投資信託おすすめ比較[2024年]

積み立て最大のメリット「ドルコスト平均法」とは?積み立てと一括購入で成績がどう変わるかを検証し、投資初心者に「積み立て」をおすすめする理由を紹介

2017年7月1日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

「積み立て」で投資した場合と、「一括」で投資した場合の投資成績を検証して、投資初心者に「積み立て」がおすすめの理由を検証!

ダイヤモンド・ザイでは、特集「投資の初心者は投信積み立てから始めなさい!」で、投資信託の積み立てのメリットと、積み立て投資向きの銘柄を掲載している。今回は特集の一部を抜粋して、「積み立て」という投資スタイルにどんな魅力があるのかを具体的に紹介しよう

「積み立て」というと「預金」をイメージする人も多いかもしれないが、2017年5月から楽天証券やSBI証券、松井証券で「100円」から投資信託を購入できるようになり、「投資信託」の積み立てがますます身近になりそうだ。積み立て投資は手元にまとまった資金がない投資初心者におすすめの投資法だが、それ以外にも一括投資よりもリスクを抑えるという効果もある。今回は、積み立てが一括投資よりもリスクが低くなる理由と、積み立て向きのおすすめの投資信託の選び方を解説!

安いときにはたくさん買い、高いときには少なく買う。
積み立てなら、お買い得になる下落局面を逃がさない!

 投資信託の取引単位は「口数(くちすう)」だ。基準価額は「1万口あたりの価格」なので、購入口数は「購入額÷(基準価額÷1万口)」で算出する。

 たとえば、基準価額が1万円のときに1万円分買った場合、保有口数は1万口になる(※設定時に1口=1円の投資信託の場合)。基準価額が下がると、同じ1万円でも買える口数は増え、基準価額が上がると買える口数は減る。

 投資信託のように日々値動きがあり、しかも「量り売り」ができる商品を、毎月・毎週など一定のスケジュールで同じ金額で買い続ける方法を「ドルコスト平均法」という(ちなみにドルとは「一定の金額」の意味だとか)。

 ドルコスト平均法の例を、下の図に示した。

 図にあるように、積み立てスタート時は、投資信託の基準価額が1万円だったとしよう。それが5カ月間で上記のように上下した場合、毎月1万円ずつ買い続けると、5カ月で買えた口数は5万5000口以上になる。仮に、当初5万円で一括で購入した場合(=購入口数は5万口)と比較すると、5000口以上も多くなる計算だ。

 そのため、基準価額が1万円から1万3000円に値上がりした場合、口数と値上がり率を掛け合わせた評価益は、一括で購入した場合より積み立てのほうが多くなる。しかも証券会社や銀行の口座から自動引き落としで勝手に買ってくれるから、自分では買う勇気がない下げ局面でも機械的に買えるのが、積み立てのいい点だ。

 しかも、積み立ての場合、5カ月の平均購入単価は9059円(5万円÷5万5191口×1万円)となり、一括購入時の平均単価1万円より安くなる。このように時間を味方につけて資産を効率的に増やしていけるのが、ドルコスト平均法のメリットだ。

積み立て投資は一括投資より
「一時的な下落リスク」に強い!

 ドルコスト平均法による積み立てを、実在する投資信託で示したのが下の図である。

 「三井住友・DC新興国株式インデックスファンド」を、2011年5月から2017年4月までの6年間(72カ月間)、毎月2万円ずつ買い続けた場合、基準価額は積み立て開始早々から下落を続けたが、その間、多くの口数が買えた。基準価額が回復するにつれて評価損は解消され、評価益が積み上がっていった。結果、6年間の積立金額144万円に対して、26万円の評価益を出している。

 実は、この投資信託の場合、2011年5月に一括で購入した場合の評価益は約29万円と、積み立て購入の場合を上回っていた。ただし、一括購入の場合、最大27%下落した2011年9月時点での評価損は39万円にもなってしまい、その恐怖感から保有する投資信託を手放してしまっていた可能性もありうる。

 その点、積み立てはその時点で10万円分しか保有しておらず、下落時に口数が多く買えたこともあり、評価損は1万8000円、積立額の18%ですんでおり、積み立てのほうが下落リスクに強かったことがわかる。このメリットを知っておき、基準価額が下落した場合でも慌てずに、積み立てを続けることが大切だ。

