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(まとめ)日経平均は反発 米エヌビディア決算を控え上値は重く - 市況概況

11月19日 16時40分
マネックス証券
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東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は反発となりました。前日の米国ハイテク株高を受け、東京市場でもハイテク株を中心に買いが先行しました。175円高の38,396円で取引を開始した日経平均は、朝方に一時291円高まで上げ幅を拡大しましたが、前場中頃には急速に伸び悩み25円高まで上げ幅を縮める場面が見られました。その後、アジア各市場の軒並み上昇が支えとなり、10時半過ぎには再び買いが入り前場は208円高の38,429円で取引を終えました。後場に入ってからは上げ幅を再び拡大し、13時半ごろには339円高の38,560円で本日の高値を記録しました。高値を付けた後は引けにかけて上げ幅を縮め、結局193円高の38,414円で取引を終えました。

新興市場では、東証グロース250指数は1.9%高と大きく反発しました。

2.個別銘柄等

12月の日銀金融政策決定会合にて日銀が追加利上げに踏み切るとの思惑から、金利上昇の恩恵を受ける銀行株には買いが入りやすくなっています。みずほフィナンシャルグループ(8411)は一時2.9%高となり、株式併合などを考慮したベースでは2008年10月以来、16年1ヶ月ぶりの高値を付けました。三井住友フィナンシャルグループ(8316)は3.3%高で取引を終え、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は1.8%高と本日の高値で取引を終えています。

アドバンテスト(6857)は一時4.6%高となり、日経平均のプラス寄与度でトップとなりました。米半導体メーカーのエヌビディア[NVDA]が手掛ける次世代AI半導体の「ブラックウェル」に関連した不具合発生が伝わり、検査装置の需要拡大への思惑が浮上しています。11月20日(水)にエヌビディアの決算を控える中、そのほかの半導体関連銘柄はまちまちとなっており、ルネサスエレクトロニクス(6723)は2.2%高、信越化学工業(4063)は1.1%高、SCREENホールディングス(7735)や東京エレクトロン(8035)、ディスコ(6146)は1%未満の小幅高となった一方で、KOKUSAI ELECTRIC(6525)は2.8%安、レーザーテック(6920)は1.8%安となりました。

アシックス(7936)は、2026年末までを対象とした中期経営計画の見直しを公表し、営業利益の見通しを上方修正したことなどが好感され、一時7%超の上昇を見せました。

NTTデータグループ(9613)は、一時4.2%高となるなど2日続伸し、年初来高値を更新しました。

ニデック(6594)は一時6.3%高となり、9日ぶりに反発しました。同社が冷却モジュールを提供する米AIサーバーメーカーのスーパー・マイクロ・コンピューター[SMCI]が、18日に新たな会計監査担当を起用し、ナスダックに上場維持のための適合計画書を提出したと発表し急騰していたことを受け、連れ高となりました。

一方で、前日に年初来高値を更新した商船三井(9104)は、利益確定とみられる売りが先行し一時1.4%安となりました。日本郵船(9101)と川崎汽船(9107)も一時1%以上下げました。

また、リクルートホールディングス(6098)が一時3.6%安で3日続落となり、日経平均のマイナス寄与度でトップとなっています。

アステラス製薬(4503)は一時4.4%安となりました。目の治療薬「アイザ―ヴェイ」に関する一部変更承認申請で米食品医薬品局(FDA)からの承認が下りず、嫌気した売りが出た模様です。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は反発となりましたが、心理的節目の3万9000円を前に上値が重い展開が続いています。そうしたなか、11月20日(水)には米エヌビディアの決算発表が予定されています。トランプ次期大統領の政策期待によるトランプ・ラリーが一巡する中、相場に新たな方向性をもたらす材料として注目が集まります。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 岡 功祐)

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