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◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は反発も、売買代金3兆円割れ…今日は米国などが休場
・「物言う株主」をめぐりフジHD、スクエニHDなどに買い
・AI進展の裏で水資源リスク、「海水淡水化」関連株に注目
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
反発も売買代金3兆円割れ…米国など休場
【今日の相場】
日経平均株価は反発! 24日の米国市場ではNYダウやS&P500指数が過去最高値を更新した。短縮取引で市場参加者は限られたが、年末年始の株高「サンタラリー」への期待などから買いが入った。こうした流れから、今日の日経平均株価は反発して始まると、朝方に一時5万510.11円(+166.01円)まで上昇。ただ、海外投資家の取引参加が限られた上、ハイテク株の一角には年末を前に利益確定の売りも出たとみられ、小幅ながら下落に転じる場面があった。東証プライムの値上がり銘柄は全体の7割超を占めたが、東証プライム売買代金は2兆9824億円とおよそ2年ぶりに3兆円を下回った。
日銀の植田和男総裁は今日の講演で、賃金や物価がほとんど変化しない世界に戻る可能性は「大きく低下している」と述べ、利上げを継続していく姿勢を示した。なお、今日は米国のほか、世界の主要市場がクリスマスの祝日で休場となる。明日は12月末の権利付き最終売買日なので注意しよう。
【日経平均】50407.79円→(+63.69円)
【グロース250】676.28↑↑(+12.82)
【NYダウ】48731.16ドル↑(+288.75ドル、24日)
【ナスダック】23613.307↑(+51.463、24日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆フジ・メディア・ホールディングス(4676)
3681円(+180円)
大幅反発。村上世彰氏の長女である野村絢氏らが検討する同社株の追加取得について、1株4000円でのTOB(株式公開買付け)を想定していると報告を受けたことを明らかにした。放送法で定められた上限である議決権の33.3%に相当する2500万株程度まで取得する可能性があるという。不動産事業の再編などを求めて圧力を強めた格好だ。
◆スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
2901.5円(+41.5円)
反発。「物言う株主(アクティビスト)」として知られるシンガポールの投資ファンド、3Dインベストメント・パートナーズが24日に変更報告書を提出し、同社株16.48%を保有していることが明らかになった。12日提出の変更報告書での保有比率は15.40%だった。3Dは8日、スクエニHDの経営課題を指摘する資料を公表し、株主の意見を募集している。
◆良品計画(7453)
2837円(-119円)
4日続落。同社のスキンケア商品「薬用リンクルブライト」シリーズの乳液について、24日ごろから購入サイトのレビューやSNSで悪臭を指摘する声が相次いでいるなどと報じられた。各種報道によれば、同社も一部商品に臭いが発生していることは認識しており、現在原因を確認中だという。
【2】木曜コーナー「今日の注目株」
AI進展の裏で水資源リスク、「海水淡水化」に注目!
AI(人工知能)技術の急速な進展によって、AIデータセンターの建設ラッシュが世界各地で起きている。膨大なデータを処理するための高度な計算能力を有し、高性能なGPU(画像半導体)やAI専用のプロセッサ、ネットワークインフラを備えている。こうしたAIデータセンターには莫大な電力が必要となる上、高性能なハードウェアは大量の熱を発生させることから、冷却のために大量の水が消費される。そこで今回は「海水淡水化」に着目した。
米国ではマイクロソフトやアマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグル)などの大手ハイテク企業がAIデータセンター建設を加速させているほか、米オラクルとソフトバンクグループもAIデータセンターを建設する「スターゲート」計画を推進している。ただ、水資源には限りがあり、建設地域では干ばつなどの影響が出ているようだ。建設が急増するとともに地下水枯渇のリスクも高まる中、海水から塩分を取り除き、飲料水や生活用水に適した真水(淡水)を作り出す海水淡水化技術が注目される。
オーストラリアでは海水淡水化プラントの拡張が加速しているという。また、水資源が乏しいサウジアラビアでは、AI大国を目指す戦略の中で世界最大規模の淡水化プラントを稼働。再生不可能な地下水への依存を減らすことに取り組んでいる。

上の表には、注目の「海水淡水化」関連銘柄を挙げた。東レは11月、前述したサウジアラビアで水処理膜製造の新工場を増設し、稼働を開始した。海水淡水化用のRO(逆浸透)エレメント製品を製膜工程から組立まで一貫生産する、同国初の企業となる。東洋紡は中空糸型逆浸透膜モジュール(RO膜)「ホロセップ」を手掛け、耐濁質性と優れた容積効率を実現。膜単位面積あたりの透過水量が少ないため原水中の濁質成分、汚染物質の膜への負荷を小さく抑えられる。
酉島製作所は海水淡水化分野で長年の実績があり、特に水不足が深刻な中東地域などにポンプを納入している。カナデビアは中近東や離島などの真水が不足している地域で、海水淡水化設備の建設実績を有する。
■東レ株価チャート/日足・6カ月
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