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◆今日の内容を10秒でチェック！
・日経平均は小幅続落…決算のファストリ急落＆米関税で失速
・銀行株が堅調、フジHDは旧村上ファンド系が株買い増し
・ファストリ・セブン＆アイ・良品計画…好決算も総点検！
【1】今日の株式相場＆話題株 早わかり！
小幅続落…決算のファストリ急落＆米関税で失速
【今日の相場】
日経平均株価は小幅続落！ 10日の米国市場ではNYダウが続伸し、S＆P500指数などは最高値を更新した。注目された30年物国債入札で「強い需要」が見られ、財政懸念を背景とした国債相場への警戒感が和らいだ。また、デルタ航空の決算が好感されたほか、エヌビディアが終値で時価総額4兆ドルを突破するなど、半導体関連株も引き続き堅調だった。今日の日経平均株価はこうした流れを引き継いで朝方に一時300円あまり上昇したが、その後失速してマイナス転換。日経平均株価への影響が大きいファーストリテイリングが決算を受けて急落した上、トランプ米大統領がカナダに35％の関税を適用すると明らかにしたことも相場の重石となった。ファストリなど決算発表銘柄の動向は注目株コーナーで確認してほしい。
ベッセント財務長官が来週19日に初訪日し、翌20日には参院選が投開票日を迎える。これら重要イベントを控え株式相場はどうなるのか…週明けの月曜コーナー『今週の焦点』に加え、X（旧ツイッター）の音声チャット「スペース」での解説も参考にしてほしい。
【※Xスペース配信（7月7日）はコチラから】
⇒https://x.com/ZAiClub/status/1942070828155433226
【日経平均】39569.68円→（-76.68円）
【グロース250】748.48↓（-2.87）
【NYダウ】44650.64ドル↑（+192.34ドル、10日）
【ナスダック】20630.665→（+19.327、10日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）
【今日の話題株】
◆三菱UFJフィナンシャル・グループ（8306）
2007.5円（＋35円）
売買代金上位が高安まちまちとなる中、銀行株の堅調ぶりが目立った。10日の米国市場では30年物国債入札が無難な結果となる一方、先週の新規失業保険申請件数が4週連続で減少。労働市場の底堅さが意識された上、関税政策をめぐるインフレ観測も根強く、米長期金利が上昇して銀行株の買いを誘ったようだ。
◆フジ・メディア・ホールディングス（4676）
3630円（＋227円）
一時3797円まで上昇。旧村上ファンド系の投資会社であるレノが変更報告書を提出し、3日時点で同社株16.32％を保有していることを明らかにした（村上世彰氏の長女である野村絢氏ら共同保有者の合計）。足元で変更報告書の提出が相次いでおり、同社株の買い増しが続いているようだ。
◆古河電気工業（5801）
7093円（－222円）
株式の売出しを実施すると発表。みずほ銀行などの株主3社が計156万6300株を放出する（需要状況に応じ、最大23万4900株を追加）。株式需給（売りと買いのバランス）の悪化を警戒した売りが先行した。また、トランプ米大統領が導入を計画している50％の銅輸入関税は、銅線などの半製品も含む方向などと報じられている。
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【2】金曜コーナー「今日の注目株」
ファストリ・セブン＆アイ・良品計画…好決算も総点検！
今週は3～5月期の決算発表が多くあり、「今日の話題株」コーナーで取り上げることができなかったものも少なくない。10日にはファーストリテイリングやセブン＆アイ・ホールディングスが決算発表しており、これら注目の小売大手のほか、良好な内容だった企業をまとめて点検しておこう。
市況コーナーでも触れた通り、ファストリの株価は決算を受けて急落し、日経平均株価を大きく押し下げた。2025年8月期の第3四半期（9～5月）営業利益は前年同期比12.2％増の4509億円となったが、アナリスト予想にはやや届かず。国内の「ユニクロ」は増収だったものの、調達に使用している為替予約レートが円安になった影響で原価率が上昇。また、在庫処分のための値引き販売を早期に行ったこともあり、粗利率が低下した。海外では中国が減収減益。消費意欲の低下や気温の影響で実需が盛り上がらなかったといい、先行きへの期待が後退した格好だろう。
一方、セブン＆アイは2026年2月期の第1四半期（3～5月）営業利益が9.7％増の650億円となり、アナリスト予想を上回った。もっとも、増益に大きく貢献したのは分離を予定しているスーパー事業だ。コンビニエンスストア事業は国内が減収減益で、海外は粗利率の改善などが見られたものの、本格的に業況が好転したとの見方は乏しい。今日の株価反応は比較的良好だったが、引き続き国内外のコンビニ事業の動向や、カナダ企業による買収提案への対応をにらんでの展開となりそうだ。
好決算となった企業もいくつか確認しておこう。パルグループホールディングスは「3COINS」の雑貨事業をけん引役に大幅増益。8月末基準で1株→2株の分割を実施し、最低投資額を引き下げるのも好印象だ。船舶用電子機器の古野電気は新造船需要を背景に好調が続いている。スギホールディングスはドラッグストア事業でアプリを活用した販促効率化が奏功し、調剤事業も買収した企業が早期収益化するなど、高く評価できる決算内容だ。吉野家ホールディングスは7月9日号、サイゼリヤは7月10日号を参照してほしい。
なお、今日の取引終了後には良品計画が決算を発表。2025年8月期の第3四半期（9～5月）営業利益は39.9％増の594億円となった。また、通期の営業利益予想を670億円から700億円（前期比24.7％増）に上方修正し、8月末基準で1株→2株の分割を実施することも発表。分割後100株の保有でも株主優待の対象になるという。株価は今年に入ってから大幅に上昇しているが、週明けの反応に注目だ。
■パルグループホールディングス株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）
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