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“コロナ・ショック”時に最も値下がりした投資信託は「海外リート型」! 2020年3月の投資信託の騰落率をタイプ別に調査すると「海外債券型」だけはプラスに!

2020年4月30日公開(2022年9月20日更新)
ザイ編集部
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「コロナ・ショック」でも値下がりしなかった投資信託は? 2020年3月のタイプ別の「下落率」の調査結果を発表!

発売中のダイヤモンド・ザイ6月号は、特集「人気の投資信託50本の【下落耐性度】」を掲載! 新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、国内外の資産を組み入れている投資信託も、多くが値下がりしている。しかし、投資信託のタイプごとの値動きを比較してみると、下落率には明確な差があることが判明。急落に強い投資信託の特徴も浮き彫りになってきた。

この特集では、投資信託のタイプ別に見た「コロナ・ショック」における“下落率”のほか、投資している人が多い「日本株型」と「海外株型」の投資信託で、2020年3月の下落率が小さかった(=「コロナ・ショック」の影響が小さかった)商品をランキング形式で紹介! さらに、純資産が多い人気の投資信託50本が受けた「コロナ・ショック」の影響、今後の展望なども分析しているので、これから投資信託を買いたい人や、すでに投資信託の積立をしている人なども必見だ!

今回は特集の中から、投資信託のタイプ別に見た「コロナ・ショック」の“下落率”の違いを紹介するので、投資の参考にしてほしい (※監修は福岡銀行・投資調査センター)。

2020年3月に最も値下がりした投資信託は「海外リート型」!
「海外債券型」だけは為替の影響で若干のプラスに!

 私たちは投資信託を通じて、日本だけでなく世界中のさまざまな金融商品に少額から投資することができる。これは投資信託の大きなメリットだ。ところが、2020年の2月末から新型コロナウイルスの感染が拡大し、世界中で猛威を振るうようになったことから、国内外の金融商品の多くが大幅に値下がり。もちろん、投資信託の基準価額も下落が相次いだ。

 下の図は、2020年3月の国内外の「株式型」や「債券型」「リート型」など、各種インデックスファンドの下落率を比較したものだ。

 ご覧のとおり、3月の1カ月間でもっとも下落したインデックス型の投信信託は「海外リート型」で、下落率は-24.9%。次に下落率が大きかったのは「国内リート型」(-21.0%)で、ここまで値上がり傾向だったリートが特に大きく売り込まれたことが判明した。

比較的ダメージが少なかったインデックスファンドとは?

 さらに、国内外の「株式型」も、軒並み10%以上も下落。なかでも「新興国株型」の下落率がもっとも大きく、-19.5%に。「株式型」の中では「日本株型」の下落率が意外に軽微で、-9.7%にとどまった。

 「債券型」も、3月の1カ月間で「新興国債券型」と「国内債券型」がマイナスになっている。ただし、「海外債券型」だけは、為替が2月末~3月上旬は円高になったものの、その後は円安に動いた影響などから、ややプラスの成績となった。

 この状況を見てもわかるように、世界中の金融資産が全面安となってしまうと、たとえさまざまな資産に分散投資をしていたとしても、運用成績はマイナスになる場合がほとんどだ。ここまで、注意深く投資対象を吟味し、利益を積み上げてきたのに、急落で肩を落としているような人も多いだろう。

 ただし、過去20年を振り返っても、1997年のアジア通貨危機、2008年のリーマン・ショックと、およそ10年に一度は大規模な下落局面があった。しかし、相場はそれらの危機から常に回復してきたのも事実。下落局面でも下げにくかったのははどんな投資信託で、今後の上昇局面で最も上がりやすいのはどんな投資信託なのか――ということをしっかり検証して、いま保有すべき投資信託は何なのか、冷静に考えてみよう。

 なお、ダイヤモンド・ザイ6月号の特集「人気の投資信託50本の【下落耐性度】」では、「コロナ・ショック」であまり下落しなかった投資信託の具体的な商品名や、人気の投資信託の「コロナ・ショック」による打撃度なども紹介しているので、誌面も併せてチェックし、今後の投資方針を検討する材料にしてほしい。
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