◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は3日ぶり反発、ただ一時下落するなど荒い値動き
・好決算のAI&データセンター関連、イビデンや古河電工が急伸!
・日経平均先物ってどんな商品? どう使える?
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
3日ぶり反発、ただ一時下落するなど荒い値動き
【今日の相場】
日経平均株価は3日ぶり反発! 11日の米国市場では大幅に続伸したフィラデルフィア半導体株指数(SOX)とともに、S&P500指数とナスダック総合指数が小幅ながら連日で最高値を更新した。イラン情勢の先行き不透明感を背景とした原油市況の上昇に低調な国債入札も加わり、長期金利が上昇したが、期待の高い半導体株への買いが続き、エヌビディアは上場来高値を更新した。日経平均株価は序盤に一時800円高まで上昇したが、短期的な過熱感を警戒した売りか、下落に転じる場面もあった。一方、米国とイランの双方にとって戦闘継続のメリットは薄く、最終的には事態は収束するとの楽観的な見方や根強い先高観もあり、その後は持ち直したが、取引後半はもみ合いが続いた。
電線株の非鉄金属や半導体材料のガラス・土石製品セクターが大きく上昇。好決算を発表したオリックスが属するその他金融のほか、大手商社の卸売業、好決算が多い建設業などの上昇も目立った。10年物国債利回りが2.545%と、約29年ぶりの高水準まで上昇する中、銀行株も買われた。
【日経平均】62742.57円↑(+324.69円)
【グロース250】818.64↓↓(-24.02)
【NYダウ】49704.47ドル→(+95.31ドル、11日)
【ナスダック】26274.126→(+27.050、11日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆イビデン(4062)
1万6550円(+895円)
2026年3月期の営業利益は前の期比30.3%増の620億円。2027年3月期は45.1%増の900億円と市場予想を上回った。中期業績見通しも公表しており、2030年度の営業利益目標として3000億円以上を掲げる。米大型テック企業の設備投資の上方修正が進む中、AIサーバー向けのICパッケージ基板の需要が旺盛のようだ。人材確保などが順調であれば、設備投資を前倒しで進めていきたい意向を示している。
◆古河電気工業(5801)
5万430円(+7000円)
2026年3月期の営業利益は前の期比35.8%増の638億円と計画(560億円)を大きく上回った。2027年3月期は48.8%増の950億円と市場予想を大幅に上回る。生成AIの普及を背景とした電力需要の拡大を追い風に、光ケーブルやコネクタなどのデータセンター(DC)関連製品のほか、電力ケーブルなどインフラ関連が伸長。注目度の高いDC向け冷却製品も好調のようだ。6月末を基準日とした1→10株の分割も発表した。
◆JX金属(5016)
4762円(-958円)
2026年3月期の営業利益は前の期比55.5%増の1749億円。2027年3月期は8.6%増の1900億円の見通しと市場予想を下回った。半導体用ターゲットなど世界高シェアを誇るデータセンター関連製品が伸長する。一方、JX金属の自社株TOB(株式公開買い付け)に応じる形で、最大株主のENEOSホールディングスが保有株の一部を売却する。TOB資金の調達を目的に新株予約権付社債(転換社債=CB)の発行も発表。1株あたり利益の希薄化や需給(売りと買いのバランス)悪化が嫌気された。
【2】火曜コーナー「投資&おかねのギモン」
日経平均先物ってどんな商品? どう使える?
(ご質問)
新聞で「日経平均先物」という言葉が出てきますが、どんなものかよくわかりません。
(答え)
日経平均株価そのものを売買する先物取引の一種です。短期で効率よく利益を狙える点が特徴です。
経済ニュースでよく出てくるけど、イマイチわからない言葉の一つ「日経平均先物」。どんな商品なのか、見ると何がわかるのか、ザイのアナリスト・仲村幸浩さんに2週連続でわかりやすく解説してもらいます。今回はその1週目、日経平均先物の商品性についてです。
「ある商品を、将来の満期日に、現時点で決めた価格で売買することを先物取引といいます。日経平均株価という指数そのものを先物取引しているのが日経平均先物です。“先物”と聞くと難しく感じますが、取引の仕組みはシンプル。簡単に説明すると、日経平均が今後上がると思えば買い、実際に上がったら売ります。逆に下がると思ったら売りから入って、実際に下がったら買い戻すことで利益を得る取引です。もちろん、予測と逆の値動きになってしまうと損失が発生します」
指数そのものを買うというと、日経平均のETFが思い浮かびます。ETFとは何が違うのでしょうか?
「日経平均のETFは仕組み上、225社の株を少しずつ現物として保有することになります。一方、日経平均先物はあくまで“予約”の取引なので現物を持ちません。資金の面でも違いがあります。ETFを現物取引で買う時は株価×株数分の資金が必要ですが、先物は少額の証拠金さえあれば取引可能。最初に決めた価格(買建または売建価格)とその後売買した時の価格の差額で、もしくは満期日(最終決済日)に清算することで決済するため、手持ちの資金よりも大きな金額の取引ができます。また、先物は買いだけでなく売りから入ることも可能。相場の下落局面でも大きな利益を出すことができます。加えて、先物は夜間も取引されています。日本時間の夜に相場を揺るがす大事件が発生しても翌朝まで待つ必要はなく、その時点ですぐに売買に動くことができます」
では、日経平均先物はどういう目的で取引されるのでしょうか?
「主に短期で効率よく利益をあげる目的で使われます。日経平均先物はラージ・ミニ・マイクロの3種の取引単位があり、ラージは『指数×1000倍』の取引です。指数が100円動けばそれだけで10万円の損益が発生。また、手持ち資金の最大20~30倍の取引ができ(レバレッジ)、一般的には10倍前後で取引されることが多いです。ETFの場合、信用取引を使ってもレバレッジは最大3倍程度。少ない資金で効率よく利益をあげられる点も特徴です。ただし、含み損が一定水準を超えると追加証拠金(追証)が必要になったり、強制ロスカットが行われたりして、大きな損失が発生し得る点には注意しましょう。これらの商品性から、機関投資家や、個人投資家の中でも上級者向けの商品といえます」
初心者が活用するとしたら、どのように買えばいいですか?
「マイクロなら証拠金を最低4万円程度用意すれば、40万円の取引ができます。まずは少額から始めて、取引に慣れましょう。損益は50円刻みと比較的小さな値幅で変動するため、精神的な負担も小さいです。また、先物はヘッジ目的で使うこともできます。この先相場が下がりそうだけど現物株は手放したくない、という人は先物を売っておいて現物株の損失をカバーするという手法もありますね」
次回(5月19日配信)は仲村さんに日経平均先物の価格から相場を見通す方法を解説してもらいます。

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