確定申告で、払いすぎた税金を取り戻せる8つの事例！
2017年にふるさと納税した人、医療費がかさんだ人、
扶養家族が増えた人などは節税のチャンスあり！

「確定申告」で税金を取り戻せる人は？　よくある8つの典型例を紹介！

確定申告の提出期間は2月16日～3月15日。申告の必要がある人は、そろそろ準備を始めたいところだ。ダイヤモンド・ザイ3月号には、特集「入力画面掲載でわかりやすい！ネットでラクラク確定申告」を掲載。確定申告のポイントをわかりやすく解説している。

今回は、特集内で紹介している「確定申告をすることで税金を取り戻せる8つの典型例」を抜粋。通常確定申告の必要がないサラリーマンなどでも、当てはまりやすいものばかりなので、自分が該当するか否かチェックしてみよう！（監修：日本中央会計事務所、代表取締役・青木寿幸さん、清藤雅仁さん）

【典型例1（ふるさと納税の申告）】
「6カ所以上」の自治体に寄附した場合

 「2000円以外の寄付額が税金から戻る」というのがうたい文句のふるさと納税だが、それは、確定申告をするのが大前提！

　寄附先が5カ所以下なら寄付した自治体への申請書送付などの条件（ワンストップ特例）で、免除されるが、6カ所以上寄附した場合は、確定申告が必須。自治体からの「寄附金受領証」を揃えるなど準備を始めよう。

【典型例2（ふるさと納税の申告）】
ワンストップ特例の申請が遅れた場合

　申請書等の書類を、寄附した自治体に郵送すれば、確定申告が免除になるのが「ワンストップ特例」だ（※寄附先が5カ所以下の場合のみ利用可）。

　だが、寄附した自治体の内、1カ所でも送り損ねているなら、改めて全ての自治体分の確定申告が必要だ。年末ギリギリに寄附して、ワンストップ特例の申請書を提出する1月10日の締切を逃した人も、確定申告をしよう。

【典型例3（医療費の申告）】
入院や手術で医療費がかさんだ場合

　1年間で医療費を10万円以上使っていれば、税金を取り戻せるチャンス。医療費は、家族の分を合算できる。病院に支払う診察代や薬代だけでなく、市販の薬や通院に使った交通費も医療費として計上が可能。さらに保険適用外のインプラントなど高額な義歯も、治療目的なら認められる。

【典型例4（医療費の申告）】
薬局で特定の薬をいっぱい買った場合

　2017年度の確定申告に適用される税改正の目玉がコレ。国が定める薬を1万2000円以上買っていれば、超えた金額分を控除できる。家族全員分を合算でき、上限は8万8000円まで。

　なお、【典型例3】で説明している医療費控除との併用はできないので、どちらか有利な方を自分で選ぼう。

【典型例5（株・FXの申告）】
株やFXの取引で大きな損を出した場合

　株などの損は、様々な節税に使える。配当や分配金をもらっているなら、源泉徴収された税金を取り戻せる。また複数口座で取引していて、利益が出ている口座があるなら、そちらとの損益通算も。

　それでもトータルでマイナスなら、損の繰越申告をすると、翌年以降の利益と相殺できる。

【典型例6（株・投資信託の申告）】
株や投資信託で配当などをもらった場合

 「配当控除で税金が戻るのは、所得の低い人だけ」という常識はもう古い！　給与年収1200万円以下で株の配当や投資信託の分配金を受け取っているなら、税金を取り戻せる可能性が高い。

　ポイントは所得税と住民税で別々の課税方式を選ぶこと。多少手間はかかるが、少しでも得したい人はぜひ。

【典型例7（扶養控除の申告）】　
11～12月に扶養家族が増えた場合

　年末調整では、扶養家族の人数、年齢など控除の手続きを、会社が代行してくれる。だが、その後に扶養家族が増えることもあるだろう。その場合は自分で確定申告をし、扶養家族を申告すれば、増えた扶養分の控除が受けられる。ただし、所得税には16歳未満の子の控除はない（住民税にはある）。

【典型例8（各種控除の申告）】
年末調整で必要書類を出し忘れた場合

　会社員の場合、勤め先では扶養以外の各種控除の手続きもしてくれるので、払いすぎた税金は自動的に取り戻せる。

　そのためには、生命保険の保険料の証明書などの書類の提出が必要だが、中には書類を出し忘れた人もいるだろう。そんな人は確定申告することで税金を取り戻せる。

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確定申告のポイント解説はダイヤモンド・ザイ3月号でチェック！

　今回は、発売中のダイヤモンド・ザイ3月号の特集「入力画面掲載でわかりやすい！ネットでラクラク確定申告」から、「確定申告をすることで税金を取り戻せる8つの典型例」をピックアップした。同特集では、国税庁のサイトから確定申告をする方法を、実際の画面を表示しながらわかりやすく解説している。これから確定申告をする予定の人は、ぜひチェックしてみてほしい。

　なお、ダイヤモンド・ザイ3月号では「最強 日本株番付」を大特集！　「5万円株」「10万円株」「高配当株」「大型株」「中小型株」「新興株」「十両+幕下」という全7大番付の注目103銘柄を大公開している。ほかにも「日経平均株価はどこまで上がる!?　強気派VS弱気派 大バトル！」「日本株の最強『投信』番付2018」「つみたてNISAは好成績投信で始めなさい！」など、今月も儲かる情報が盛りだくさん。

　さらに、別冊付録は、各月のアノマリーや日銀会合、SQなどの予定や桐谷さんの株格言も載っている、全281銘柄掲載の「株主優待株＋高配当株2018年カレンダー」だ。

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