◆今日の内容を10秒でチェック!
・日経平均は5日続伸で連日の最高値! 今晩は米FOMC結果に注目
・ZOZOが最大300億円の自社株買い、タムロンは増配&次期中計
・政策関連銘柄に投資シフト? 防衛株は挽回なるか
【1】今日の株式相場&話題株 早わかり!
5日続伸で連日の最高値! 今晩は米FOMC結果に注目
【今日の相場】
日経平均株価は5日続伸! 連日で過去最高値を更新した。16日の米国市場ではNYダウが連日で最高値を更新する一方、ナスダック総合指数は4日ぶりに反落した。米イランの戦闘終結に向けた覚書での合意を受け、原油価格の下落が続き、景気敏感株に買いが入った。ただ、これまで株価が大きく上昇してきた半導体関連株に売りが出て、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は-5.71%となった。今日の日経平均株価も米半導体株安を受けて反落スタートしたが、その後プラスに転じ、後場には一時7万125.75円(+721.25円)まで上昇した。ハイテク株を中心に先高感が根強く、下値では押し目買いが入った。売買代金上位ではレーザーテックが急伸する一方、ソフトバンクグループが下落した。
今晩の米国では、ウォーシュ連邦準備理事会(FRB)新議長のもと初めての連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表される。米イラン合意や日米の金融政策を受け、株式相場はどう動くか…投資戦略も含めて、X(旧ツイッター)の音声チャット「スペース」での解説を改めて参考にしてほしい。
【※Xスペース配信(6月15日)はコチラから】
⇒https://x.com/ZAiClub/status/2066370741759566023
【日経平均】69902.25円↑(+497.75円)
【グロース250】712.43↓(-1.88)
【NYダウ】51999.67ドル↑(+328.64ドル、16日)
【ナスダック】26376.344↓↓(-307.597、16日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【今日の話題株】
◆ZOZO(3092)
1142.5円(+51.5円)
ファッション通販サイト。発行済株式(自己株式を除く)の4.86%に相当する4300万株、金額ベースで300億円を上限に自社株買いを実施すると発表した。「2024年3月期以降の5年平均で総還元性向80%超を目指す」との株主還元方針を踏まえ、株式の流動性や株価動向などを勘案して実施を決めたという。過去の自社株買いと比べ規模が大きく、好感した買いが入った。
◆タムロン(7740)
1280円(+247円)
カメラの交換レンズを手掛ける光学機器メーカー。2026年12月期の配当予想を従来の1株あたり37円から51円(中間20円、期末31円)に増額修正した。また、次期中期経営計画の骨子を策定し、2027年以降の新たな株主還元方針として「配当性向60%またはDOE(株主資本配当率)8%の高い方」などを掲げた(現行方針は配当性向40%、DOE3%下限目安など)。
◆ホシザキ(6465)
5478円(+287円)
厨房機器大手。ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC)に対し第三者割当による自己株式の処分を実施し、戦略的提携契約を締結すると発表した。JACはホシザキ株2.67%を取得し、ホシザキは調達した120億円で自社株買いを実施して株式価値の希薄化を抑制する。JACは大手・中堅上場企業に投資して経営助言しており、企業価値向上への期待が高まったようだ。
【2】水曜コーナー「ザイアナリスト小林大純『気になるあの株!』」
政策関連銘柄に投資シフト? 防衛株は挽回なるか
市況コーナーで触れた通り、16日の米国市場では半導体関連株から景気敏感株へ投資資金シフトの動きが見られた。半導体関連を中心とする「ハイテク株への持ち高(ポジション)集中」への警戒感がじわり広がっており、持ち高調整のきっかけを探る市場参加者が少なからずいそうだ。米イランの戦闘終結に向けた覚書での合意や、各国中央銀行の金融政策の決定はそのきっかけになる可能性がある。
こうした事情は日本も同様だろう。また、日本では7月にも「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」が取りまとめられる予定だ。「骨太の方針」は来年度予算編成や重要政策課題への方向性を示すもの。高市政権で初めての「骨太の方針」をめぐり、政策関連銘柄が投資シフトの受け皿となる可能性がありそうだ。そこで、今回は高市政権下で追い風期待が根強い「防衛」関連銘柄や「フィジカルAI(人工知能)」関連銘柄の現状を再確認したい。
防衛関連では重工大手3社を、フィジカルAI関連ではFA(ファクトリーオートメーション)大手2社を取り上げた。株価の年初来パフォーマンスを見ると、フィジカルAI関連は半導体関連に及ばずとも堅調だ。ファナックは米エヌビディアと連携し、産業用ロボットのフィジカルAI実装を推進。5月には米アルファベット傘下のグーグルとも協業すると発表しており、ハイテク株高の折に注目されやすかったテーマだと考えられる。PER(株価収益率)を見るとファナック・安川電機とも割安とは言いづらいが、堅調な設備投資を背景に受注が大きく増えており、先行きへの期待が持ちやすいだろう。
一方、三菱重工業やIHIといった防衛関連銘柄は伸び悩んでいる印象だ。川崎重工業のみ大きく上昇しているが、フィジカルAI関連として注目された面が大きいだろう。半導体やAIが関心を集める中、防衛関連銘柄は物色圏外にあったようだ。もっとも、三菱重工はガスタービンなどのエナジー事業や防衛事業で、またIHIは民間向け航空エンジンや防衛事業で成長期待が根強い。IHIはここ数日、一部証券会社の投資判断引き上げもあって値上がりが目立つ。
本格的な持ち高の調整が始まるのは、少なくとも4-6月期の決算発表以降ではと筆者はみている。海外ファンドを中心に「株価の勢い(モメンタム)」と「業績の勢い」に着目した売買が活発化しており、やはり市場予想で今期営業利益8倍が見込まれるキオクシアホールディングスは圧巻と言わざるを得ない。しかし、年後半は業績の進捗が確認されるとともに、売買トレンドに変化が出てくる可能性もあるだろう。ここまで伸び悩んでいた防衛関連銘柄も、「骨太の方針」策定を控えたこのタイミングが良い買い場となる可能性は十分にありそうだ。
(ザイアナリスト 小林大純)

小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社などを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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