2018年11月6日(日本時間7日)に実施された米国の中間選挙の結果を受け、ザイ・オンラインでも連載を持つ米国在住のアナリスト・広瀬隆雄さんが緊急寄稿!
米中間選挙は「ノー・サプライズ」な結果に
株式市場は下院・上院の「ねじれ状態」を好感
11月6日に実施された米中間選挙の結果は、大方の予想通り、下院は民主党が過半数を奪回、上院は共和党が過半数を維持しました。ノー・サプライズなので市場は大きく動かないはずです。
株式市場の投資家は下院・上院の「ねじれ状態」を好感するはずです。
投資家のフォーカスは2年後の大統領選挙へと移ってゆきます。株式にとっては支援的な環境が出来上がったと言えます。
「中間選挙の年の10月に株を買え!」
というアノマリーは今年も有効?
例年、中間選挙の年は、春先から10月にかけて相場がモタモタします。しかし10月が大底になるケースが多いです。
今年は2月に急落があった後、相場が10月まで安定していました。しかし10月に急落が来たので、「中間選挙の年のジンクス」が今回も現実になったというわけです。そのことは、裏を返せば「中間選挙の年の10月に株を買え!」という経験則が今年も当てはまることを意味します。
さて、もうひとつ経験則の話をすれば、向こう半年間はIT、消費循環、素材、金融、工業などの景気に敏感なセクターを買った方が良いです。過去7回の中間選挙後のセクター・パフォーマンス平均を見ても、そのような結果になっています。
どうしてこのような動きをするかといえば、大統領選挙に向けて景気をテコ入れするため、政府支出は前倒しになることが多いことが知られているからです。特に、共和党の大統領にその傾向が顕著です。
実際、1950年以降、過去16回の中間選挙の年の平均では、10月頃に到来する大底で株を買うと半年間で+22%儲かりました。
つまり、相場のアノマリー的には、今は積極的になるべき局面なのです。
【今回のまとめ】
米中間選挙が終わった今は、積極的に
IT、消費循環、素材、金融、工業などのセクターを買え!
米中間選挙の結果はノー・サプライズだったので、市場は大きく動かないはずです。株式市場の投資家は、この結果を好感しています。
相場のアノマリー的には、中間選挙後は積極的になるべき局面です。セクターとしては、向こう半年間はIT、消費循環、素材、金融、工業などの景気に敏感な銘柄に期待できます。
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