JALは、2017年10月3日~2019年3月31日の期間に、国内線で「JAL TODOFUKEN SEAL(JAL都道府県シール)」を配布している。この「JAL TODOFUKEN SEAL」とはなんだろうか?
そこで今回は、日本航空・客室品質企画部の西田さんと客室乗務員の松尾さんに、「JAL TODOFUKEN SEAL」の配布目的などについて聞いてきたので紹介したい。
JALでは、2016年7月19日(火)より、それぞれの客室乗務員が「自分に縁があり、最も親しみを感じている都道府県」の形をデザインした「縁(ゆかり)都道府県バッジ」を身に着けているのだが、ご存知だろうか?
実は、下記の写真のように、襟につけているバッジのデザインは、JALのロゴマーク「鶴丸」ではない。
よく見ると、「TOKYO(とうきょう)」などの文字に加えて、都道府県の形が描かれているバッジであることがわかるだろう。
この「縁 都道府県バッジ」は、搭乗者とのコミュニケーションのキッカケ作りを目的として、国内線のすべての客室乗務員が身につけているアイテムだ。もちろん、このバッジは、東京都デザイン以外にも、北海道や愛知県など、全47都道府県分のデザインがある。
そして、この「縁 都道府県バッジ」の着用と同時に、下記の「千社札シール」の配布を開始した。
この「千社札シール」は、それぞれの客室乗務員がつけている「縁 都道府県バッジ」と同じ絵が描かれているシール。以前は、客室乗務員に「『千社札シール』をください」と言えばもらえたもので、こちらも、「縁 都道府県バッジ」と同様に、47都道府県分のデザインがある。
では、なぜバッジを着用したり、シールを配布したりしているのだろうか。
フライト時間の短い国内線では、客室乗務員が搭乗者とコミュニケーションできる機会は、国際線と比べて多くない。そのような制約の中で、「どうすれば搭乗者となるべく多く会話をして、印象に残る機内サービスを提供できるか」と考えた結果、「都道府県の話であれば、会話のきっかけとなりやすい」ということで、バッジ着用とシール配布を決定したそうだ。実際に搭乗者から、「機内で客室乗務員との会話が弾んだ」という声も届いているという。
2017年10月から「千社札シール」に代わって
「JAL TODOFUKEN SEAL」の配布が開始!
従来の「千社札シール」は、2017年6月末で配布を終了した。そして、その代わりに2017年10月から配布が始まったのが、切手風デザインの「JAL TODOFUKEN SEAL」だ。
「JAL TODOFUKEN SEAL」も、基本的に「千社札シール」と同じ仕組みだが、大きな違いは、それぞれの地域ごとにデザインが異なる点だ。例えば、北海道は「小樽運河」、三重県は「伊勢神宮」と、メジャーな観光地が描かれている。
といっても、愛知県は「名古屋城」ではなく、「大須観音通り」のデザインになっている。必ずしも、有名な観光名所が描かれているわけでなく、客室乗務員がおすすめする観光スポットが描かれている場合もあるとのこと。「大須観音通りってどんなところ?」「どうやって行くの?」など、会話のきっかけとして使えるように工夫されているのだ。
また、それぞれの客室乗務員は、自身に縁がある地の「JAL TODOFUKEN SEAL」1種類しか持ち歩いていない。そのため、全47都道府県のシールを集めるのは容易ではないだろう。客室乗務員は、大型機で10人ほど、「ボーイング7377」なら4人ほどしか搭乗していない。同じ便の客室乗務員が、必ずしも別々の都道府県を選択しているわけではないため、短期間でのコンプリートはなかなか難しいだろう。しかし、2019年3月まで配布を続けるそうなので、搭乗回数の多い人でも、じっくり楽しめるのではないだろうか。
「JAL TODOFUKEN SEAL」は、意外な風景が描かれている都道府県もあるので、ぜひ、自分の目でデザインを確かめてみてほしい。
ちなみに、第1弾の「千社札シール」をコンプリートすると、「コンプリート千社札シール」がもらえた。第2弾である「JAL TODOFUKEN SEAL」にもコンプリート特典があるのか聞いてみたところ、「特典はまだ決まっていないが、検討中」とのことだった。
JALに搭乗したら、客室乗務員に話しかけ、旅の思い出として「JAL TODOFUKEN SEAL」をもらってみてはいかがだろうか。
以上、今回は、JALの国内線に搭乗すると、客室乗務員の縁の地が描かれた「JAL TODOFUKEN SEAL」がもらえることを解説した。
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