現在発売中のダイヤモンド・ザイは、日本株の「2017年『株』全予測&儲け方」を総力特集。その中では株だけでなく、投資信託の儲け方のヒントも掲載している。そこで今回は、人気の毎月分配型投信上位30銘柄をチェックし、各投資信託の「健全度」に焦点を当てた記事を抜粋して紹介する。
健全度が低い投資信託は、元本取り崩しのリスクがある。いわゆる“タコ足食い状態”を避けるためにも、毎月分配型投資信託を買っている人は自分の投資信託は大丈夫か、この記事を読んで確認しよう!
人気の毎月分配型投信30本を調べると、
すべての銘柄が直近1年は基準価額が下落
分配金狙いの「毎月分配型投信」を選ぶ際に注意したいのが、運用収益の範囲内で分配金を出せているかどうか。というのも、運用収益以上に分配金を出し続けていると、元本の取り崩しや今後の減配の要因になるからだ。
では、投資信託の運用収益は何で見ればいいのか。投資信託は売買益や投資対象の評価額の上昇や減少によって純資産が変動する。この純資産を1万口あたりにしたものが「基準価額」だ。
1年前の基準価額と直近の基準価額の増減を見れば、1年間の運用の成果がわかる。分配金を出すと純資産がその分減り、基準価額が下落するので、1年の基準価額の増減に1年間の分配金合計を足すことで、トータルの運用収益がわかる。
この1年のトータルの運用収益(基準価額の増減+分配合計)が1年の分配合計の何割を占めるかで、分配金の健全率がわかる。分配金を出した後の基準価額が上昇していれば、運用収益から100%分配金が出ているということになる。
健全な分配をする毎月分配型投資信託とは?
分配の大部分を収益から出すこの3本がおすすめ!
上の画像にあるように、毎月分配型投資信託の人気30本すべてが、この1年間で基準価額が下落している。人気上位のグローバルREIT型やハイ・イールド債券型なども、収益がマイナスの中で、基準価額を切り崩して分配を続けている投資信託がほとんど。この状態が続くと危険なので要注意だ。
運用成績が良く、運用収益から分配金を出せている割合が70%を超えていて、健全なのは、日本債券型の「ダイワ日本国債ファンド(大和)」。J-REIT型の「J-REIT・リサーチ・オープン(三井住友トラスト)」。そしてバランス型の「円奏会[東京海上・円資産バランスファンド](東京海上)」の3本のみだ。
ここからは、健全な分配をする毎月分配型投資信託3銘柄の解説をしていこう。
まずは日本債券型の「ダイワ日本国債ファンド(大和)」。最長15年程度までの国債を、各残存期間ごとの投資金額がほぼ同程度となるよう組み入れることを大原則とする商品。現状は、マイナス金利の影響で健全率が高くなっている。
続いては、J-REIT型の「J-REIT・リサーチ・オープン(三井住友トラスト)」。J-REITに投資し、安定した分配金の獲得を目指す商品だ。
3つ目はバランス型の「円奏会[東京海上・円資産バランスファンド](東京海上)」。国内の複数の資産(債券、株式、REIT)に分散投資する。分配金はほぼ運用収益から出せている優秀な商品だ。
投資信託の最新情報も、ダイヤモンド・ザイ2月号でチェック!
今回紹介した記事では、人気がある――つまりバンバン売れている毎月分配型投信の上位30銘柄のうち、現時点で健全に分配金を出せているのが3銘柄しかないという衝撃の事実が発覚した。自分が間違いだらけの投資信託選びをしていないか知るためにも、現在発売中のダイヤモンド・ザイ2月号をぜひチェックしてみてほしい。
(※関連記事はこちら⇒毎月分配型投信の中でも投資家人気が高い、「ゼウス[新光US-REITオープン]」のプロの判定は?分配金が高すぎる投信の減配リスクに備えよう)
また、発売早々に重版がかかり、絶好調の『めちゃくちゃ売れてるマネー誌ザイと投資信託の窓口が作った投資信託のワナ50&真実50』にも、投資信託の売買をする上で知っておきたい情報が満載。全国の書店やアマゾン、楽天ブックスなどで、ぜひチェックを!
ダイヤモンド・ザイ2月号は、総力特集として「2017年『株』全予測&儲け方」で日本株と投資信託について取り上げているが、そのほかに投資家から注目度の高い「上場全3619銘柄の最新理論株価」も掲載。
「理論株価」とは、その株の成長価値(予想1株益に将来の想定成長率を掛けて算出)と利益価値(予想1株益に将来利益の織り込み年数を掛けて算出)、そして資産価値(直近の1株純資産)を合計したもの。投資をする上での有効な判断材料になるはずなので、ぜひチェックしてみてほしい。
(※「理論株価」記事の試し読みはこちらから!⇒急騰中の日経平均株価に採用されている銘柄の中で、「理論株価」と比較して大幅に割安な銘柄を発掘!三井造船やヤフー、みずほFGなど割安10銘柄を紹介!)
【2022年6月1日時点】 |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2665本 | 2665本 | 2493本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! 投資信託専用のスマホサイトが新設され、取引や検索、ランキングなどがスマホから閲覧しやすくなった。また、スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能。また、投資信託の月間平均保有額に応じてTポイントやPontaポイント、dポイントが貯まる「投信マイレージサービス」もメリット。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、TポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得。決済額の0.5%のポイントと投信マイレージによるTポイントが両方貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
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2位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2657本 | 2657本 | 2519本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また、投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分※1、楽天キャッシュを使うと0.5%分※2の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。2016年7月からは、ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、2021年6月には、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」が登場した。 ※1 2022年9月買付分より。※2 2022年8月買付分より。2022年12月末までは最大1%分の楽天ポイントを付与。 |
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3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1612本 | 1612本 | 1594本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 2016年11月に投資信託の販売をスタートしてから、取り扱い本数が急速に増えており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに信託報酬のうち販売会社(松井証券)が受け取る分の上限を0.3%にして、上回る部分は現金またはポイントで還元する「投信毎月ポイント・現金還元サービス」を行っている。ポイント還元を選ぶと現金還元より10%増量される。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
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順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1565本 | 1565本 | 1539本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、さらにau、UQ mobile(5G)利用者は12カ月間ポイント最大4%還元なのも非常にお得だ。投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。月間保有金額100万円で1ポイントがもらえる「毎月ポイント」は100ポイントで1万円の現金プレゼント。保有額が3000万円以上ならポイントが2倍になる。 |
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5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1248本 | 1248本 | 1202本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。積立頻度は、一般的な「毎月」積立のほか「毎日」も選ぶことができる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。また、ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。なお、投資信託の保有金額の最大0.08%分(年率)のマネックスポイントがもらえるのもお得! さらに、マネックスカードを使えば投信積立のポイント還元率が1.1%になる。 |
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※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |