6000本以上の種類がある投資信託の中で、長期投資&
ダイヤモンド・ザイの特集「長期で値上がりを狙う 厳選投信18本を大公開」では、長期間にわたって保有し、大幅な値上がりを期待できる投資信託を18本紹介! また、そんな投資信託を見極めるポイントや、投資信託のタイプ別に見た選び方のコツも取り上げている。
今回はその中から、どのタイプの投資信託でも共通する「
新商品に飛びつくのはNG! 実績がある投資信託を選ぼう
プロが投資先を選んで運用してくれる投資信託は、初心者や手間をかけたくない人に最適な投資手段だ。しかし、日本には投資信託が約6000本もあり、中身はまさに玉石混交。利益を得るためには、その中から“優秀な投資信託”を選ぶことが重要だ。
まず、実績のチェックは必須。過去の運用成績は今後を保証するものではないが、しっかりした実績があるものを選んだほうが安心なのは間違いない。「新商品にカンタンに飛びつくのはやめるべき」(「投信の窓口」ファンド・リサーチセンター長の植村佳延さん)。
運用成績は、同じタイプの投資信託同士で比較し、なるべく長期で見ること。最低3年、できれば5年は見たい。「5~7年たつと実力の差が出てきます。残るのは“正直な運用”をしている投資信託です」(楽天証券経済研究所の篠田尚子さん)。
値上がり益を狙うなら「毎月分配型」は避けるべし!
資産を増やすのが目的なら、「毎月分配型」は向いていない。投資で出た利益は再投資に回して、利益が利益を生む複利効果を生かすのがセオリーだからだ。
「毎月分配型」や「年1回分配型」でも分配金が高いものは、利益を分配金という形で払い戻すため、投資家が受け取った分配金を自分で再投資に回さない限り、複利効果が生かせない。
なお、投資信託の運用成績は、株式で言えば株価に当たる基準価額の「上昇率(※トータルリターン、累積リターンとも言う。基準価額の上昇による値上がり益と分配金を足した、投資家が儲けた率を示す数字)」で測るが、これは“分配金は再投資に回したと仮定した場合”の数字なので注意しよう。
さらに「毎月分配型」には、運用で得た利益を超える分配金を出しているものが多い。その場合、資金を取り崩して分配金を捻出している、つまり投資家から預かったお金を返しているだけなので、投資家の儲けにはならず、基準価額は下がってしまう。
純資産額も必ずチェック! 販社も多いほうがいい
運用資金(純資産額)の規模にも注意を払おう。純資産額が小さ過ぎると、運用を打ち切られる「繰り上げ償還」の恐れがある。最低でも10億円はあるのが条件だ。
長期投資では、投資信託の運用期間(償還予定日)も長く設定されているほうがいい。無期限なら安心だ。償還予定日が近くても、純資産額が大きければ期間が延長される可能性が高い。「50億円くらいあれば心配いらないでしょう」(植村さん)。
また販売会社数も多いほうが安心感は高い。「運用会社が運用を打ち切る前には、販社の意見を聞くことが多いので、販売網が広ければ“勝手”が通りません。一方、純資産額が減り続けていて、販社数が少ないと繰り上げ償還の可能性はかなり高くなります」(篠田さん)。
ハズレを引かないためにも、以上のポイントを厳守した上で、投資信託を選択するようにしたい。
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年12月8日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2581本 | 2581本 | 2422本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
||||
2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2547本 | 2547本 | 2362本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1844本 | 1844本 | 1764本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
||||
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1767本 | 1767本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |