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“コロナ・ショック”でも騰落率がプラスだった「ニッセイ健康応援ファンド」とは? 2020年3月の成績が優秀だった「日本株型」と「世界株型」の投資信託6銘柄を紹介

2020年5月1日公開(2022年9月20日更新)
ザイ編集部
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「コロナ・ショック」ほどの世界的な株価の下落局面で、成績が優秀だった「日本株型」と「海外株型」の投資信託を各3本ずつ紹介!

発売中のダイヤモンド・ザイ6月号は、特集「人気の投資信託50本の【下落耐性度】」を掲載! 新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、国内外の資産を組み入れている投資信託も、多くが値下がりしている。しかし、投資信託のタイプごとの値動きを比較してみると、下落率には明確な差があることが判明。急落に強い投資信託の特徴も浮き彫りになってきた。

この特集では、投資信託のタイプ別に見た「コロナ・ショック」における“下落率”のほか、投資している人が多い「日本株型」と「海外株型」の投資信託で、2020年3月の下落率が小さかった(=「コロナ・ショック」の影響が小さかった)商品をランキング形式で紹介! さらに、純資産が多い人気の投資信託50本が受けた「コロナ・ショック」の影響、今後の展望なども分析しているので、これから投資信託を買いたい人や、すでに投資信託の積立をしている人なども必見だ!

今回は特集の中から、「日本株型」と「海外株型」の投資信託で、2020年3月の成績が優秀だった商品をそれぞれ3銘柄ずつ紹介! 資産の振り分け先を考えるヒントにしてほしい!(※監修は福岡銀行・投資調査センター)。
【※関連記事はこちら!】
“コロナ・ショック”時に最も値下がりした投資信託は「海外リート型」! 2020年3月の投資信託の騰落率をタイプ別に調査すると「海外債券型」だけはプラスに!

「日本株型」の中で、2020年3月にわずか0.7%ながら上昇した
“健康関連株”に投資する「ニッセイ健康応援ファンド」に注目!

下落率が小さかった投資信託は?

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2020年の2月から3月にかけて、世界中の株式市場が急落に見舞われた。これにより、株式をおもな投資対象としている「株式型」の投資信託も、基本的には値下がりしている。

 しかし、なかには下落していなかったり、下落率が小さかったりした投資信託もある。ダイヤモンド・ザイ6月号では、「日本株型」と「海外株型(先進国株型)」の2ジャンルで、3月の下落率が小さかった投資信託をランキング形式で10位まで公開。ここでは、そのランキングの上位3位までをそれぞれ抜粋してみたい。

 まず、「日本株型」の投資信託の中で、2020年3月の成績が優秀だった投資信託の上位3位までを紹介しよう。

 ■「日本株型」の中で2020年3月の成績が優秀だった投資信託ベスト3!
順位 基準価額 純資産総額 成績 詳細
2020年3月の
騰落率
1年の成績
1位 ニッセイ健康応援ファンド(ニッセイ)
1万931円 222億円 0.7% -4.1%
詳細はこちら!
【どんな投資信託か?】健康関連株に投資。新型コロナウイルスの蔓延で、株価が逆行高になっている医療機器株などにも投資しており、3月はプラスの成績に。
2位 日本連続増配成長株オープン(岡三)
8523円 71億円 -0.2% -6.3%
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【どんな投資信託か?】連続して増配する株に投資。3月の下落率は0.2%にとどまった。一方で、景気敏感株が上昇する相場では成績が鈍い。
3位 結い2101(鎌倉)
1万7409円 381億円 -0.4% -6.2%  
【どんな投資信託か?】下落幅が小さかったのは現金などを40%組み入れているため。相場全体が上昇しているときは成績上位に上がらない投資信託。
※誌面ではランキング10位まで掲載。対象は純資産30億円以上の投資信託。分類とコメントは編集部。

 2020年3月の1カ月で、「日本株型」のインデックス(日経平均株価)型の投資信託の下落率は-9.7%となった。しかし、同じ「日本株型」でも、下落率がそれよりずっと小さかった投資信託もある。その代表が、上のランキングに入った投資信託だ。

 ランキング1位になった「ニッセイ健康応援ファンド」は、「コロナ・ショック」でも基準価額が下がらず、わずか0.7%だが上昇する結果に。ただし、新型コロナウイルスの感染拡大によって、健康関連株には追い風が吹いており、この上昇が一時的なものに終わる可能性もあるので注意したい。

 2位は「連続増配株」に投資する「日本連続増配成長株オープン」。下落率は-0.2%と底堅かった。3位の「結い2101」は、もともと現金比率が高く、相場の急落の影響をもろに受けずに済んだ。ちなみに、「結い2101」と同じく、独立系の運用会社が手掛ける投資信託といえば、「ひふみ投信」が人気だ。今回の下落率ランキングでは12位という結果だったが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、2月中旬から3割の保有株を売却して現金比率を増やしたことで、大幅な基準価額の下落を回避した点には注目だ。
【※関連記事はこちら!】
海外株に投資する「ひふみワールド」の運用方針や信託報酬、販売方法などを解説!「ひふみ投信」のレオス・キャピタルの新商品「ひふみワールド」の実力とは?

「海外株型」の中で、2020年3月にわずか0.4%ながら上昇した
「日興UBS米国成長株式リスク・コントロール・ファンド」とは?

 続いては、「海外株(先進国株)型」で、2020年3月の成績が優秀だった投資信託の上位3位までを紹介!

 ■「海外株型」の中で2020年3月の成績が優秀だった投資信託ベスト3!
順位 基準価額 純資産総額 成績 詳細
2020年3月の
騰落率
1年の成績
1位 日興UBS米国成長株式リスク・コントロール・ファンド(UBS)
1万9240円 46億円 0.4% 12.7%
詳細はこちら!
【どんな投資信託か?】VIX指数を参考にして先物を用いて危機時には株式組入比率を調整。3月の成績はプラスに。1年でも好成績だ。
2位 ワールド・ゲノムテクノロジー・オープンAコース(野村)
2万1019円 327億円 -2.5% 2.1%  
【どんな投資信託か?】世界のバイオ株に投資。新型コロナウイルスにより、バイオ株全体が注目されたことに加え、為替ヘッジありでリスクが抑えられた。
3位 東京海上・グローバルM&A戦略ファンド(為替ヘッジあり)(東京海上)
9779円 34億円 -2.7% -3.2%  
【どんな投資信託か?】M&A案件のうち、成立の可能性が高いと考える買収対象企業の株に投資。為替ヘッジあり。
※誌面ではランキング10位まで掲載。対象は純資産30億円以上の投資信託。分類とコメントは編集部。

 海外株型で1位の「日興UBS米国成長株式リスク・コントロール・ファンド」は、「コロナ・ショック」の中でも騰落率は+0.4%。先物を組み入れてリスクヘッジするタイプだが、ほかにもランキング10位までには、同じやり方でリスクを回避するタイプが複数ランクインした。

 また、2位の「ワールド・ゲノムテクノロジー・オープンAコース」と3位の「東京海上・グローバルM&A戦略ファンド(為替ヘッジあり)」は、ともに為替ヘッジありで為替の変動を受けない設計のため、リスクが抑えられている。ちなみに、為替ヘッジがない「ワールド・ゲノムテクノロジー・オープンBコース」も、ランキング7位に入った。

 さて、ここまでダイヤモンド・ザイ6月号の特集「人気の投資信託50本の【下落耐性度】」から、「コロナ・ショック」の下落時に強かった「日本株型」と「海外株型」の投資信託ランキングを、それぞれ上位3位まで紹介した。誌面ではランキングの結果を10位まで公開。さらに、人気の投資信託50本の「コロナ・ショック」による打撃度なども紹介しているので、誌面も併せてチェックを!
【※関連記事はこちら!】
株価急落時に買うべき「株主優待株」の“3つのポイント”を解説! 配当+優待利回りや優待人気の高さのほか、「自己資本比率30%以上」など財務&業績も要チェック

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 そのほかにも、人気ファンド「ひふみ投信」の藤野英人さんも登場する「大暴落相場を見抜いた投資家に聞いた! ここからの投資戦略」や、ベストセラー『父が娘に伝える自由に生きるための30の投資の教え』(ジェイエル・コリンズ著)の内容の一部を、ザイ編集部が再構成した「父が娘に教える【一生困らないお金の話】」、また、「FXで日ゼニを稼ごう!」「街でよく見る保険ショップの落とし穴」「コロナ渦中の今、投資信託を始めるべき?」など、お得な情報が盛りだくさん!

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