iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説[2024年]

iDeCoで「株式型」以外の投信にも分散投資している人の資産構成比と運用方針を紹介!「債券型」投信と「元本保証型」でリスクを抑えている実例を紹介!

2017年11月22日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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iDeCo(個人型確定拠出年金)でやや積極運用をして、利益を出している人の資産構成比や運用方針を公開!

iDeCoで投資する投資信託を選ぶとき、「株だけに投資する投資信託は値動きが大きくて怖い!」という人は少なくないだろう。そんなときは、値動きを抑えるため、債券などを組み合わせた低リスクな投資信託に投資するのがおすすめだ。債券は低金利で上昇は見込めないが、相場下落時にクッションになってくれる。

そこで今回は、ダイヤモンド・ザイに掲載した「確定拠出年金 ザイ読者12人の損益セキララ白書」の中から、iDeCoを活用して投資信託をやや積極運用をしている、読者2人の活用術を抜粋して紹介しよう。

“債券”や“元本保証型”も組み入れる「やや積極運用派」
掛け金は家計の余裕資金で継続することが大事!

 株だけに投資するような値動きが大きい投資信託を運用するのは気が気じゃないし、ゆっくりと増やしていければ十分という人は、債券などに投資する低リスクタイプの投資信託も組み入れて、iDeCoで投資をしよう。

 今回紹介する石田さん(仮名・50歳)は、月1万円の積み立てを11年間継続し、今や資産評価額は掛け金の合計から35%も増加している。投資で成果を得るためには、長期で継続することが大切だ。

 もう1人の北川さん(仮名・32歳)は、転職による企業型確定拠出年金からiDeCo(個人型確定拠出年金)への移行時に手数料がかかり、損益はまだマイナスだが、10本の投資信託に分散し、資産は回復中。現在は10本にほぼ均等に投資しているが、これから投資信託の投資先を意識して資産の割合を考えてみるのもいいだろう。

 どの投資商品にどれだけ投資するのがベストかは、投資する人の考え方次第。試行錯誤しつつ、投資する割合を決定しよう!

会社を退職後は、iDeCoに切り替えて継続中!
月1万円を11年継続、株比率高めで高リターンを狙う

【個人型確定拠出年金: 石田亮平さん(仮名・埼玉県・50歳)】

 まずは、11年で資産が35%も増えたという石田亮平さん(仮名・50歳)だ。2006年9月に勤務先の企業型確定拠出年金に加入し、毎月の掛け金1万円を続けてきた。しかし、2015年に会社を退職してからはiDeCoに切り替えて運用を続けているという。

 「2006年から勤務先の企業型確定拠出年金で運用を開始し、2015年に会社を辞めたのでiDeCoに切り替えて継続しています。60歳までの相場は予測不可能ですが、掛け金が少額なので、大半の同僚に人気だった定期預金ではなく、最初から腹を据えて投資信託で運用していました。

 企業型確定拠出年金の時は、掛け金1万円を日本債券、日本株、外国債券、外国株に25%ずつ均等分散。今は掛け金1万円を外国株50%、株多めのバランス型50%で積み立てています。2008年の下落時に定期預金にスイッチングした知人もいましたが、続けてよかったです」(石田さん)

 石田さんの2017年7月時点での掛金の総額は171万円だが、資産評価額は231万円と60万円のプラスになっている。債券も組み入れつつ、株を多めにしたやや積極的な運用が功を奏したと言っていいだろう。

月々の掛け金は10本の投資信託に分散中!
7割は元本確保型に残しつつ、掛け金は金を含めた投信に

【個人型確定拠出年金: 北川大輔さん(仮名・大阪府・32歳)】

 2人目に紹介するのは、北川大輔さん(仮名・32歳)。2011年11月から勤務先の企業型確定拠出年金を4年間継続した後、転職先に企業型確定拠出年金の制度がなかったため、SBI証券のiDeCoに切り替えて継続中だ。

 「勤務先の企業型確定拠出年金で4年継続した後、転職。転職先に制度がなかったので、低コストのSBI証券でiDeCo口座を開設しました。企業型確定拠出年金の時は拠出額が2000~3000円と少額だったので興味が湧かず、定期預金100%で放置。その後、株を始めたこともあり、投資信託に移行しましたが、相場が悪化し損益がマイナスの時にiDeCoに移行。その後、資金の3分の1をひふみ投信や、NYダウ、日経平均連動型、金に投資する投資信託へと分散させました。月々の掛け金も今では上限の2万3000円にして、国内債券型やバランス型の投資信託など10本に分散資産はまだマイナスですが、今では回復中です」(北川さん)

 今回は、iDeCoを活用して、やや積極的な運用を行っている2人の読者の資産構成や運用方針を紹介した。株式だけに投資する投資信託は値動きリスクが怖いが、債券なども組み入れた投資信託ならそのリスクが軽減されつつ、資産を増やすことも可能だ。iDeCoではかなり積極的な運用を避けつつも、成果を出したいと考えている人は、今回紹介したような“やや積極的な運用”を検討してみてはいかがだろうか。

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どの金融機関でiDeCo口座を開設した場合でも、別途、国民年金基金連合会へ支払う加入時手数料2829円、国民年金基金連合会と信託銀行へ支払う手数料合計171円(毎月)かかる。受取時は給付手数料440円(1回毎)を信託銀行に支払う。還付時には、国民年金基金連合会と信託銀行への還付時手数料として合計1488円(1回毎)がかかる。運営機関変更時の手数料は「他の金融機関から」変更の場合で、「他の金融機関に」変更する場合は4400円の手数料が発生する場合がある。下記の金額は掛金を拠出する場合(すべて税込)。
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2019年4月27日(土)より「カブコムのiDeCo」取扱い開始。KDDIアセットマネジメントが運営管理機関となりサービスが提供される。スマートフォンから操作できるiDeCo専用アプリにより、節税効果のシミュレーションや申し込み、運用商品の選択などが直感的に行える。取扱商品は、信託報酬が業界最低水準となるインデックス投資信託を中心に、株式、債券、不動産(REIT)の投信や定期預金など幅広く27本。若いうちはリスク資産に投資し、老後は安定運用を目指す「ターゲットイヤーファンド」も選択が可能だ。
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