◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は大幅反落…トランプ氏演説でイラン終戦期待が後退
・中外製薬は経口肥満薬の米承認で、ワークマンは月次好調で上昇
・「アルテミス2」打ち上げ、「宇宙ビジネス」関連銘柄に注目
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
大幅反落…トランプ氏演説でイラン終戦期待が後退
【今日の相場】
日経平均株価は大幅反落! 1日の米国市場では、米イランの軍事衝突が終結に向かうとの期待から主要株価指数が上昇した。今日の東京市場もこうした流れを引き継ぎ、日経平均株価は取引開始直後に5万4258.48円(+518.90円)まで上昇する場面があった。しかし、日本時間10時ごろにイラン情勢をめぐるトランプ米大統領の演説が始まるとムードが一変。トランプ氏は今後2~3週間で攻勢を強める可能性があることを示唆した。戦闘終結への期待が大きく後退する中で原油先物価格が上昇し、株式市場では売りが広がった。日経平均株価は取引終盤に一時5万2273.07円(-1466.61円)まで下落した。
米株価指数先物も大きく下落して推移しているため、今晩の米国市場ではトランプ氏の演説内容を嫌気した売りが出ることが見込まれる。また、翌3日はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日で休場になる上、3月の雇用統計の発表が控えているため、リスク回避的な動きが強まる可能性もありそうだ。
【日経平均】52463.27円↓↓(-1276.41円)
【グロース250】723.90↓↓(-13.49)
【NYダウ】46565.74ドル↑(+224.23ドル、1日)
【ナスダック】21840.947↑↑(+250.318、1日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆中外製薬(4519)
9198円(+198円)
続伸し、朝方に一時9344円(+344円)まで上昇した。米製薬大手イーライ・リリーは1日、経口タイプの肥満症治療薬「オルフォルグリプロン(商品名ファウンダヨ)」が米食品医薬品局(FDA)に承認されたと発表。同薬は中外製薬からイーライ・リリーへライセンス供与したもので、中外製薬は売上に応じたロイヤルティー収入を受け取ることができる。
◆ワークマン(7564)
6520円(+160円)
3日続伸。1日の取引終了後に発表した3月の既存店売上高が前年同月比22.7%増となった。2月(23.2%増)に続き好調を維持した格好だ。客数は12.0%増、客単価は9.5%増だった。疲労を回復するリカバリーウエア「メディヒール」が好調で、4月は投入量をさらに増やすなどと伝わったことから、先行きへの期待も高まったようだ。
◆アドバンテスト(6857)
2万1125円(-1375円)
大幅反落。2031年満期のユーロ円建て新株予約権付社債(CB)1000億円を発行すると発表した。CBは株式に転換できる債券だ。調達した資金は半導体検査装置の生産能力の増強などに用いられるが、将来的に株式に転換されることで、株式価値が希薄化するとの懸念が売りを誘ったようだ。ただ、実際には最大で発行済株式の0.38%程度の増加にとどまる見込み。
【2】木曜コーナー「今日の注目株」
「アルテミス2」打ち上げ成功、「宇宙ビジネス」に注目
今回は「宇宙ビジネス」に注目だ。米航空宇宙局(NASA)は米東部時間1日午後(日本時間2日朝)、米フロリダ州のケネディ宇宙センターで有人月探査ミッション「アルテミス2」の大型ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」の打ち上げを実施し、成功したと発表。月着陸こそ行われないが、1972年12月の「アポロ17号」以来、およそ50年ぶりに有人で月周回の飛行を行う。月遷移軌道への投入は日本時間3日に実施される予定だ。
3月31日に来日したフランスのマクロン大統領は翌4月1日、高市首相と日仏首脳会談を行った。防衛当局間で「日仏防衛ロードマップ」に合意し、経済当局間でも「日仏重要鉱物協力ロードマップ」に署名するなどの成果があった。「宇宙分野」では政府間だけではなく、民間での協力も促進する。
2月に新型宇宙船の飛行試験に成功した中国との競争が激化する中、宇宙ビジネスに関わる技術開発が一段と加速することが期待される。また、著名起業家イーロン・マスク氏の率いる米宇宙開発企業スペースXがIPO(新規株式公開)を申請したとも伝わっており、株式市場で宇宙ビジネスへの関心が高まりそうだ。

上の表には、注目の「宇宙ビジネス」に関連する銘柄を挙げた。トヨタ自動車は宇宙研究開発研究機構(JAXA)と共同で月面探査車「ルナクルーザー」の開発に取り組んでいる。また、セックは科学衛星や惑星探査機の搭載エンベデッドシステム(組み込みシステム)や、天体望遠鏡の制御、観測データの解析システムなどの宇宙関連システムを手掛ける。
アストロスケールホールディングスは2023年6月に仏子会社を設立し、2026年1月には仏エクソトレイルと低軌道(LEO)における軌道離脱能力の構築に焦点を当てた戦略的パートナーシップを締結。日仏首相が傘下のアストロスケールを視察したのも注目される。その他、セーレンは宇宙事業など成長分野の拡大を目指し、今年度は昨年度より40人多い115人の社員を採用。清水建設は「宇宙ホテル構想」を提案するほか、月面基地の建設技術の研究、民間発射場「スペースポート紀伊」の整備などで宇宙建築分野をリードしている。
■トヨタ自動車株価チャート/日足・6カ月
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