 ただ、ドルコスト平均法で儲かるのは、基準価額が上がり続けるか、基準価額が下がっても再び回復してくる投資信託の場合。基準価額がずっと下がり続ける投資信託を、仮に毎月2万円ずつ積み立てた場合、積み立ての期間が長くなるほど損失は膨らんでいく(左図参照)。積み立てに限った話ではないが、成長が見込める投資信託でなければ、利益は出ないのだ。

【※関連記事はこちら!】
投資信託おすすめ比較ランキング[2017年]
100円からできる「投信積み立て」の3つの魅力とは?投資初心者に投資信託の積み立てがおすすめな理由と証券会社や銀行で投信を買うときの注意点を紹介!

【ピックアップ記事!】
【2024年 最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング! 信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?
つみたてNISA(積立NISA)を始めるなら、おすすめの証券会社はココだ! 手数料や投資信託の取扱数などで比較した「つみたてNISA」のおすすめ証券会社とは?
インデックス投資で運用利益1000万円オーバー! 資産配分からポートフォリオ、積立方法まで、個人投資家・吊られた男さんの手法のすべてを公開!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ

【2024年11月1日時点】
◆【証券会社比較】投資信託取り扱い数 最新ランキング

順位 投資信託本数 ※1 最低積立金額
全体 ノーロード
(手数料無料)
積立対応
1位 ◆楽天証券⇒詳細情報ページへ
2567 2567本 2424 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング!SBI証券の公式サイトはこちら
2位 ◆SBI証券⇒詳細情報ページへ
2554本 2554本 2367本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・SBI証券の公式サイトはこちら
3位 ◆松井証券⇒詳細情報ページへ
1885本 1885本 1862本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・松井証券の公式サイトはこちら
順位 投資信託本数 ※1 最低積立金額
全体 ノーロード 積立対応
4位 ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)⇒詳細情報ページへ
1839本 1839本 1760本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分​のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・カブドットコム証券の公式サイトはこちら
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】
auカブコム証券が初心者でも使いやすい操作性と機能性を両立した新アプリをリリース!
5位 ◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
1764本 1764本 1704本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・マネックス証券の公式サイトはこちら
 ※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。

「ダイヤモンドZAi」初のオンラインセミナー開催!NISAの積立人気NO.1!オルカン入門
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
マネックス証券の公式サイトはこちら 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード! SBI証券の公式サイトはこちら イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら!
SBI証券の公式サイトはこちら! イオンカードに新規入会5%OFF!詳しくはこちら! 【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

最強5万円株
毎月高配当
ふるさと納税

1月号11月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[最強5万円株/毎月高配当]
◎巻頭企画①
2年目NISA6つのチェックポイント
損が出ていたらどうする?
旧NISAの正しい仕分け方は?など

◎巻頭企画②
中間決算速報!2025年に向けて上がる株
通期上ブレ期待株
稼ぐ力が高まった株

◎第1特集
少額でたくさん買える!
配当利回り5%超や10倍株など!
最強5万円株93銘柄

十夢が直撃!桐谷さん、5万円株の魅力を教えて!
桐谷さんお墨付き!5万円優待株!
●有名株も大化け期待株も!イチオシお宝株
●長期で安心して持てる!買いの高配当株
-配当利回りトップ50買い売り診断
●株価10倍が狙える株も!プロ厳選株

◎第2特集
毎月配当金&優待がもらえる生活
毎月配当&優待をもらうための3つの極意&買い時
●1~12月決算月別のオススメ株72を公開!
配当+優待カレンダー
●綴じ込み付録:勝ち株を書き込める!銘柄管理シート

◎第3特集
NISAで勝つための新戦略!ETF入門
桶井道さん&たぱぞうさん2人の凄腕のワザも!
【別冊付録】
年末の失敗も撲滅!駆け込み!
「ふるさと納税絶品カタログ」全7ジャンル

●Category①肉類
●Category②魚介類
●Category③加工食品
●Category④新米&ごはんのお供
●Category⑤果物・野菜
●Category⑥菓子・飲料

◎連載も充実!

◆目指せ!お金名人
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年10月編
◆おカネの本音!VOL.29兒玉遥さん
◆株入門マンガ恋する株式相場!
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!
>>
【重要】定期刊行物 予約購読規約変更のお知らせ


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報