ちまたで見かける投資信託の「人気ランキング」は、純資産残高や資金流入額で決まることが多い。しかし、毎月分配型投資信託の実力を測るには、「本当の利回り(※記事参照)」を見ることが必要だ。
ダイヤモンド・ザイでは、半年に1度、人気の「毎月分配型」投資信託100本の最新の実力を徹底調査。発売中のダイヤモンド・ザイの特集「人気投信100本! 買っていい×買ってはダメ 毎月分配型の利回り診断! 本当の利回り&分配健全度を大公開!」で、その結果を明らかにしている。ここでは、毎月分配型投資信託の「本当の利回りランキング」上位10本をドーンと公開しよう!
ベスト10本中の7本が「ブラジルレアル」の通貨選択型!
まずは、以下のランキングをチェックしてみてほしい。
※データは2017年1月末現在。利回りの前の矢印は、前期間と比べて上がったか下がったかを示す。1年前の利回りは2015年6月時点と比較。販社の表記と色分けは、「オレンジ」が取り扱いあり。「赤」は販売手数料ゼロで取り扱いあり。「三菱」は三菱UFJ銀行、「三井」は三井住友銀行、「みずほ」はみずほ銀行、「りそな」はりそな銀行、「ゆうちょ」はゆうちょ銀行、「スルガ」はスルガ銀行、「野村」は野村證券、「大和」は大和証券、「日興」はSMBC日興証券、「高木」は高木証券、「ネット」はカブドットコム証券、マネックス証券、楽天証券、SBI証券、フィデリティ証券、岡三オンライン証券、野村ネット&コールのいずれかで販売していたら色をつけた。
拡大画像表示
これは、人気の投資信託100本の2017年1月末時点での「本当の利回り」ランキングだ。なお、「本当の利回り」とは、基準価額が下落した場合に、「1年間の合計の分配金」から「1年間の基準価額の下落分」を差し引いて、「1年前の基準価額」で割って算出したもの(基準価額が上昇した場合は、「1年間の合計の分配金」を「1年前の基準価額」で割って算出)。
1位の「通貨選択型Jリート・ファンド」や、3位の「日本株厳選ファンド」など、ベスト10のうち8本が通貨選択型で、そのうち7本が「ブラジルレアル」が取引対象通貨。
2位の「日本株アルファ・カルテット」は通貨選択型ではないが、円売り・レアル買いの取引も行なう。また、9位の「野村グローバル高配当株プレミアム」は複数の通貨を取引対象としているが、2016年12月末現在、レアルの配分が26%と最も多い。こう見ていくと、ベスト10の中でレアルと無関係なのは8位の「カナダ高配当株ツインα」だけだ。
レアルは2016年に対円で約20%上昇しており、レアル型の投資信託は為替差益を反映して、好成績になっていることが伺い知れる。
利回りが大きく改善したことは喜ばしいが、今回紹介したすべての投資信託が7カ月前も1年前も利回りはマイナスだった。対象資産の動向で利回りは大きく動く。ましてや変動の激しい為替で高い利益を狙う通貨選択型は、利回りの変化も激しい。リスクや分配健全度などを確認して、慎重に選ぶようにしたい
【※関連記事はこちら!】
■毎月分配型投信(リート型)の人気商品は、軒並み「減配」と「利回りマイナス」の危機!? 本当に有望な投資信託への乗り換えを検討しよう!
■【証券会社(ネット証券)おすすめ比較】人気で選ぶ!みんなのおすすめネット証券会社
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年11月1日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2567本 | 2567本 | 2424本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
||||
2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2554本 | 2554本 | 2367本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1839本 | 1839本 | 1760本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
||||
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1764本 | 1764本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |