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【米国株】「銀ETF」「鉱山会社」など“出遅れ感”が強い「銀(シルバー)」関連株に注目! 原油価格が上がっても横ばいが続く「銀」の価格上昇で儲かる銘柄を解説!

2022年2月21日公開(2022年3月29日更新)
広瀬 隆雄
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原油や穀物価格が上昇トレンドに入る一方、
銀(シルバー)価格は過去半年、横ばいの値動きが続く!

 昨今のインフレで、投資家はコモディティ投資に開眼しています。原油や穀物の価格は上昇トレンドに入って久しいです。しかし、銀(シルバー)の価格は1オンス当たり24.04ドルと過去半年、横ばいを続けており、出遅れ感が強いです

■Silver先物(COMEX)と原油(WTI原油先物)の比較チャート/日足・1年
Silver先物(COMEX)と原油(WTI原油先物)の比較チャート/日足・1年Silver先物(COMEX)と原油(WTI原油先物)の比較チャート/日足・1年(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のSilver先物(COMEX)チャートへ飛びます
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 ことさら銀だけが敬遠される理由を、私は思いつきません。単に注目されてないだけだと思います

銀の現物投資などの実需や鉱山からの供給量に比べ、
ETFを通じた投資需要のほうがはるかに変動が大きい

 今年は銀の実需が5%ほど伸びると予想されています。下は、過去の銀の実需の推移です。

 表内の「写真」というのはフィルムの現像に使用される銀を指しますが、これはデジタルカメラに取って代わられているので需要がどんどん細っています。それに対し、「工業」にはソーラーパネル向けの需要が含まれており、こちらは安定的な需要拡大が予想されます。

 2020年は、新型コロナウイルスの影響で一時的に需要が落ち込みを見せました。しかし、均して見れば、実物の銀に対する需要は安定していることがわかります。

 一方、2022年の銀の供給は、銀山の増産によって10%程度増えると予想されています。

 銀の生産国としては、メキシコやペルーが重要です。

 ロシアは世界の銀の5%を供給していますが、ひょっとすると、この部分は経済制裁の対象になり、国際市場に出回らなくなるかもしれません。

 しかし、2019年以降は、このような実需の増減よりもETFを通じた投資需要のほうがはるかに変動が激しくなっています。下のグラフを見ても、2019〜2021年は、銀の実需より供給(生産量)のほうが上回っていますが、その差よりもETFを通した投資需要のほうが大きく上回っています。つまり、銀の本当の需給を決めているのはETFの動向なのです

今後の値上がりが期待できる銀に投資するには、
銀価格に連動するETFや銀の鉱山会社の株が狙い目!

 銀に投資する最も簡単な方法は、銀価格に連動するETF、アイシェアーズ・シルバー・トラスト(ティッカーシンボル:SLV)を買うことです

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アイシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)チャート/日足・6カ月アイシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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 個別株に投資したいというのであれば、ヘクラ・マイニング(ティッカーシンボル:HL)がいいと思いますヘクラ・マイニングは米国で生産される銀の45%を担う鉱山会社で、2021年における銀の生産実績は1290万オンスでした。ただし、ヘクラ・マイニングの売上高には、銀だけでなくゴールドや亜鉛も含まれています。

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ヘクラ・マイニング(HL)チャート/日足・6カ月ヘクラ・マイニング(HL)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト) ※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます
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【今週のまとめ】
インフレであらゆるコモディティが値上がりするなか、
出遅れ感が目立つ「銀(シルバー)」の関連銘柄に注目!

 昨今のインフレで、あらゆるコモディティが値段を切り上げていますが、その中で銀の出遅れ感が強くなっています。特に銀だけ需給関係が悪くなる理由は何もないと思いますので、狙い目と言えるでしょう。

 具体的な銘柄としては、アイシェアーズ・シルバー・トラスト(SLV)ヘクラ・マイニング(HL)がおすすめです。
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