◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は3日ぶり大幅反落、地政学リスクや信用リスクを嫌気
・住友電工は連日で上場来高値! 住友ファーマは材料出尽くし
・「1年で株価2倍」「スグ2倍株」の候補を紹介! パート1
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
3日ぶり大幅反落、地政学リスクや信用リスクを嫌気
【今日の相場】
日経平均株価は3日ぶり大幅反落! 19日の米国市場では主要株価指数がそろって反落した。イランの核開発を巡る交渉に関して、トランプ大統領が「猶予期間は最大でも10日ほど」と述べたことで、イランに対する軍事行動への警戒感が高まった。また、ソフトウェア企業への投資が多い資産運用会社のブルー・アウル・キャピタルが、一部の個人投資家向けプライベートクレジットファンドについて解約の制限を発表したことが投資家心理を悪化させた。日経平均株価は下落スタートすると、3連休入りを前に売りが膨らみ、一時は800円近く下げた。ただ、午後から高市早苗首相の施政方針演説を控える中、売り急ぐ動きは限られた。一方、演説が始まって以降の戻りは鈍く、その後はもみ合いとなった。
総じて軟調だった一方、三井金属や住友電気工業などのAI(人工知能)・データセンター関連株のほか、IHIや川崎重工業などの防衛株の一角が大きく上昇した。今晩の米国市場では12月の個人消費支出(PCE)や10~12月期国内総生産(GDP)速報値が発表される。
【日経平均】56825.70円↓↓(-642.13円)
【グロース250】745.89↓↓(-14.74)
【NYダウ】49395.16ドル↓(-267.50ドル、19日)
【ナスダック】22682.729↓(-70.906、19日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆住友ファーマ(4506)
2475.5円(-457.5円)
厚生労働省の専門部会が、同社のパーキンソン病治療薬「アムシェプリ」などiPS細胞を活用した再生医療製品の製造販売を了承した。ただ、同部会での審議が13日に発表されたのを契機に事前に株価は急伸していたため、「噂で買って事実で売れ」の格言に倣う形で、今日は利益確定売りが強まった。クオリプスのiPSを活用した心筋シート「リハート」も同日に製造販売が了承されたが、同様に株価は急落した。
◆野村ホールディングス(8604)
1404.5円(-54.5円)
米ブルー・アウル・キャピタルが運営する個人投資家向けプライベートクレジットファンドの1つで、解約が制限されたことを受け、米国では他のノンバンク融資関連銘柄にも売りが波及し、アポロ・グローバル・マネジメントなども大きく下落した。影響は限定的とみられるが、株価が高値圏に位置する中、東京市場でも証券株や銀行株に売りが広がった。
◆住友電気工業(5802)
9748円(+428円)
18日、日米関税交渉で合意した5500億ドル(約84兆円)の対米投融資の第1弾が決まった。主力プロジェクトはガス火力発電で、ソフトバンクグループ(SBG)や日立製作所、三菱電機などが関心を示しているという。投資計画の主体となるSBGがつくるコンソーシアムには住友電工なども参加するという。外部環境が不安定な中、分かりやすい政策テーマとして注目され、住友電工は直近の好決算も相まって連日で上場来高値を付けた。
【2】金曜コーナー「今日の注目株
「1年で株価2倍」「スグ2倍株」の候補を紹介! パート1
意外にも毎年ある程度まとまった数が出現する「スグ2倍株」。“スグ”とは具体的には「1年」だ。過去5年のデータを分析したところ、「1年で株価2倍」を達成する要因は大きく、(1)好業績+攻めの増配、(2)ビックトレンド、(3)経営姿勢の大変化、(4)短期で人気急騰、(5)ニッチテーマ、の5つに分けられた。それぞれの要因の具体的な内容・条件、該当事例などの詳細は、2月28日(土)のセミナー「2026年に2倍になる株 発掘講座」に譲るとして、今日は(1)・(3)・(5)の要因に当てはまるものの中で、“これから”スグ2倍になりそうな候補銘柄を紹介したい。投資の参考になれば幸いだ。来週末27日には、残る(2)・(4)の要因に当てはまる「スグ2倍株」候補を紹介する予定だ。

(1)「好業績+攻めの増配」からはエムアップホールディングス。攻めの増配には3類型あるが、同社もそのいずれかに該当する(詳細はセミナーにて)。ファンクラブ運営や電子チケット販売などを行っている。運営実績には「Mrs.GREEN APPLE」など有名アーティストが多数。変動費(売上高に連動する費用)が少ないため、会員増加が利益率の拡大に直結する。近年は「推し活」が大きな追い風。エンタメ分野での消費者の値上げへの耐性は高く、今後も価格改定・運営クラブ数の拡大を通じた成長が予想される。2026年3月期は7期連続の営業最高益・6期連続増配を見込んでいる。株価は昨年8月高値から一時半値にまで下落したが、足元のPER16倍は押し目買いの好機だ。
(3)「経営姿勢の大変化」からは大同メタル工業。軸受(ベアリング)メーカーで、自動車エンジン用で4割弱、船用低速エンジン用で75%と、それぞれ世界トップシェアを誇る。昨年5月に新中期経営計画を発表。2025年3月期から2028年3月期にかけて営業利益を70億円から120億円、ROEは3.8%から8%以上へと引き上げる意欲的な目標を掲げる。最近は、国内造船業の復活を目指した国策の推進に加え、AIの普及で需要旺盛なデータセンター向けバックアップ電源として拡大中のディーゼルエンジン用でも引き合いが強まっている。株価は堅調だが、PBRは依然として0.69倍と割安感が強い。
(5)「ニッチテーマ」からはペプチドリーム。東京大学発の創薬ベンチャーで、アミノ酸が複数つながった化合物であるペプチドに特別な機能を持たせた特殊ペプチドをつくる技術で世界トップ。特徴は「創薬の成功確率が高く、そのスピードも速い」という点。国内外の大手製薬企業との提携実績も多い。注目は世界的に需要が急拡大している肥満症用治療薬の副作用である筋力減少を防ぐマイオスタチン阻害薬。手軽な経口型は同社だけが開発しており、期待は大きい。2026年12月期の業績予想は市場の期待を下回ったが、マイオスタチンを含む複数のパイプラインに係る導出一時金が含まれておらず、かなり保守的だ。開発パイプラインは豊富で導出次第で株価2倍は十分に狙えるだろう。
(ザイアナリスト 仲村幸浩)
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■大同メタル工業株価チャート/日足・6カ月
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