ガラケー+スマホの2台持ちの節約方法を提案した前回「携帯電話料金を月額2000円以下に!」。今回はIP電話アプリと通話アプリを併用した通話料削減テクニックを、ザイ・オンライン読者に大公開します!
ガラケー+スマホの2台持ちよりもお得!
三大キャリアと契約せずにスマホ1台持ち!
前回の記事「携帯電話料金を月額2000円以下に!」ではスマートフォン(以下、スマホ)と従来型携帯電話(以下、ガラケー)の2台持ちすることで、合計の月額料金が1925円~になるという節約方法を紹介したが、「今回はそこからさらに一歩踏み込んだ節約テクニックをご紹介します」と携帯ジャーナリストの三上洋氏は豪語する。
「節約を徹底的に追求するのであれば思い切りが必要。前回、スマホとガラケーの2台持ちを提案しましたが、いきなりですがそれをまずは忘れましょう! 今回紹介するのはdocomo、au、softbankのいずれかのキャリアと契約しておくというものでした。ですが今回はそれら三大キャリアと契約しないことで通信費を徹底的に削るという秘策です」
三大キャリアを解約し、IP電話と通話アプリをフル活用!
三大キャリアと契約していないスマホ1台で、通話もメールもネットも使いこなせるとは驚きだ。
「基本となるのは前回も紹介した『インターネットイニシアティブ[以下IIJ(3774)]』社が提供する『ミニマムスタート128プラン』に設定したSIMカード挿入のスマホを使用するということですね」
しかしそれでは電話番号がなくなり通話もできず、キャリアのメアドもなくメールもできなくなってしまうのでは?
「メールアドレスは絵文字などキャリア固有のものは使えなくなりすが、『Gmail』を使用できれば事が足ります。ですから『Gmail』のメールアカウントをまず用意しましょう。

そして肝心の電話番号に関しては、月額315円の『050plus』(IP電話アプリ)に加入しIP電話の電話番号を取得します。後ほど詳しく説明しますが『050plus』は電話番号を携帯電話以外で持っていない場合、三大キャリアの携帯電話番号を解約する前に登録しなければなりませんので注意が必要です。
しかし、この『050plus』の電話番号を使えばどんなキャリアにも電話を掛けられますし、もちろん掛けてもらうことも可能。一部のIP電話同士ならば有難いことに通話料も無料になりますしね」
では現在、【三大キャリアに契約中のスマホを1台持ちしている人の場合】と、【三大キャリアに契約中のガラケーを1台持ちしている人の場合】にわけて、それぞれ解説していただこう。
「まず【三大キャリアに契約中のスマホを1台持ちしている人の場合】。『050plus』への申し込みにはクレジットカードや携帯電話番号が必要になりますので、さきほど注意したように三大キャリアを解約して携帯電話番号が無くなってしまう前に、『050plus』へ申し込む必要があります。『050plus』へ登録後、三大キャリアとの契約を解約しましょう。しかし三大キャリアとの解約には解約金が発生するケースが多々ありますので、必ずその解約金のことも考慮しておいてください」
もちろんこの超節約テクニックを長期的に使うことを前提に考えれば、解約金分のマイナスを上回るお得感が得られる。
「次に【三大キャリアに契約中のガラケーを1台持ちしている人の場合】は、最初にネットオークションなどで白ロムのスマホを購入しましょう。そしてガラケーの三大キャリアとの契約を解約する前に、ガラケーの携帯電話番号を使ってスマホの方に『050plus』の登録をします。実は『050plus』の登録は必ずしも使用するスマホに携帯電話番号が付帯している必要はなく、例えば別のガラケーの携帯電話番号でも契約できるんです。ということで、この方法で『050plus』登録後、ガラケーの三大キャリアの契約を解約しましょう」
もちろんスマホはネットオークションで買わなくてもOK。解約金がかかってしまうことが気にならなければ、通常の三大キャリアと契約してあるスマホを購入し、購入直後に解約をすれば今回のテクニックに使用できるスマホが出来上がる。
(※このテクニックに使用できないスマホもあります。詳細は前回の記事参照)
だが『IIJ』の通信速度は128kbps。お世辞にも早いと言えないが、この速度で『050plus』のような3G回線を使った通話はできるのだろうか。
「実は可能なんです。『050plus』では最低20kbpsの回線速度があれば通話可能と公式アナウンスしています。それならば『IIJ』の『ミニマムスタート128プラン』月額945円と、『050plus』の月額315円の合計で、月額1260円~でIP電話の番号と通信し放題のスマホをゲットできるということになります。
無料通話アプリも使いこなそう!
