は、その後早々に反発となる展開となりました。10月の消費者物価指数が市場予想通りであったことも投資家心理を支え、取引時間の中頃には本日の高値である230ドル高の44,141ドルをつけました。高値以降は売りが出て、上げ幅を縮小、最終的には47ドル高の43,958ドルで取引を終えました。また、S&P500株価指数は1ポイント高の5,985ポイントで反発、一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は50ポイント安の19,230ポイントで続落となりました。
2.経済指標等
10月の米国消費者物価指数(CPI)前年同月比2.6%上昇と市場予想と一致する結果となりました。前月の同2.4%から0.2ポイント上昇し、伸びが加速する内容となっており、また前月比ベースでは0.2%上昇とこちらも市場予想に一致する結果でした。食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比3.3%上昇、前月比0.3%上昇と前月から横ばいとなりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち7業種が上昇しました。一般消費財・サービスが1%以上の上昇をした一方で、他6業種は小幅な上昇にとどまりました。4業種が下落となり、それぞれ1%未満の下落となりました。
4.個別銘柄動向
米国市場では、ダウ平均構成銘柄は30銘柄中18銘柄が上昇となりました。アマゾン・ドットコム[AMZN]、シェブロン[CVX]が2%以上の上昇となりました。ウォルト・ディズニー[DIS]、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]、ホームデポ[HD]が1%以上の上昇、また前日に大幅安となっていたアムジェン[AMGN]は骨密度への影響リスクを否定したことで小幅に反発となりました。一方でボーイング[BA]が3%以上の下落、キャタピラー[CAT]、エヌビディア[NVDA]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が1%以上の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ワーナーブラザース・ディスカバリー・インク[WBD]、リチウム生産のアルベマール[ALB]が5%以上の上昇となりました。一方ハイテク株が売られ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ[AMD]が3%程度下落、アルファベット[GOOGL]が1%以上下落、メタ・プラットフォームズ[META]は小幅に下落となりました。
5.為替・金利等
長期金利は0.03%ポイント高い4.45%となりました。ドル円は、一時154円台半ばまで円高が進むも足元では155円台半ばで推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
今日の日本市場は、米国消費者物価指数を市場予想通りで消化し、また日経平均先物は320円高の38,970円で取引を終えていることも支えとなって反転して始まりそうです。一方、エヌビディア[NVDA]やアドバンスト・マイクロ・デバイセズといった半導体銘柄が下落しており、日本の半導体セクターは軟調に推移すると考えられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
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