また『IIJ』のSIMカードなら『Viber』などの無料通話アプリでも通話可能な速度なので、『050plus』だけではなく無料通話アプリもどんどんダウンロードしておくといいでしょう。
友人、家族などよく電話をかける相手にも無料通話アプリを入れておいてもらえば、無料で通話が可能となります。ビジネスなどで対外的な電話をする場合はIP電話アプリを使用すればOKです」
それでは早速、auとも提携してシェアを拡大している話題の無料通話アプリ『LINE』をダウンロードしてみよう。
「ちょっと待ってください! 『LINE』は携帯電話番号があれば登録は簡単なのですが、『050plus』で付与されたIP電話の電話番号では登録できないんです。メールアドレスだけで登録する方法もあるにはありますが、無料通話をするまでの手間がかなりかかるため、現実問題としてとても不便なのでおすすめはできません。けれど『LINE』以外の『Viber』や『カカオトーク』や『Skype』などの他の無料通話アプリであれば、『050plus』との併用が簡単なのでご安心ください」

なるほど。IP電話アプリと通話アプリを臨機応変に使い分ければ、かなりの通信料の節約となりそうだ。ただ、『LINE』を利用する際にかなり不便になるといったケース以外にも、携帯電話番号が無いと困ることもありそうだが。
IP電話アプリと無料通話アプリの問題点とは?
「何点か問題点はあります。まず無料通話アプリは通信速度が遅い場合、通話にディレイ(タイムラグ)が発生したり、通話しようとしても相手の電波状況によってはかからないこともあります。また、IP電話アプリである『050plus』では0120から始まるフリーダイヤルや110などの緊急電話には電話をかけることが出来ません」
今回の節約テクニックは、これらのデメリットを納得した上で使用しなくてはならない。
最安プランの手続きは慎重に!
「通話はIP電話アプリである『050plus』と無料通話アプリ『Viber』『カカオトーク』『Skype』などを使い分け、メールは『Gmail』などのフリーアドレスを使用。そして通信は『IIJ』の128kbpsの通信サービス。月に何度も電話を掛ける方であればこの方法が一番安くすむはずです」
緊急電話などが使えなくなると困るという方であれば、やはり三大キャリア契約のガラケーで携帯電話番号を所持するのがベターだが、その場合は各キャリアの最安プランに加入するのがポイント。
「Softbankならば『シンプルオレンジS』というプランが月額840円から、docomoならば前回紹介した『タイプシンプルバリューSS』が月額780円のから利用可能です。
節約テクニックとしては、こちらのガラケーでは基本的には電話は受けるだけにしてください。緊急時以外は一切電話をしないようにするわけです。こうすればほぼ最安プランの月額基本料のみを上乗せするだけで、緊急時に通話できないという非常事態も回避できます」
余談だが、Softbank『シンプルオレンジS』やdocomo『タイプシンプルバリューSS』での通話料金と比較すると、『050plus』は半額近い料金で通話することができる。
つまり前回紹介したテクニックであるガラケーとスマホの2台持ち(月額1980円~)の場合でも、通話料を考慮するのであれば月額315円を支払って『050plus』に加入したほうがお得ということになる。
通信料を更に削り、月々の貯蓄に回したいという方は、ぜひとも試していただきたい!
(取材・文/牛嶋健・A4studio)
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年会費(税抜) | 初年度無料、2年目以降1250円 (ただし、年1回でも利用すれば次年度以降も年会費無料) |
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家族カード | あり (年会費初年度無料、2年目以降400円、税抜) |
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ポイント付与対象の 電子マネー |
iD | |
■DCMX GOLD | ||
還元率 | 1.0% | |
発行元 | NTTドコモ | |
国際ブランド | VISA、Master | |
年会費(税抜) | 1万円 | |
家族カード | あり(年会費無料) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
iD | |
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